表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Psycer Brain ─ 神に抗え。その力で運命を変えろ。─  作者: n217 (嘯江 新)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
23/164

第23話「予兆」

能研本部・会議室



能研の主要メンバーに加え、名取惣一、千藤院刹那、夜鳴鵺夢幻も席に着いていた。



机の中央には、一枚の世界地図が投影されている。


惣一が静かに口を開く。


「昨日のペインとの交戦で、一つ確信したことがある。」


全員の視線が惣一へ集まる。


「マスタークラウンだけではない。」


「世界中で、能力者たちが動き始めている。」


イレイダは腕を組んだ。


「他にも組織があるってことか。」


惣一は頷く。


「少なくとも、我々が把握しているだけで三つ。」


「能力研究組織『Az』。」


「中立組織『New World Order's』。」


「そして……」


一瞬、言葉を止める。


「能力者艦隊『戦艦ハルシオン』。」


ソウヤは驚きを隠せなかった。


「そんなに……。」


夢幻が資料を配る。


「Azは能力者を拉致し、人体実験や能力研究を行っている危険組織です。」


結衣は資料を見つめ、表情を曇らせた。


「こんなことを……。」


夢幻は続ける。


「そしてNWOは中立を掲げていますが、どちらの味方になるかは分かりません。」


その時。


イレイダが口を開く。


「……ハルシオン。」


「俺も名前だけは聞いたことがある。」


惣一が頷く。


「能力戦艦を旗艦とする能力者艦隊。」


「総司令官は――」


『フラガラッハ・F・ミストルティン』。


ソウヤはその名を心に刻む。




一方その頃――




中央太平洋。




巨大な海上都市「フロンティアポリス」。


その沖合。


雲を突き抜けるほど巨大な戦艦が静かに浮かんでいた。


全長585メートル。


超弩級能力戦艦。




ハルシオン。


艦橋。




一人の青年が海を眺めていた。


海軍を思わせる白い制服。


風になびく長い銀髪。


その男こそ――


フラガラッハ・F・ミストルティン(フラン)。


「……世界が騒がしい。」


彼の隣には、副艦長ベルソルト・ヴェルダンディが立つ。


「艦長。」


「マスタークラウンの活動が活発化しています。」


フランは静かに目を閉じる。


「知っている。」


「だが、我々はまだ動かない。」


参謀長ヴァフズルーズが口を開く。


「能力者同士の戦争が始まれば、中立は保てません。」


フランは静かに答えた。


「それでもだ。」


「我々は、能力者すべての未来を見届ける。」


その瞳には、強い決意が宿っていた。


マスタークラウン本部


グランが円卓の前に立つ。


「報告だ。」


「Azも動き始めた。」


マランが静かに目を開く。


「……間宮トオルか。」


グランは頷く。


「能力者狩りを始めている。」


ペインが舌打ちした。


「好き勝手やってやがる。」


マランは静かに立ち上がる。


「放置はできない。」


「奴らは敵にも味方にもなり得る。」




能研・屋上




ソウヤは夕焼けを見つめていた。


そこへイレイダがやって来る。


「何考えてる。」


「俺……。」


「今までマスタークラウンだけを敵だと思っていた。」


イレイダは帽子を押さえながら空を見上げる。


「世界はもっと広い。」


「強い奴なんざ、まだまだ山ほどいる。」


ソウヤは拳を握り締める。


「でも。」


「俺は仲間を守れるくらい強くなるさ。」


イレイダは少しだけ笑う。


「ああ。」


「その意気だ。」




その時――。




能研本部の警報が鳴り響いた。


ビーッ! ビーッ! ビーッ!


タジが慌てて通信室から飛び出してくる。


「イレイダ!」


「能力者反応です!」


「しかも今までにないレベル!」


夢幻がモニターを見る。


その表情が一変する。


「この反応は……。」


惣一が静かに呟く。


「能力者階級、第七階級以上……。」


しかし、その数値はなおも上昇を続ける。


第八階級。


第九階級。


そして――


第十階級。


イレイダの表情が険しくなる。


「……オプティマム級。」




その反応は、日本へと一直線に近づいていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ