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争い嫌いの元社畜ですが、『ハーモニー』スキルで魔物たちとノーストレスな共存生活を始めました。  作者: 遠峰 黎


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第70話:なんでもない日々

 俺は、その木を見上げた。


 世界樹ヨヴェルは、俺の背丈を遥かに超えるほど、大きく育っていた。


「大きくなったわね……」


 隣で、ヒーがぽつりと呟いた。

 視線を巡らせると、一面に広がる黄金の灯火(ルミエール・ドール)の花畑が目に入る。

 木陰の下、ヒーフーミー、それにスーちゃんと並んで、俺は寝転がっていた。


(少し前まで、小さな苗木だったのにな……)


 あの頃を思うと、不思議な気持ちになる。

 ヨヴェルの根元には、白いマドンナリリーが、今も咲き誇っていた。


 ふと、あの夜のことを思い出す。


 冒険者の彼らが去っていった、明くる日。

 その夕方に、一人の訪問者があった。

 それは――黒田さんだった。


「あの、もしかして……」

「ええ。俺は、こっちに残ることにしました」


 そう言って、彼は少し寂しそうに笑った。

 河瀬さんと中村さんは、元の世界へ帰ったのだという。


「そうですか……」


 なんと声をかけていいか、分からなかった。それでも、彼に寄り添いたいと思った。


「あの、良かったら近くを歩きませんか?」


 俺は黒田さんを、お気に入りの花畑へ案内した。


 世界樹の下には、白いマドンナリリーが咲き、一面にはあの花々が風に揺れている。


「綺麗だな……この森に、こんな場所があったなんて」

「ええ。俺の、お気に入りの場所なんです」


 黒田さんは、しばらく景色を眺めていた。

 そして、静かに口を開く。


「この選択が正しかったのか……正直なところ今でも自信はないんです」

「え?」


 少し意外だった。彼は迷いなく、残ることを選んだのだと思い込んでいた。


「この世界に残ることを選びました。でも……本当にこれで良かったのかって。彼らを見送ったばかりなのに、もう気持ちが揺らいでいます」


 そう言って、右手へ視線を落とす。


「それでも、この世界が好きになった。その気持ちは嘘じゃないんです」

「俺もその気持ち、分かる気がします」


 俺が言うと、黒田さんは小さく笑った。


「俺は、彼らにいつも助けられてばかりでした。河瀬さんにも、中村にも……」


 少しだけ間を置いて、彼は言った。


「だから、二人がいないこの世界で、上手くやっていけるか不安になるんです。これから一人で、本当にやれるのかって……」


 俺は、少し考えてから答えた。


「あの、困ったときは、俺に声をかけてくださいよ。黒田さんの力になれるかは、正直分かりません。でも……一緒に悩むことならできます。俺も、この世界にいますから!」

「山田さん……」


 彼がつぶやいた、その時だった。

 黒田さんの右手から、強い静電気のような音がして、光が弾けた。


(今のは……?)


 俺には、何が起きたのか分からなかった。

 黒田さんも、驚いたようにその右手から目を離せずにいた。


「そうか……」


 噛みしめるように、つぶやいた。


「ありがとう……」


 彼はその右手を額にあて、感謝の言葉をつぶやいた。肩は震え、その頬には一筋の涙が伝っていた。


 きっとそれは、彼にとって大切な時間だった。

 それを邪魔したくなかった。だから俺は、ただ黙って彼のそばにいた。


 しばらくして、黒田さんは顔を上げて言った。


「もう、大丈夫だ。話を聞いてくれてありがとう」

「いえいえ、大したことはしてませんよ。俺なんかで良ければ、いつでも声をかけてください。あっ、そうだ!」


 以前、黒田さんと交わした約束を思い出す。


「前に約束しましたよね。飲みに付き合ってくれって」

「ええ、覚えてますよ」

「よろしければ、今日にでもどうですか?」


 その提案に黒田さんは快諾してくれた。早速、二人で飲みに行くことになった。


 その日は、ヒーとフーとミー、それにスーちゃんを森に残して、二人で町へ向かった。


 もちろん、今日の奢りは俺だ。

 黒田さんは、明日ここを出発する予定とのことだった。酒を酌み交わしながら、旅で見てきた景色や、仲間たちとの日々を話してくれた。

 そのどれもが新鮮で、俺の知らない世界の話だった。


 それでも不思議と――自分も彼らと旅をしてきたような、そんな感覚になった。


 翌朝。


 黒田さんは、王都へと旅立っていった。

 彼のそばには、若手騎士のカイルがいた。それに、俺の知らない人たちが何人もいた。みんな、黒田さんに親しく声をかけていた。彼のことを、兄貴なんて呼ぶ人もいる。


(なんだ……いるじゃないですか……)


 馬車に乗り込むとき、彼の背中は、大きく見えた。それでいて、どこか優しさが溢れていた。


◆◇◆


 それから数日が経った日のこと。

 俺は、必要な食料を買うため、いつもの町へと足を運んだ。


(この町が、一番落ち着くなぁ……)


 王都に行ったからだろうか。あの人混みを経験した後だと、余計にそう感じるのかもしれない。


 ふと、あの店のことを思い出した。


(たしかここで、クレメルさんと出会ったんだよな)


 懐かしくなって、足を向けてみる。


(あれ……?)


 その店が以前と変わりなく、そこにあった。店内は商品が綺麗に陳列してある。


(クレメルさん、王都に出店したはずじゃ……)


 以前来たときは、もぬけの殻になっていたはずだった。改めて覗いてみると、恰幅の良い男性が、声をかけてきた。


「おや、ヤマダ様!」

「クレメルさん!」


 思わず声が裏返る。


「王都のお店は、どうされたんですか?」

「ああ、事情がありまして。前の店主が、また店を再開したいと戻ってきましてね。それで王都の方は、共同で店を営むことになったのですよ」

「そうでしたか。でもクレメルさんは良かったんですか? お店も繁盛していたようだったし、共同経営しなくたってお一人で十分やっていけるんじゃないですか?」

「ええ。実はちょうど宝石の販売も伸び悩んでおりましたし、規模を縮小して、スペースを分けることにしたのですよ」


(そうか。何事も流行り廃りがあるのかもな……)


「それで、こちらの店に戻ってきていたんですね」

「ええ。私は、しばらく王都の店と、こちらの店を、行き来しようかと思っております。そういえば……その店主が首を傾げておりましたよ」

「何かあったんですか?」

「ええ、どうやら自分の商品が売れ過ぎていると」


(売れ過ぎている?)


「そんな、商品が売れているのは良いことじゃないですか?」

「そうなんですが……どうやらこんなに売れるはずのない商品だと言っているのですよ。『“投げ槍”が、こんなに売れるはずがない』と」


(投げ槍って……だいぶニッチな武器だな……)


「投げ槍、というのも珍しいですね」

「それが最近になって冒険者たちに売れていると。その店主も、さっぱり分からないと会うたびに言っております」


 それでもクレメルは、少し楽しそうに笑った。


「宝石の次は投げ槍というのも、面白いですな」

「そうですね」


 俺も、彼の言葉に心から同意した。


◆◇◆


 また別のある日、騎士団のみんなが、森を訪ねてきた。


「ヤマダさん、聞いてくださいよ」


 若手騎士のカイルが、開口一番に切り出す。


「団長が最近、めっちゃ落ち込んでるんですよ。『黒いエキスが出せなくなったー』とか言ってたんですよ。落ち込んでると思ったら、『やはり私には、あの場所が必要なのだ』とか何とか言い出して今日ここに来るはめに――」

「おい、カイル! 余計なことを言うな!」


 顔を赤くした団長――聖騎士のオルドランが、カイルを追いかけ回す。


「あれ? 団長、足遅くなったんじゃないですか?」

「くっ、生意気なことを!」


 そうして二人は、そのまま森の中を走り回っていた。


 どうやらオルドランが習得した、ただの水をコーヒーに変える力がなくなってしまったようだった。


(ヒーの力が切れたのかな……まぁ、だからどうしたって感じだけどな)


 俺はつくづく平和だなと思いながら、彼らの追いかけっこを見つめる。


 しばらくして、息を切らしながら戻ってきたオルドランが言う。


「そういえば、ヤマダさん。陛下が、この森に直々にいらっしゃりたいと、おっしゃっておりましてな」

「王様が、ですか」

「ええ。世界樹の成長ぶりを――ぜひご自身の目で確かめたいと、たいそう乗り気でいらっしゃる」

「ええ、ぜひ」

「それと、王都周辺のモンスターの凶暴化も、近頃はだいぶ落ち着いてまいりました」

「それは良かった」


 オルドランは頷いてから、ふと声を落とした。


「そういえば、最近耳にしていた噂なのですが……」

「噂、ですか?」

「モンスターの凶暴化は落ち着いてきたのですが、いまだに旅人がモンスターに襲われることは珍しくありません。そんな旅人を、冒険者たちが救助していると聞きましてな」


 俺はかつての“ダリオスの翼”のことを思い出していた。


(でも河瀬さんたちは帰っちゃったんだよな……)


「以前も聞いたような話ですね」

「ええ。少し変わった話としては、助けられた者たちが揃って言うのですよ。“稲妻”を見たと」

「稲妻?」


 オルドランは、顎に手を当てて考え込んだ。


「最近は穏やかな天気が続き、嵐なども記憶にないところですが……」


 考え込んでいたようだったが、向き直って言った。


「考えても仕方ないですな。また何か分かったらお知らせします。ところで、ヤマダさん――あの黒いエキス、いただいてもよろしいですか?」


◆◇◆


 また別の日のこと。

 俺はヴェリウスの元にも顔を出した。

 黒田さんたちの件もあり、彼の様子が気になったからだ。


「お前か。何の用だ」


 相変わらずのそっけない態度だった。だが、もう俺も慣れたものだった。


「そういえばヴェリウスさん、帰る方法はないって最初に会った時、言ってませんでしたか?」

「ああ、言ったな。だが正確には、『今のところない』だったはずだが?」

「いや、それは方法ないって言ってるのと、一緒じゃないですか」

「ああ、だから研究した結果、ついにその方法が見つかった、というわけだな」

「うっ……」


(この男……)


 平然と言ってのける姿に唖然としていると、ヴェリウスが思い出したように言った。


「そういえばヤマダ、聞いたぞ」

「え?」

「お前、あの“ギルドマスター”とも、杯を交わしているそうだな。歴代最年少でギルドマスターに就任した、新進気鋭の男だ」


(ギルドマスター……?)


「いや、そんな人とは、付き合いないですけど……」

「しらばっくれるな、あの男のことだ」

「男?」

「そうだ。名前は……たしか、クロード、いや、クローゼ、ヤツの名前は……」

「クロダ」

「え?」


 もう一人の声が、割って入った。それは白髪の女性だった。


「クロダよ、ヴェリウス」

「そうだ、クロダだ」


(クロダって……黒田さんか?)


 その時、品の良さそうな女性と目が合う。俺は思わず、どうもと声をかける。


 ヴェリウスから紹介された。女性の名はアデルという。彼女がヴェリウスの研究を支援したと説明してくれた。

 どうやら最近になって、長年勤めていた王都の職場を辞め、こちらへやってきたらしい。


「――それで、ここに残ったあの男のことだ。どうなんだ、ヤマダ」


 再びヴェリウスが尋ねる。


「黒田さんが、ギルドマスター?」


 すぐには彼とその役職を、結びつけることができなかった。


(そもそも、ギルドマスターって何する仕事なんだろう。なんか偉そうな役職っぽいけど……)


「ええ、たしかに黒田さんとは、この間飲みましたけど……」

「やはりな、末恐ろしい男だ……お前は王国騎士団、そして聖騎士との交流にも飽き足らず、今度はギルドにも、その触手を伸ばすとはな」


(ええ……俺、触手伸ばしてたの? やだ、自分が怖い……って、そんなわけあるか)


「彼のことなら、私もよく知っているわ」

「え?」


 アデルの言葉に、今度はヴェリウスが驚く番だった。


「彼は、戦友だもの」

「アデルさん、いったいどこで……」

「ふっ、内緒よ」


 からかうように微笑む女性と、しどろもどろになるヴェリウスを見て、俺は思わず笑ってしまった。


(あんた、そんな顔もあったんだな……)


「そういえば、ヤマダ。もう一つ、聞きたいことがある」

「まだ何かあるんですか?」

「王都で今、評判の大商人がいてな。あっという間に富と名声を上げたとかで、“宝石王”などと呼ばれているらしい」


(宝石王って……まさか?)


「お前もよく知っているはずだ。お前がオーラムバードの卵を売った、あの男だ。この辺境の町で、しがない商人だったはずだというのに」


 ヴェリウスは、腕を組んだ。


「それが、いつの間にやら王都で指折りの大商人様、というわけだ。しかも、宝石の商いを始めたのは、お前と関わるようになってからだと聞いている」

「いや、あれは……」

「聖騎士と深い関わりを持ち、ギルドマスターとも杯を交わす間柄。それに大商人との接点だ。お前の人脈は、いったいどうなっているんだ!?」


(ところどころ、事実が混じってるだけに否定しづらい!)


 俺が言い淀んでいたその時、一人の男性が屋敷の外から声をかける。


「ダンナー、王都から注文の品、お届けに上がりましたー!」

「おお、お前か……」


 そう言うと、何かの研究にでも用いるのか、包まれた品物を受け取って代金を渡している。


「ダンナは、聞きましたか? この間のギルドマスターの選挙のこと?」

「その手の与太話は、お前の口からしか聞かないな」

「うー、相変わらず厳しいー」


 軽口を言い合っているようだった。てっきり人付き合いなど、一切ない男だと思っていたから、少し意外な光景だった。


「ここだけの話なんですけどね……新しいギルドマスターの男、ロシュフォード家の支援があったとか、ないとか」

「そうか。じゃあ用が済んだら帰ってくれ」

「へーい」


 そう言うと踵を返そうとした。


「あっ、ダンナ! 大商人に顧客を紹介した男のこと、何か分かったら教えてくださいね!」


(え……?)


「実は、とある女性から依頼を受けて今探してるんですよ。えーと、その男の名前は……」


 彼が思い出そうとしている間に、ヴェリウスがちらりと俺の方を見る。


「じゃあ、邪魔しちゃ悪いので……俺はここで失礼します」


 俺はそれだけ言うと、逃げるようにその場を後にした。


「おい、ヤマダ! 話は終わっていないぞ!」

「そう! ヤマダ!」


 背後から、ヴェリウスの声と若い男の声が聞こえたが、俺は無視して走った。


◆◇◆


 そして、今日。

 その黒田さんと、飲むことになっていた。


(まさか、あの黒田さんが、ギルドマスターになっていたなんてな……ギルドマスターって、いまだによく分かってないけど)


 彼がどうやってその道を選ぶことになったのか。あれからの日々を、たくさん聞かせてもらおうと思う。それにどんな仕事をしてるのか、とかもついでに聞かせてもらおう。


 場所は――この森だ。


 スーちゃんは、ヨヴェルの木陰がお気に入りらしく、少し離れた場所で、静かに花々を見つめていた。


 今度飲むときは、彼の奢りということになっていたが、今回は特別だ。

 俺は近くの町で調達して、パーティの準備をしていた。


「ヤマダー、ミーもお酒飲みたいー」


 ミーが、そんなことを言い出した。


「僕も飲みたい」


 フーが、ゆらゆらと揺れながら言った。


「え!? お酒は、まだ早いんじゃないか?」

「あら、ヤマダ。急にお父さんみたいなこと言うのね」

「いや、だってさ……」


(彼らがまだ幼い感じするのは、俺だけ?)


 そう返すと、みんなが笑った。

 この世界のことは、まだまだ分からないことだらけだ。


 それでも――ポケットから、あの青い玉を取り出し、陽にかざす。

 光を受けて、玉の中の青が、静かに揺れた。


 この景色も、この笑い声も。

 そのすべてを、俺はこれからも大切にしていこうと思う。


 この世界が、好きだから。


「お酒のむー!」


 ミーが、ぷるんと弾んで、勢いよくぶつかってきた。


「うぉ!」


 俺はその場に倒れこんだ。


「てて……じゃあさ、炭酸のジュースとかにしようか」

「なにそれー?」

「シュワシュワの飲み物かな。さっきお酒と一緒に買ったんだよ」

「じゃあそれー」


 あっさりそう言うと、倒れ込む俺の頭の上で謎のメロディーを奏でながら、ポヨポヨと跳ねる。


「たんさん♪ たんさん♪」


(なんだか締まらないなぁ……でも――)


 こんな日々も、悪くない。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


第70話をもって、本作は完結となります。

この作品に「最終話」と表記することが、どうしても私にはできませんでした。

紛らわしく感じられた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。作者のわがままです。


この物語では、ほんの少しの優しさや思いやりが、誰かの心を救うことがある。


そんなことを描けたらと思っていました。


そして、もしかすると自分が誰かに渡した善意が、いつか巡り巡って、自分自身のところへ返ってきたらいいな。そんな願いも、どこかにあったのかもしれません。


また、これは少し個人的な話になりますが、私は「STAY GOLD」という言葉が好きです。


『いつまでも輝いていてほしい』

『純粋な気持ちを忘れないでほしい』

そんな願いを込めた言葉として、この言葉が好きです。


私はこの「STAY GOLD」の、その先を描いてみたいと思いました。


そこで生まれた言葉が、エピソードタイトルにも使った「EVER GOLD」です。


「STAY GOLD」と「EVER GREEN」(常緑、不朽を表す言葉です)という二つの言葉から着想を得た造語です。


ずっと輝き続ける。

変わってしまうことがあっても、自分の中にある大切なものは失わない。

そんな意味を込めました。


そして、これは後で知ったのですが、「EVER GOLD」という名前は、すでに何十年も前から、あるバラの名前として存在していました。

由来には「EVER GREEN」からの発想とありました。

私はその花のことを、それまで知りませんでした。


それなのに、時を超えて、同じ言葉に込められた思いに、自分も気持ちを重ねることができた。

そう思うと、なんだか不思議で、そして少し嬉しくなりました。


もしかすると、時代が変わっても、人が誰かに願うことには、変わらないものがあるのかもしれませんね。


少し脱線しました。


ここまで一緒に時間を過ごしてくださって、本当にありがとうございました。


最後に、この作品を読んでくださった皆さまの心が、「EVER GOLD」でありますように。


それでは、またどこかで。


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