15話 一流のコーヒーは、一流の痴女にしか理解できないものさ。
本日の3話目!
15話 一流のコーヒーは、一流の痴女にしか理解できないものさ。
その評価に、ペンは、ハンチングを深くかぶり、ニっと笑って、
「一流のコーヒーは、一流の痴女にしか理解できないものさ。ちなみに俺は、ブルーマウンテンとインスタントの違いがさっぱりわからない。俺は雰囲気でコーヒーをたしなんでいる。俺が何を言っているか分かるか? ふっ。分かるはずもないさ。なんせ、俺自身が一ミリも分かっていないんだから。俺はいったい何を言っているんだ? 誰か教えてくれ。気が狂いそうだ。既に気が狂っているという点に目をつぶればの話だが」
だらだらと中身のない言葉を口にする彼に、
レンが、心底ダルそうな顔で、
「あんたは『人を不快にさせないと気がすまない病気』かなんかなんすか?」
「……あらためて問われると答え難いものだな。病気の言語化か……あまり好きじゃないしな。しかし案外……いや、やはりというべきか。自分を掴むカギはそこにあるか………」
「ボク、こいつ、嫌いなんすけど」
そこでミカンが苦笑して、
「失礼なことはあまり言いたくないけど……彼は、ご覧の通り、かなり個性的な男だから、彼と同じ訓練を受けていた周囲の面々も、彼のことは、あまりよく思ってはいなかったというのが実情だよ」
そこで、それまでシニカルに微笑んでいたペンが、青ざめた驚愕の顔をして、
「え、そうなの? 知らなかった……だって、みんな、俺のことを、『凄い、凄い、ちゃんとウンコできて凄い』って、すごく褒めてくれるから、てっきり、神のごとく愛されているのかと……」
「それ、めちゃくちゃバカにされてんじゃないすか」
「黙れ、小娘。お前に俺の絶望が癒せるのか? まともな人間にもなれず、普通の狂人にもなりきれぬ、哀れで醜い完全にぶっ壊れた変態だ。お前に俺を救えるか!?」
「会話にならないんすけど……え、マジで、こんなキチガイとこれから試験を受けないといけないんすか? だいぶ地獄なんすけど」
「ぐふふ……楽しみだね、レンちゃん……これから、おじさんと二人きりで異世界旅行だよ……ぐふふ……ニチャァ」
あまりにヤバすぎる発言に、
流石にミカンが、
「ペン……冗談にしても、やりすぎだ。セクハラはよくない。君は、訓練生の中でも、性格はともかくとして、行儀に関しては完璧だったと聞いている。だから、レンに対して実際に変な真似はしないと思うが、しかし、言葉だけでもトラウマを与えることはできるということは理解すべきだ」
明日も3話投稿とイラスト投稿をする予定です(*^-^*)




