29話 やっぱ巨乳は正義だよな。
29話 やっぱ巨乳は正義だよな。
「狂信者どもは目がおかしくなっている。あいつらは、『頭に特殊なチップでも埋め込まれてんのか』ってぐらい、常時、面構えが違う。俺には理解。極限まで鍛え上げられた勘違いの結晶」
(……確かに、私はパメラノ猊下のように心酔しているわけではない。けど……)
先日の『ウセネス(センエース)』との対話を思い出して、グっと奥歯をかみしめる。
(もし、ウセネスが本当に神帝陛下で……そして、あの時に漏らした痛みが本音なら……センエースという王は……とても孤独で、可愛そうな人だと思う。虚構で外堀を埋められて、息苦しくなっているんじゃないかな)
そこで、彼女は『天帝だった時代』を思い出す。
(私にも似た経験がある。天帝である私を過剰に神聖視してくる人達がいた。彼らは『天帝ミカンはなんでもできる』と盲信して……そして、その過剰な期待に、私が応えられないと分かると、理不尽に幻滅して……中には自殺した人もいた。人間は……神にはなれない)
「言うの忘れてたが……俺に敬語を使う必要はないぞ、ミカン」
「ぇ、ぁ、いえ、しかし……エンス様は、愚連のA級武士で、私よりも立場は上ですので」
「俺の存在値は100だ。お前の7分の1以下の雑魚。お前の方が圧倒的に強いんだから、堂々としていろよ」
そう言いながら、エンスは、この霊廟の中心に設置されている巨大墓石に背中を預けて、ドサっと座り込む。
「正直、困るんだよなぁ……俺ら愚連の武士よりも圧倒的に強いお前ら『異世界の貴族たち』が、『愚連の下部組織に位置する』っていう、このイビツな状況。再連は、愚連の下部組織じゃなく、『別枠』にしてほしかったぜ」
ゼノリカの中でも『圧倒的な力』を有しているのは『天上の幹部連中』だけで、下部組織『愚連』に所属しているメンバーの存在値は、もっとも強い者でも『300』ぐらいしかない。
「あの、エンス様……本当にいいのですか? サボっていることもそうですし……その……墓石にもたれかかったりして……」
「誰も見てないんだから、大丈夫だよ。言っておくがチクるなよ。チクったら殺すぜ。俺は存在値100しかないけど、実はとっておきの切り札を隠し持っていてな。それさえ使えば、PSR部隊のリーダー『アダム』もワンパンよぉ」
「アダム様も呼び捨てとは……本当に良い度胸をしていますね」
「アダム……あの女、いいよなぁ、めっちゃエロくて。すげぇタイプだわ。やっぱ巨乳は正義だよな。アダムだけじゃなく、シューリもミシャも、みんな俺のドストライク。貧乳は貧乳で正義なんだよ。カワイイとおっぱいは全部、正義! ( ゜∀゜)o彡゜おっぱい! おっぱい!」




