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〘蠱読〙〜140字の毒〜  作者: 梶野カメムシ
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十六。満潮

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 彼女と海に行った日のことです。足を洗えず帰った彼女は、靴の砂を玄関に捨てたそうです。その後、幾度掃除しても砂は増え続け、土間は何故か水浸し。高層階なのに波の音がすると電話口で怯えていたんです。彼女が死んだのはその翌朝でした。死因は溺死で、無数のカニが群がっていたそうです。



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