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三倍段  作者: 海星
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シナリオ

 聞いてみたかった事があった。

 食事をしながら妹に聞いてみる事にした。

 先ずは

 『僕が今どんな立場のどんな存在なのか?』

 以前と同じクラスだとは嶺子様から聞いている。

 で、女子柔道部所属だと。

 他の情報が欲しい。

 学校での僕はどんな感じなのか?

 「お姉ちゃんならいつも通り、半裸で野良犬を追い回してれば良いわよ」と言われても全然良くない。

 話が全く通じていない。

 普段全く、真面目(まじめ)な事をしない設定なんだろうか?

 設定って何だよ?

 

 僕が何を言いたいかは間違って妹に伝わっていた。

 妹は僕が半分、ふざけて質問したと思っているし、真面目に返答していない

 真面目に答えてもらわないと困るんだけどな、どうなってるかわかんないし。


 「いきなり、訳のわからない質問して。

 本当に聞きたい質問は別にあるんでしょう?

 心配しなくても、お姉ちゃんと正樹お兄ちゃんは両想いよ!」と妹。

 はい?

 あ、妹にとって『正喜お兄ちゃん』っていうのは僕の親友で幼馴染みの『正喜』の事だよな?

 子供の頃から正喜とは仲が良かったし、妹も何か僕らが遊ぶ時についてきた。

 「あ、正確に言うと『両片想い』か。

 2人とも全然素直になれないもんね!」

 「そ、そんな訳ないじゃん!」

 「そうやって、ムキになって否定してるから『ややこしい話』になるのよ!」

 「『ややこしい話』って何だよ???」

 「わかってるクセに。

 お姉ちゃん、部活の友達の高梁嶺子さんが『実は私、正喜くんの事が好きなの』って言ってきた時に正直に自分の気持ちを言えずに『応援する』って言っちゃったでしょう?

 応援なんて出来ないクセに!

 本当は正喜お兄ちゃんの事、大好きなクセに!」

 頭が痛くなってきた。

 なんで僕が正喜の事を大好きなんだよ?

 部活終わりは僕らは遊んでたし、なんなら週に何回も正喜は僕の部屋に遊びに来てた。

 学年1のイケメン、正喜が家に来ることに関しては妹は何にも言わなかった。

 正喜は『女の僕の事』が好きなんだよな?

 『男の頃から僕の事』が好きな訳じゃないよな?

 色々事実が変わってるし、そうだと信じたい。

 そもそも『僕か正喜の事を大好き』とか当たり前の事実として語られている。

 ・・・て、ちょっと待てよ?

 高梁嶺子さんを好きなのは僕のはずだよね?

 何で高梁嶺子さんが正喜を好きで、僕が2人を応援することになってるんだよ?

 このシナリオ書いたヤツ誰だよ?

 女神か?あの女神なのか!?

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