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最終章 誰かがくれた時間

 空を見上げる

 青い空がどこまでも広がる

 ここには背の高いビルがない

 邪魔するものが何もない

 気持ちいい


 生まれてきて良かった

 誰かに感謝

 地球は青く見えるらしい 

 何処でも同じ青なのだろうか

 自分がちっぽけに見える

 思わずアイフォンを空に向ける

 この青を記憶するため

 ちょっと冷たい空気が心地いい


 飛行機が通過する

 青い空に一本の白い筋をつけながら

 白い筋は時間が消してくれる


 雲のある空も素敵だ

 風に流される雲

 高い所にある雲はゆっくりと

 低い所にある雲は早く流れていく

 空が三次元であることがわかる

 その先には果てしない宇宙が広がる

 雲の形は芸術的で

 飽きることはない

 一瞬たりとも同じものはない

 目にするモノすべて

 同じものがなのだと教えてくれる


 ここは、圏外

 スマホが、通じない

 通信手段がない

 一日、何もしない

 自然を見て過ごす

 邪魔するモノは何一つない

 圏外だから


 何もしない時間を過ごしていると

 脳みその奥の奥に

 意識的か無意識的か

 閉じ込めてしまった出来事が浮かんでくる

 自分の頭の奥底にあった忘れたもの

 忘れたはずのもの

 忘れたかったもの

 忘れることのできなかった出来事

 小さい小さい出来事

 頭の中に浮かんでくる

 過去からの声が聞こえてくる


 僕が発した何気ない言葉

 誰かを傷つけてしまったかもしれない言葉

 鈍感で応えれなかった時の態度や言葉

 相手の事を考えれないガキだった頃

 何故そんなことをしてしまったのだろう

 そこには嫌な自分がいた

 かえることが出来ない過去


 その度

 僕は「ごめんなさい」と言う

 心を込めて「ごめんなさい」と


 僕に優しくしてくれた人が浮かんできたら

「ありがとう」と言う

 頭をさっと下げて

「ありがとう」と


 僕に嫌なことが浮かんできたら

 悪いことをされたとか

 いじわるをされたとか

 叱責されたとか

 その人を思い浮かべて許してあげよう

 自分が許せないから気になる

 自分が幸せになるために

「さようなら」と言う


 何も浮かんで来なくなるまで繰り返す

 何も浮かんでこなくなったら「おしまい」


 ここからはじまる  


 この時間が大切

 誰かがくれた大切な時間だった

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