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Life is Reloded  作者: MC.Ht
第二章 『巻込編』
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19. 面接?(実技編

こんにちは!

宜しくお願いします!

  ドワーフのチビッ子メイドこと『サンドラ』曰く、狐人族メイドの『ミコト』が俺を狙って潜んでる、と。

  腕試しも兼ねて、ちっと手合わせしてみるか。


「…ジン。 貴方、また良からぬ事を企んでますよね? 貴方の頭に『穏便』って言葉は無いの!?」


  うるせぇリィナ。 あるけど使う気が無ぇだけだ。

  ワーワーと煩いままだが、取り敢えずリィナは無視して気配を探る。

  俺の後ろに控える武闘派共までやる気を出し始めやがったな。 殺気が邪魔だ。


「オイ、お前らの同僚なんだから仲良くしろや。 腕試しすんのは俺だけだ。 お前らは待機。」


「酷いですわ、御主人様! そう言って暗に私を遠ざけて、そうして棄てていくのですね!!」


  だから、お前のその豊富な想像力は何なんだ!

  いつも怖ぇんだよ!


「そうだぜ、御主人! 同僚なら実力は測る必要はあんだろが!」


  無礼千万。 言葉遣いを覚えろ。

  測る必要あるから俺が観るんだよバカ!


「仕方ない。 我がコッソリと仕留めてみせようかのぅ。」


  コッソリしてねぇし要らん事すんな。


「とにかくだ。 お前ら殺気を抑えて黙ってろ。」


  そう言って次元鞄に手を突っ込むが、相変わらず相棒が捕まらん。

  やり過ぎ注意とでも言いてぇのは判るが、せめて捕まってから拒否しろや。

  大きな溜息をつき、俺はゆっくりと広い庭へと向かう。

  庭に一歩踏み入れた瞬間、上から眩い銀色の閃光が落下してくる。

  殺意は感じないものの、俺の危険察知センサーじみた感覚が警鐘を鳴らし、咄嗟に左に避ける。

  直後銀色の塊ーー上空からの踵落としが俺の左側に落ちると、左の踝に蹴りが当たり、足払いを狙われる。

  それをわざと貰い宙に浮くと、後ろ胴回し蹴りーーローリングソバットを低空で狙う。

  ガードされたが、交戦距離は空けられた様で着地後に素早く立ち上がると相手に向き直る。


「お前がもう一人のメイド、『ミコト』か?」


「左様であります。 御無礼は承知の上ですので、介錯はサパッとお願い致します。」


「いや、拠点防衛にはお前とサンドラで安心だ。 襲撃は困るが、メイドとして拠点の最終防衛ラインとして期待してるぜ。」


  今の受け答えより、ミコトが『俺を認識した上で襲撃を掛けた』事を理解した。

  軍人みてぇに硬いが、コイツ猫被ってやがるな。

  まぁその内剥がれんだろ。 後はそう…ヴェルティの怒りを、どう鎮めたモンかな……、ハァ…。


「…よくも、やってくれましたわね、貴女。」


  冷静さを装って淡々と話すヴェルティだが、こめかみに青筋、両腕の状態から止まらなさそうなのが一目で判る。

  バレットとジャンヌを見遣るも、両名とも割と怒っている様子だ。

  まぁ何だ。 家族に恵まれたなぁと思うが…めんどくせぇなコイツら。


  俺が逡巡してると、ヴェルティがミコトに対して一気に飛び掛かる。

  一瞬の内に近付くと、蠍の下半身に込めた力を、上半身の拳に全て乗せた右正拳をミコトの左頬に突き立てる。

  だがミコトはそれを完璧に受け流しダメージゼロで切り抜けると、背中に背負った長刀だと思っていた鞘の上下から二本の細剣を抜き放つ。

  二本のショートレイピアを凄まじい速さでヴェルティの首へと横薙ぎ、腹部へ逆手で刺突と狙うが、スウェーバックで首への攻撃を回避、尻尾の大刃で腹部への攻撃を弾く。


「まさか、無傷で二撃とも避けられるとは…。 完敗であります。」


「…私の一撃を擦り傷すら付かず受け流し、その上反撃に転じた者が完敗と?」


「今の二撃で仕留める事の出来ない相手では、いずれジリ貧になって墜とされるのは自分であります。 先を見越せば完敗と言って差し支えありません。」


  その言葉や様子にヴェルティは溜息を吐く。


「ふぅ…、判りましたわ。 御主人様への無礼、今回は不問と致します。 今後は御主人様に忠誠を誓い、この屋敷を護る事を御主人様へと誓って下さいまし。」


  そう言って背を向け、俺の横へと来ると腕に抱き着く。

  相変わらずの感触に気恥ずかしさが先立った為に腕を振り払うと、ミコトの元へと近付いた。


「んで、どうだ。 此処のメイドとして、拠点防衛役として、働かねぇか?」


「お許しを頂けるのであれば、是非お願い致します。 獣人族ではありますが、精一杯尽力させて頂く所存であります!」


「んじゃ頼むわ。 サンドラ、ミコトと二人でも人手が足りなけりゃいつでも言え。 直ぐに手配すっから。

  それからミコト、獣人族だの何だのは俺にゃ関係無ぇ。 自分らしく振る舞え。」


  その言葉に目を丸くさせるミコトだが、そこに反応はせず更に言葉を繋げる。


「さて、取り敢えず家を案内してくれや。」



 ーーーーー



  家を一通り案内してもらうと、気に入った一室のベッドに転がった。

  自室にしたこの部屋の両隣を巡って、今もパーティメンバーにメイド二人を含めた連中で争っている。

  よく判らん奴等だ、と迅は呟きベッドの上で大きく伸びをした。


  暫し休んだ後リビングへと降りて行くと、両隣はリィナとミコトで決定したらしい事を知る。

  まぁ無難な人選だと安堵すると、ソファに座り全員に席を促した。


「ヴェルティ、バレット、もっと離れろ。 狭い暑い不自由過ぎて苛々する!」


「もう…御主人様は照れ屋さんですわ。 ご遠慮なさらず。」


「そうであるぞ主。 折角我が勝ち取ったのだ。 もう暫くはこのままだ!」


  言っても聞かない仲間にウンザリした視線を向けると、迅は諦めてテーブルを囲んだソファに座る皆を見遣る。


「さて、当座はこの拠点から街まで出掛ける事になるが、ギルドがブッ潰れてる状態だ。

  依頼はオーガの件を引き受けたままだからな。 明日からはそっちの対応をしていこう。

  その後は…、まぁその時考えっか。」


  その提案にリィナが食い付く。


「『オーガの活動範囲調査』でしたっけ? 何にしろオーガ関連はかなりのリスクがありますから、準備は万全で出掛けないとダメですよ?」


「そういうモンなのか? まぁその辺は先輩冒険者の言葉に従うとすっか。

  そういう事で明日は中々ハードになるかもしれん。 各人ゆっくり休んで明日に備えるとしようや。

  誰か、他には何かあるか?」


  見渡すも特に意見は出ない。


「んじゃ、解散だ。 明日は一旦街に出て車置いてから行くからな。

  寝坊したヤツは置いてくから、早起きしろよ!」

御覧頂き、ありがとうございました!(o_ _)o))

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