2. 依頼を受けよう
こんにちは!
宜しくお願いします(o_ _)o))
ロンメルを見送った迅は満足そうに再度足元を見遣る。
新調された足元に思わず笑みが溢れる。
そうして顔を上げると、4人のメンバーが所謂ジト目で迅を見ていた。
「な、なんでぇ? 何か文句でもありそうな顔してやがんな…。」
「…先程のお嬢さんは何方様でしょうか、御主人様。」
冷気が漂いそうな口調のヴェルティの言葉に、迅は嫌な予感が過ぎる。
返答を間違うと面倒な事になるヤツだ。
若い頃、兄貴分に散々やられた嫌な選択問題である。
昨日あったありのままを、言葉を選びつつ、嘘偽りを混ぜずに、正確に伝える。
「昨日社長の武具店行ったろ? あん時にすげぇイイ装備が安く置いててな。 その製作者がさっきの嬢ちゃんだ。 防具一式をオーダーで頼んでんだ。」
「オーダーって事は、ご主人は採寸してもらったって事だよなぁ? 正確に、綿密に。」
鋭い目付きを迅に向けるジャンヌの言葉に、迅はジャンヌに向き直って答える。
「俺もよく判らねぇんだがな、彼女のスキルで正確に測れるらしい。 原理は判らん。 採寸されてないのに、完璧に採寸出来るそうだ。」
「んじゃあ、アタシらもあの子に頼めるのかい?」
「言やぁ作ってくれるだろうよ。 向こうは新進気鋭の鍛冶屋だ。 俺らが有名になりゃ、彼女の装備も追って売れていくだろうしなぁ。 その未来が見えてるかどうかは知らんがな。」
ふぅん、と言うとジャンヌは椅子にもたれかかった。
ヴェルティは迅をまだ疑っているのか、未だ絶対零度の視線を迅に向けて様子を探っている。
「昨日防具揃えたんだろ? 壊れたりした部位から取り替えていきゃイイんじゃねぇか? あの子の防具が欲しいなら、だがな。」
「ジンが見て、とても良い物だと判断したんですよね? そのクォリティーでしたら、私も興味ありますよ。」
リィナの純粋な興味に、迅は向き直って答える。
「あぁ。 あのレベルのモンは中々無いと思うぞ。 リィナは多分装備はすぐ壊れそうだからな。 早めに注文してみるのも一つかもな。」
「うー…、前衛怖いなぁ…。」
「大丈夫だ、リィナ。 ヴェルティの鉄壁と、我等の援護がある。 お主だけが的にはならぬ様、精進はする。」
バレットの言葉に、暗くなりかけたリィナの表情が和らぐ。
どうもバレットが姉、リィナが妹の様な立ち位置に見える。
「そういうこったな。 よし、取り敢えずサッサとメシ食って支度しろ。 今日は依頼受けるんだからな。 先に準備してるぞ。」
先に食べ終えたジンはそう告げると、心なし軽い足取りで席を離れて階段を上がって行った。
大した問題も無く準備を済ませて集合すると、五人揃ってギルドへと向かう。
幸い宿からギルドまでは近い様で歩いて向かう事にしたが、先頭を歩かされるリィナから迅に苦情が入る。
「ねぇ、ジン…。 やっぱり先頭変わって下さいよぅ…。」
「こういう街中くらいはリーダーが先頭で歩かんと格好付かねぇだろぅが。 ほれ、しっかり胸張って歩け。 後少しだ。」
半泣きの様な表情のリィナを叱咤激励?しながら歩くと、ギルドに到着する。
リィナが両開きの扉を押して入ると、朝からギルドはごった返していた。
朝は依頼が更新される為、必然的に取り合いになったりする。
その為、更新時間から暫くの間は依頼板前は冒険者で混み合うのだ。
「さて、んじゃちっと俺が見てくるが…、どんな依頼でもイイよな?」
「勿論ですわ、御主人様。 我々は貴方様に付き従いこの身を削るのみです。 どの様な依頼でありましても、達成させてみせます。」
「判った判った。 毎回重いから程々にしとけ。」
迅の言葉に唇を尖らせ頬を膨らますヴェルティは、見た目の妖艶さとのギャップに建屋内に居た男冒険者の視線を集める。
迅は溜息を吐くも、他の冒険者が隙を見せた間に依頼板前へと滑り込む。
「ほぉ…、ランクやクラスで依頼が分かれてんのか。 割と判り易くて助かるな。 で、Cクラスはっと…。」
そう言ってCクラスの依頼が貼ってあるボードで依頼を探す。
昨日ヴェルティとジャンヌの登録をしたが、彼女達には実力は有れども実績が無かった。
その為、Aランカーの迅の推薦であってもEランクスタートとなっている。
故にパーティクラスもBからCに下がっている。
迅はボードにある目に付いた依頼の紙を3枚程剥がし、リィナ達の元に戻ってきた。
「取ってきたぞ。 場所が同じだったから3つ持ってきてやった。」
「…初の依頼でしょ? なんでそんな無茶するんですか、ジン。」
リィナが呆れ顔で言うが、迅は
「まぁイイじゃねぇか。 全部『調査依頼』ばっかなんだ。」
と、悪びれない。
リィナは溜息を吐くと、バレットが内容を気にする。
「で、主。 どういった依頼なのだ?」
「おうおう。 えーっ何々、『コボルトの集落及び活動範囲調査』『オークの集落の有無調査』『オーガの活動範囲調査』だな。 何だ、一応どれも聞いた事ある奴等だな。 強ぇのか?」
その名前にリィナは呆れ顔で頭を抱える。
「ああああぁぁぁ…。 ジンが世間知らずな上にバカで無鉄砲な事忘れてたぁぁぁ…。」
「テメェ、コラ、リィナ。 何つー言い草だこの野郎。 もうお前にゃ聞かん! で、他の三人的にはどうだ?」
迅の質問に、バレットとジャンヌは顔を見合わせ、
「主(御主人)なら問題無い。」
とし、ヴェルティも
「ええ、御主人様でしたら一切問題ありませんし、私達も居ますので根絶やしにしようと思えば出来ますわ。」
などと物騒な事を提案してくる。
取り敢えず問題無い事が判り、リィナの様子はスルーして依頼書をカウンターへと持って行くのであった。
御覧頂き、ありがとうございました!
ブックマーク、52件目、ありがとうございます!
今後とも頑張っていきます(o_ _)o))
それと、前話で一文字だけ修正しました。
第二章より確認不足が目立つかもしれません。
何度も見直しているつもりですが、誤字脱字等ありましたら、是非ご連絡お願い致します(o_ _)o))




