16. 初街
こんにちは!
今回も宜しくお願いします!
小一時間程すると、リィナが二人の居る場所へ戻ってきた。
バレットの分だけでなく、自分の服も買ってきた様で小綺麗な服装に変わっていた。
バレットはその場で人化しようとしたが、リィナが慌てて止め、森の少し奥へと二人で消えた。
程なくして二人が帰ってくる。
リィナに負けず劣らず、バレットもかなりの美人であり、モデルのような体型である。
迅が思わず二人に見惚れていると、バレットがニヤニヤしながら迅に言葉を掛けた。
「主、中々イヤらしい表情をしているぞ? 今晩も同衾して進ぜようか?」
「な…、るっせぇ! お前らみてぇな別嬪共が二人もウロウロしてるのなんざそうそう見る事ぁ無ぇっつーんだ! ったく…、緊張もするってんだ、この野郎!」
天然ジゴロとも言うべき迅のカウンターに女性陣は揃って赤面する。
そんな事はつゆ知らず、迅は照れを隠すかの様にいそいそと街へ向かおうと準備を始めた。
準備を手伝いながら、リィナは一つ抱えていた疑問を迅に投げ掛ける。
「ねぇ、ジン。 デッドベアの皮の売り先の事と冒険者ギルドの説明と、どういった関係があるんですか?」
「まぁ、ギルドに着いたら判る。 俺の予測だが、リィナが苦労して俺にしてくれた説明が面白い結果として報われると思うぜ?」
意味有りげにそう言うと、ニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
リィナは直感で《多分ロクでも無い事を考えてるのでは?》と訝しんだ。
街に着くと、街に入る前に通行料として一人100イェンを徴収される。
リィナが3人分を支払う姿を見て、門番は見下した様な笑みを浮かべ、迅を見遣る。
今は雌伏の時、と自身に言い聞かせ、迅は一路冒険者ギルドへと歩を進める。
街並みは想像以上に活気があった。
道端では露天商が色んな物を売り、大きな店先では呼び込みの男達が武器や防具や食事などの宣伝を、競う様に声を張り上げている。
迅達は冒険者ギルドに向けてリィナを先頭に歩くが、行き交う男達が一様にリィナとバレットを見る。
二人は気にしていない様子だが、二人の後に値踏みする様に迅も見られていた為、迅の苛立ちは徐々に上がっていた。
迅の苛立ちが頂点に来る前に冒険者ギルドに到着し、リィナは扉をゆっくりと押して中へと入って行く。
二人も後に続くと、リィナはすぐに一人の男に捕まった。
身長は低いが、筋肉量が物凄い。
短髪に髭面という面持ちで、太い眉毛にギョロっとした目でリィナを見、大声で話し掛けていた。
「おぉ、エルフの嬢ちゃん! 無事だったか!! 良かった! いや、本当に良かった!!」
「どうなさったんですか、ギルマスさん? 何かあったんですか?」
ギルマスと呼ばれた小男はこの冒険者ギルドのギルドマスターであり、略称としてギルマスと呼ばれている。
「嬢ちゃんがDクラスパーティに入って吸魔の森に行った直後、その吸魔の森での緊急依頼が入ってな! もう駄目かと思ってたんだが…、無事で良かったな! ん…、パーティのメンバーはどうした?」
「…あ、あの人達は…。」
迅は当然言い淀むリィナに助け舟を出す。
「悪いな、おっちゃん。 コイツはメンバーが皆殺しになって命辛々逃げてきた所で、俺達と合流したんだ。 俺達は冒険者希望だったんでな、利害の一致ってヤツで今こうして一緒に此処に来たってワケだ。 まぁ何だ。 察してやってくれや。」
「おぉ、そうか。 お前さん達が嬢ちゃんを助けてくれたのか! しかも冒険者希望か! よし、再会のアレも後だ。 先にお前さん達の登録を済ますか!」
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話も少しづつ進み始めました!
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