策動の太平洋 第5章 オペレーション・スウェルフィッシュ 2 救出作戦開始
みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは、お疲れさまです。
南アメリカ在留外国人救出艦隊は予定通り、南アメリカ大陸で日本に対して比較的に友好的対応をとっているエクアドル共和国の領海に入った。
エクアドルは日本が在留外国人の救出活動をするには安全であるからだ。
南アメリカのほとんどの地域で外国人狩りが始まっているが、すべての地域でそのような事が発生している訳では無い。
比較的安全な場所ももちろんある。しかし、外国人たちは不安でいっぱいだろう。
いつ、そこに武装グループが襲って来るか、そんな事を考えて毎日を過ごしている。
[いずも]はエクアドルの陸地が目視できるか、できないぐらいの位置で停船し、南アメリカ在留外国人救出隊の第1次上陸部隊は飛行甲板に整列していた。
現地で在留外国人の警護と周辺の警備を担当する普通科隊員は中央即応連隊から派遣された隊員たちである。
全員、完全装備である。
警護と警備の関係上、普通科隊員は89式5.56ミリ小銃と9ミリ拳銃を装備し、予備弾倉もそれなりに携帯している。
89式5.56ミリ小銃と9ミリ拳銃レベルの使用については正当防衛、緊急避難の場合であれば隊員個人の判断で行えるが、それ以外については現場指揮官の指示が必要になる。(ただし、先制攻撃を行う場合は土川の判断が必要だ)
建前上はこういう規定になっているが、武器使用についてはきちんとROE(交戦規則)が決められている。
「土川隊長。第1次上陸隊。総員整列しました」
南アメリカ在留外国人救出隊の、普通科部隊の指揮官である大澗3等陸佐が報告した。
土川は第1次上陸隊の隊員たちの顔を見回した。
「危険な任務ではあるが、日々の訓練はこの日のためにあった。各自、その事を意識して任務に従事してくれ」
土川が短く隊員たちを激励すると、CH-47JAに搭乗するよう命じた。
大澗たちが2機のCH-47JAに乗り込んだ。
土川も第1次上陸隊に同行し、1番に現地に着陸するCH-47JAに乗り込んだ。
部下たちだけ危険な場所に送り、自分だけ安全な[いずも]の艦内にいる訳にはいかない。
そういう事だ。
土川は座席に座り、機上整備員からヘッドセットが渡された。
それをつけると機長である東御の声がした。
「アイビス1より、管制室、発艦許可願う」
「管制室より、アイビス1へ、発艦を許可する」
すでにエンジンは始動し、ローターの回転音が兵員室にも聞こえている。
「了解。離陸する」
東御がそう言うと、土川が搭乗するCH-47JAが空に浮いた。
土川が乗り込んだCH-47JAの機内には防楯付の5.56ミリ機関銃MINIMIを装備し、上面ハッチ全周に装甲板を取りつけた海外派遣仕様の軽装甲機動車が1輌搭載され、5人の隊員がすでに乗り込んでいる。後は30人の普通科隊員が座席に座っている。
後方にいる2番機には、衛生隊等の後方支援要員を乗せている。
在留外国人をエアクッション型揚陸艇(LCAC)に誘導するためと安全管理のため、デジタル迷彩服と黒色の鉄帽、黒色の防弾チョッキを着た海上自衛官20名も同乗している。
もちろん、彼らも自己とその他の隊員の防護のために銃火器を装備している。
自動小銃は近年ようやく海上自衛隊でも一部の部隊(特定の行動)に少数ではあるが89式5.56ミリ小銃が導入され、彼らはそれを装備している。
しかし、海自と空自では、64式7.62ミリ小銃が現役である。
[いずも]のCICで内村と村主を含めて幕僚たちが詰めていた。
「アイビス1と2は順調に着陸地点に接近中。周辺空域に異常なし」
CICの対空レーダー員が報告する。
「水上レーダー及びソナーに反応は無い?」
村主が聞くと、船務長が答える。
「水上レーダーにも対潜ソナーにも本艦隊に接近する艦影はありません。監視役のアメリカ海軍の駆逐艦も距離3000をとり、こちらを監視しているだけです」
船務長の報告にヘッドセットをつけた内村が司令席を立ち上がり、対空レーダーの画面を表示しているスクリーンを見た。
「妨害される可能性は無いな」
内村がつぶやく。
「はい、今のところは何の問題もありません・・・」
村主は何かを危惧したような口調で答えた。
「しかし、海援隊を出す必要があったのですか?」
スクリーンから発せられる光に眼鏡を反射させながら、氷室が質問してきた。
海援隊とは、護衛艦、輸送艦等の艦として区分されている自衛艦に編成されている、扱い上は護衛艦付き立入検査隊と同じ扱いで普段は艦内で各職種の任務を行っているが、上陸し、陸上の警備が必要な時に召集される部隊である。
正式な名称は、海陸両用支援隊である。
世間では同部隊を艦艇付きの陸戦隊と報道しているが、一概にそうとは言えない。
不審船や軍艦等に臨検が必要になった時、立検隊と共に出動し、彼らの援護を行う事もあるし、武装グループ等が護衛艦に乗り込んで来た時は艦内で彼らと戦闘する事もあるため、任務は多種多様である。
そのため、部隊内では略して海援隊か、何でも屋等と呼称している。
自衛艦の定員により編成されている人数は異なるが、一般的に15名から30名で編成されている。
呼称も一般的には艦名の名を付けて呼称する。例えば[いずも]であれば、いずも海援隊と名乗る。
「こういう時に使わなくて、いつ使うの?」
村主が逆に質問する。
「確かに海援隊は海上自衛隊が創設した準部隊の中では一番新しいけど、練度は高いわ。それに、ここで使わないと彼らは何のためにその資格を取得したのか、わからなくなるわ」
村主は、もっともらしい事を言った。
海援隊はその特性上、特別警備隊(SBU)の次に射撃訓練、自衛隊格闘術、銃剣道の訓練をしており、海援隊としての訓練と練度向上だけでは無く、主特技の練度を落とさないように、そちらの勤務もするから、立検隊以上に強い精神力と肉体的耐久力が求められる。
そのため、海援隊の資格を習得してもその後、資格を返上する隊員がいるため、どの艦も海援隊の定員を確保している艦は少ない。
そのため、定員の確保のため女性自衛官や勤務年数が1年以上であれば海士でも海援隊課程に入る事ができる。
「それに陸自の中即連の隊員たちが付いているのだから、ある程度は大丈夫よ」
村主は、対空レーダーの画面を表示しているスクリーンを見ながらつぶやく。
「ところで村主1佐。あの捕虜・・・いえ、客人たちは視聴室ですか?」
氷室が質問する。
「ええ、そうよ。いくら客人でも、交戦国の軍人を防秘の塊であるCICには入れないわ」
村主は当たり前のように言った。
視聴室とは、護衛艦が戦闘等を含む演習を視察させる際に、防秘上入室させられない場合に、CICに入らなくても、艦の戦闘等を含む演習を友好国の軍人、若しくは演習を公開し一般人の理解を深めようとする際に使用される部屋の事だ。
そこの管理は、護衛艦等に乗艦している広報係士官が行っている。
10人程度が入室できるお世辞にも広いとは言えない部屋に各種設備が設置された視聴室に、レイモンドとマーティがいた。
各種設備と言っても、自衛隊の防秘に触れないレベルの自衛隊の行動を映すモニターが映され、作戦行動中の航空機、隊員からのリアルタイムの映像が流されている。
メインモニターの横にあるサブモニターには、エクアドルの地図が映され、自衛隊が展開する場所に印がつけられている。
レイモンドとマーティは来客用の椅子に座らされ、椅子に付属しているテーブルに置かれた、[いずも]の広報係と南アメリカ在留外国人救出隊の広報室が防秘に触れないように作成した南アメリカ在留外国人救出計画書を見ていた。
もちろん、彼らが理解しやすいように、その計画書は英文で書かれている。
視聴室には[いずも]の広報係士官の松荷3等海尉という女性自衛官と、広報室の福来3等陸尉がいた。
彼ら自衛官の服装は作業服では無く、制服姿である。
レイモンドからすれば、どちらも軍人とは思えない程、弱そうな顔つきである。
しかし、一般市民や外国の軍人に理解を深めてもらうために、このような措置をとるには、いかにも軍人という風格の人間は不向きだろう、と思った。
しかし、どうしても疑問に思う。
レイモンドは手を挙げて、今まで彼らに聞かなかった事を質問する事にした。
「ラッセル少尉。何でしょうか?」
松荷が聞く。
「作戦にはまったく関係ないのですが、どうして軍隊なのにこんなに女性がいるのですか?」
レイモンドに質問に、ここにいる日本人たちが「今さら」という表情をした。
「お答えしましょう」
こほん、と咳払いをして、どういう訳か松荷と名乗った女性海軍少尉は、どこか得意げに口を開いた。
「私たちの時代では、ほとんどの国で男女は平等という考えが広まり、これまでなら男性しか就けなかった仕事に、女性でも就けるようになり、また、その逆も可能になりました。この時代に派遣されている菊水総隊の女性自衛官(常備自衛官)は、陸海空で3500人います。勿論、私たちの時代のアメリカ軍にも、女性の軍人は大勢いますよ」
3500という数字を聞いて、レイモンドは驚いた。
もっとも、菊水総隊の常備自衛官は7万人である。その内の女性が3500人であれば、別におかしくない数字だ。
レイモンドとマーティは、戸惑った顔をした。
これは広報担当の自衛官たちには、すでに免疫ができている。
この時代に派遣された時、第1護衛隊群や第2護衛隊群には、日本海軍の軍人たちが艦内視察と軍人公開演習の視察を行った。
その時も、女性自衛官を見て大日本帝国軍人たちは、皆驚いていた。
この時も、帝国海軍の佐官クラスはこの視聴室に通された。
将官クラスは防衛局、統合幕僚本部、菊水総隊司令部の判断で、CIC等の入室を特別に許可した。(ただし、防秘レベルの高い護衛艦等には、例え海軍のトップや有名な人物でも軍人公開演習中は公開しなかった。軍人公開演習中にCICに入室させたのは、現役の護衛艦でも汎用護衛艦の[むらさめ]型か[たかなみ]型までの艦に限られた)
第1護衛隊群、第2護衛隊群の艦にも観戦武官として帝国海軍の士官が乗艦しているが、通常戦闘時のみであればCICでの観戦も可能だが、特定の戦闘配置が命じられた場合は各艦長の判断で異なるが、CICから追い出される規定になっている。
しかし、戸惑っているのはレイモンドやマーティだけでは無い。
広報担当の自衛官たちも同じだ。こういう公開はあくまでも演習時のみであり、このような海外派遣に対する規定は無い。
内村と村主の判断であるから彼らはそれに従っているだけだ。
後、もう1つレイモンドには気になる事がある。
自分たちと同じように、視聴室にいる2人の軍人だ。
優雅に紅茶を飲んでいる2人は、イギリス人のように見える。
「何か?」
アメリカンイングリッシュとは微妙に異なる英語で、レイモンドの視線に気が付いた1人が声をかけてきた。
「貴方がたは、イギリス軍の方ですか?」
「そうだ、ニューワールド連合軍のイギリス陸軍と海軍から観戦武官兼連絡将校として派遣されて来た。元の所属はNATO軍(北大西洋条約機構軍)だった」
「ナットウ?」
日本軍に拘束された時に、朝食に出された食べ物を思い出して、レイモンドは眉をしかめた。
あの酷い匂いと味は、かなりトラウマになっている。
「腐った豆と一緒にしないで欲しい」
陸軍の制服を着た男が、顔をしかめる。
「失礼ですが、今の発言は撤回して下さい。納豆は日本が世界に誇る、世界5大発酵食品です」
なぜか、関係の無い所で松荷が口を挟んできた。
「納豆の原料の大豆に含まれるイソブラホンは、女性ホルモンに似た働きがあるのですよ。日本人女性の若々しさの秘訣はそこにあるのです。それに、納豆に含まれるナットウキナーゼは・・・」
「松荷さん、松荷さん。家庭科の授業じゃないから・・・」
突然、納豆について熱く語り始めた松荷を福来が止める。
「すみません・・・」
松荷が顔を赤らめて、黙った。
「・・・少尉、陸軍の方はアイルランド訛りがありますよ」
話が脱線した所にさらにマーティが深く考えずに、追い打ちをかけた。
「アイルランド出身で悪いか、ヤンキーボーイ!」
「す・・・すみません。そんなつもりでは・・・」
「どんなつもりだ!?」
「だから、ここで民族問題を持ち出さないで下さい」
日本人はあまり拘りがないのだが、ある人物の話では20年程前にハワイに行った時、当時相撲界で横綱だったハワイ出身の力士の話をしたところ、現地の人に「出身が違う」と言われ、不快な表情をされた事があったそうだ。
「たまたま、その人がその人物を嫌いだっただけかも」
と、前置きしながらも、その人物は「日本人は、こういった事に疎い部分があるから、こういった話は気を付けてしないといけない」と述べていた。
完全に脱線状態になった空気を変えようと、福来は必死で仲裁に入っている。
「・・・食べ物と民族問題は非常にデリケートだ。迂闊な事は言わない方が良い」
「ごもっともですね」
紅茶を飲みながら、イングランドイングリッシュを話す海軍軍人の言葉にレイモンドは我関せずといった感じで、出されたコーヒーをすすりながら、深くうなずいた。
CH-47JAが海岸線に近付くと、海岸線にはかなりの数の人々が砂浜を埋め尽くしている。
日の丸のマークをつけた見慣れない大型航空機が彼らの上空に現れた時、人々が手を振った。
「機長より、土川1佐。どうやら救出を待っている在留外国人たちは我々を歓迎しているように見えます。まあ、ここから見える範囲では、ですが」
東御の言葉に土川は座席を立ち上がり、普通科隊員たちに告げた。
「展開準備。銃に弾倉を装填!わかっているだろうが、正当な理由が無い状況下で射撃姿勢や使用は認められん!」
土川は後部ランプが解放され、普通科隊員たちが展開する前に注意した。
自分たちの恥をさらすようだが、タイムスリップしてから1年半程経過したが、その間、自衛官による防衛不祥事がまったくなかった訳では無い。
その中でもかなり問題になった不祥事が1941年9月中旬に山陰地方一帯で発生した地震災害だ。
地震災害で活躍したのは消防吏員たちで編成された[水神団]であるが、もちろん災害大国に入る日本だから、当然、自衛隊も災害派遣された。しかし、この震災はこれまで自衛隊が経験した災害派遣とはまったく違った。
当時は第2次226事件が解決して半年ぐらいだったが、[陽炎団]のテロ対策部隊による圧倒的火力で陸軍のクーデター勢力を排除した。
しかし、それでも納得しない将兵が数多くいた。
そのため、陸軍駐屯地から脱走する将兵が相次いだ。
ただ、脱走するならそれでいいのだが、彼らは銃火器まで持ち出して脱走したし、新装備に即時切り替える対応をしていたため、それまで使用していた小火器等の一部が一般社会に流れたのだ。
そのため、国内の治安が悪化し、陽炎団と内務省警察、憲兵隊は彼らの検挙活動をしていた。
そこで発生したのが地震災害である。
統合幕僚本部は統合大臣から災害派遣出動命令(要請による出動)を受け、陸自6000人、海自500人、空自1000人を菊水総隊から引き抜き、災害派遣集団を編成し、出動させた。
だが、震災直後と脱走兵や不満をもつ輩が震災被害を受けた市民にデマを流し、その地区の治安がさらに悪化。そのため、一部の出動自衛官(主に陸自)に89式5.56ミリ小銃等を含む最低限度の小火器を装備させ出動させた。
そこで、事件が起きた。
2名の陸上自衛官(階級は2等陸曹と陸士長)が警備活動中に、武装した被災者2名が自暴自棄になり隊員たちに発砲した。警備活動中の隊員は正当防衛射撃を行った。
その被災者2名は、重症と軽傷を負って、通報を受けた警察官と救急隊員によって病院に搬送されたが、退院後、そのまま地元警察に任意同行された。
その自衛官2人の上官と、目撃した隊員の報告書と発砲した隊員の事情聴取を行った警務官は、その2人が交戦法規に定められた対応を行っていなかった事を突き止めた。
危害射撃を行う前に、警告射撃を行う事が決められていたにも関わらず、それを行わなかったのと、武装した被災者は発砲したが、あくまでもそれは震災の影響で混乱していた事から発生した乱射事件で警務隊の捜査の結果、警告射撃を行えば危害射撃の必要が無いと判断されたものだった。
そのため、過剰防衛と業務上過失致傷容疑で統合省検察局に送検した(検察側は2人の自衛官の起訴はせず、降格処分と減俸処分という懲戒処分に留めた)。
2名の被災者は、殺人未遂容疑で大日本帝国の司法に引き渡されたが、状況を考慮され軽い処分になったという。
そんな不祥事があったから、土川は隊員たちに言ったのだ。
彼の記憶にもはっきりと残っている。
その時、彼は幕僚として災害派遣集団に所属していたからだ。
これは、銃社会と非銃社会の日本人同士の認識の違いから起きた、悲劇的な事件であろう。
CH-47JAが高度を下げ、エクアドルの土地に着陸する。
後部ランプが解放され、まず、軽装甲機動車が吐き出され、その後を普通科隊員たちが外に出た。
土川と在留外国人の代表者と、交渉を担当する自衛官がその後に降りた。
事前に聞かされていた在留外国人たちは目立った混乱も無く、彼らを守っている警護要員の指示に従って道を空けている。
「貴方がたが私たちの救出に来た日本軍ですか?」
中年の白人男性が声をかけた。
「そうです。我々は貴方がたを救出するために参りました日本陸軍の南アメリカ在留外国人救出隊です」
交渉担当の自衛官が告げる。
彼らに声をかけた中年の白人男性がここにいる外国人一団の代表者であり、土川と交渉担当の自衛官はすぐに打ち合わせを行った。
救出活動がすぐに開始された。もちろん、[いずも]にいる南アメリカ在留外国人救出隊の残りの上陸部隊も上陸する。
「どうやら作戦の第一段階は成功のようですね。これなら、救出作戦もスムーズに進みそうです」
[こんごう]のCICで陸上から送られてくる映像を見ながら、砲雷長が安堵したような声で告げた。
「さて、それはどうだろうね?」
腕を組んで、映像を見ながら橘田は懐疑的につぶやく。
「・・・・・・」
どうして、この人は斜め45度で物事を見るかな。砲雷長は心の中でつぶやいた。
策動の太平洋 第5章をお読みいただきありがとうございます。
誤字脱字があったと思いますが、ご了承ください。
次回の投稿は6月14日を予定しています。




