前日
好き。
私は曇ったガラスに無意識にそう書いていた。
明日から3泊4日の沖縄への修学旅行。
だけど私の心は楽しみよりも不安で心がいっぱい。
逢沢翔太。私の好きなクラスメイト。
私は彼に告白をする予定でいる。
大丈夫かな?
改めて不安になってきた。
緊張するとうまく喋れなくなるし、
スタイルだってよくないし...。
嫌になって浴槽に飛び込む。
実は今回が初恋だった。
今まで好きという気持ちがよくわからなかった。
あったのかもしれないが、友達として好きなのか異性として好きなのか区別がつかなかった。
そんな前に現れた彼。
一目惚れだったと思う。
好き。今度は口から言葉としてでてきた。
お風呂場だからだろうか、思ったよりハッキリ大きく聞こえて私は恥ずかしくなった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
トゥルルートゥルルーガチャ、もしもし?
男子にしては少し高い声。
部活で一緒で仲の良い間宮大樹がでる。
忙しいのだろうか。せわしなく動き回っているような音がする。
「いま忙しい?」
私は申し訳なさそうに言った。
「いや大丈夫だよ。ただ、手持ちのほうの荷物準備してなくて。
それより、どうした?緊張して眠れない?」
「べ、べつに緊張なんてしてないもん。告るのなんて言葉を発するだけだし...」
「いや、修学旅行が楽しみで寝れないのかなぁって聞いたんだけど.....笑」
私は顔が赤くなった。
「まぁ気軽にいきなって。
悩んだって変わるものじゃないし。
それに仲いいじゃん。
お似合いだと思うよ?」
「う...うん。ならいいけど...」
「とにかくポジティブポジティブ!」
なんとなくだけど心が休まった気がする。
「ありがと、大樹」
「おうよ!」
「あ、一つ気になったんだけど大樹には好きな人いないの?」
「うーん、いないかな。」
答えるまでに少し間があったような気がした。
「んじゃもう準備終わったし眠いから寝るわ。お休み〜雪菜。」
「お休み〜。明日遅刻したらダメだよ?笑」
「遅刻するわけねーだろバーカ笑」
そう言い電話は切れた。
私はベッドにはいる。
そしていつの間にか寝てしまい気がつくと空は明るくなりつつあった。
次回もお願いします。




