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異世界戦線異常あり! 『ただいま!』のために異世界で戦う  作者: 藤 明
異世界転移と異文化交流

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みんなで城壁の作業現場でバイト

「だっ、だから上着着ろっての!」

「パジャマが無いからしょーがないでしよ!」


 同居人二人の言い合いで目覚める。寝た時の記憶がない、本当に疲れていたんだなぁ……体にはかなりの筋肉痛が残り体がバキバキしている感じだ。ふたりとも筋肉痛は無いのかな? すごい元気だ。


「あっ! またタクマさんが!」

「あーおはよう。元気だね」

「おっはようございま~す」


 シュウトくんがすごい速さで俺とチサトの間に入る。なにこれ? 毎日やる感じ?


「まぁ、あれだよ、俺たちも下着だし、色気も無いやつだし、いいんじゃない?」

「……で、ですよねぇ……こんなかぼちゃパンツじゃ……」

「え? ……あ、あれだ、十分エロいぞ!」

「! あんたは何言ってんの!」

「あ、ごめ、なんか違った……可愛いぞ?」

「そこ! なんで疑問形なの!」

「あ、えっと……」


 痴話喧嘩? を聞きつつぼーっと考える。こちらの世界の下着は東小金井にスタジオがあるアニメ制作会社のデザインの様な感じで色気が無かった。作業用の店で買ったからなのかもしれないけどなぁ……


「なぁ、生活必需品そろえないか? 洗濯とか歯磨きやれてないっしょ?」

「たしかに……服のストックはあと1日分か」

「言語教習の後行ってみますか、買い出しに」

「昨日教ええもらったお店に行ってみると良いかもね」


 二人とも突然我に返ったように着替え始めた。俺も準備をするとするか……


「あ、部屋を出たら日本語禁止にしないか?」

「え、まじっすか?」

「いいわね! こちらの世界の言葉覚えるの早いだろうしやりましょう!」

「じゃ、がんばりますか」


 それから準備を終えて部屋を出て1階に降りる。既にヴィナルカとエルドが店の1階に来てご飯を食べている。例のホットドッグもどきだ。


『おはよ~』

『おはよう、遅いわね』

『おはよう。俺、来る。早い?』

『みんな早いのね、女将さん。私達にもホットドッグ3つ』

『あら、おはよう。わかったわ。大銅銭2枚ね』

『あなたたち、兄弟?』

『違うよ、一緒に、この国に来たの』

『不思議、関係ね』


 ご飯を食べた後、直接城門の作業員集合エリアに行ってみる。2人を連れて行ったのでランパルトがちょっと驚いた感じだった。俺たちは片言の現地語で頑張って伝えてみる。


『ほう、言語教習のクラスメートか。あそこなら探索者を出来る人間しかいないから大丈夫か……』


 ランパルトがちょっと考え込むが、険しい顔はすぐに普通の顔になった。


『君たちもやるのか? 本当に?』

『タクマ達、同じ、魔力トレーニングをしてみたいわ』

『俺、お金、欲しい。言葉覚えたい』

『君たちなら狩りや探索に出たほうが儲かると思うのだが、まぁいいか。巨人族の君だけ貸せる服が下だけになるな。すまないね』

『俺、チョットわからない』

『あ~っと。君の服、下だけ、貸す、OK?』

『わかった。思う』


 5人で作業着に着替えて集合する。ヴィナルカが広告のモデルに見え、エルドが上半身裸で筋肉が半端なかった。この人は超人ハ○クか?


『エルド! すごい! 体!』


 チサトさんがエルドをペタペタさわったり、腕にぶら下がったりして遊んでいる。50キログラム位を片手で余裕で持つとは……しかも魔力まとってないぞ、この人。なんてパワーだ。


『エルドすごいね。力強い』

『「プロレスラー」よりも強そうですね』

『「プロレスラー?」』

『あ、蹴る、殴る、戦う、仕事の人』

『ああ、レスリングね。王都、試合があるわ』

『ほー、王都行きたいね』


 ローマにあるコロシアムみたいのがあるのだろうか? チョット気になるが、今はそんな時じゃないな……早く言葉を覚えて家に帰る方法を探さないと……


『ああ、じゃあ軽く説明するな。一応、魔力持ちは歩合制で仕事をした分だけお金を渡すことになっている。あ、全員、言葉習っている最中だっけか?』


『え~っと、たくさん、石、運ぶ、たくさん、金、もらえる OK?』


『OK!!!』

『わかったわ』

『俺、わかった』


 ランパルトの思いっきりがいいな。何時も俺達みたいな労働者を相手にしているからだろうか?

 それから5人で作業場に入り、例のごとく猫車に石を積む作業からスタートする。エルドだけ猫車ではなく、大八車になっていたが……


『エルド! 魔力込める! 普通に持たない』

『俺、わかった、難しい』

『ヴィナルカ! 魔力強すぎ! 魔力で持たない!』

『くっ! あなたたち、上手ね、私も難しい』

『おまえたち、普通だ。普通。それくらい』


 俺たち3人はひょいひょいと石を積んで猫車を一杯にする。


『ランパルト、次どこ?』

『あそこだ!』


 ランパルトが手をふると向こうの方からも手を振ってくれる。あそこに行けばいいのかな?


『わかりました、行きましょう』

『それじゃいってきまーす!』


 俺たちは昨日のように猫車で城壁作成場所まで移動して壁の作成を手伝って行く。魔力石投げも大分慣れてきた。テンポよくヒョイヒョイと投げると周りの作業員達が沸く。面白いので調子に乗ってハイペースでやったりしていた。


『あのひとたち凄いのね。ものすごいコントロール』

『俺、タクマと同じ、綺麗にコントロールできない』

『あいつら、なんかおかしい、考えない方が良いぞ……』




 それから1時間くらいすると2人共石の運搬を始め、石投げでまた苦労しているようだったが、2時間もすると作業に慣れてきたようだった。俺たちも似た感じだったっけ? 既に何往復もしていると感覚が麻痺してくるな……

 5の真昼の鐘が鳴り、作業が終了する。昨日より大分魔力のコントロールが上手くなった感じがした。3人で顔を見合わせると思わず笑みがこぼれてしまう。


  それに引き換え、二人はかなり厳しそうだった。大分疲れているように見えた。


『ちょ、ちょっと、あなた達、本当に、魔力つかったの、最近?』

『俺、へとへと、これ、大変』

『普通はそうなる。普通は最初こうなるんだ……威力調整が難しすぎるからな……でもお前たちも凄い、5の鐘まで持つとは……』

『あとで、やり方、教えてもらうわ』

『俺も知りたい』




 作業が終わるとランパルトに給金をもらう。昨日より少しだけ多かった。内訳は俺たち3人とエルドが同額、ヴィナルカが3分の1くらいだった。さすが大八車だ。効率が違う。


 言語講習に向かう途中で5人で屋台に寄ってご飯を軽く食べる。ヴィナルカとエルドからは魔力コントロールの仕方を教えてくれと色々質問をされた。俺たちの秘訣が漫画やアニメのイメージなので口では伝えにくい、言語力も心もとないので後で絵でも書いて図解しよう。


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小説家になろう 勝手にランキング


「バトロワ」無視して異世界サバイバルライフ! 
「殺し合い」のはずなのに協力して攻略する!
カクヨムで新作連載中こちらも読んでいただけるとありがたいです。


異世界スキル強奪バトルロワイヤルを避けて生き抜く話になります。


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