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1章「ついてくる影」

この作品に興味を持っていただきありがとうございます!

第1章です!

 大男はじりじりと太陽が照るなか表通りを歩きながら、考えていた

「ルーナ今日は、ついてくって強情だったなぁ、まぁあれだけ説得すればついてこねぇだろ、危険な依頼に妹を巻き込むわけにはいかねぇし……」

「おーい!ミフュ、今日は依頼?どこに行くの?」

 ミフュは空を見上げ、悶々と考えに浸っていると、遠くから見知った男の声がした

「おぉ、相棒じゃねぇか!」

 走ってきた男はミフュの目の前で止まりハァハァと息を切らしながら、先ほどの言葉について聞いてきた

「今日は急にどうしたの?いつもはヴェインって呼ぶのに」

 ミフュはヴェインの質問に少し照れくさそうにして

「いやぁ、なんか言いたくなってよぉ!今日の暑さでイカれちまったかもな!」

 そうミフュは頭を掻きながらわははと笑う

「たしかに、ここ最近だと珍しいね」

 そういいながらヴェインは汗を拭う

「それはそうとしてよヴェイン、今日は依頼休む、って言ってなかったか?」

 ヴェインは、いつも依頼詰めだったから逆に動かないと落ち着かなくなって、と足をバタバタさせながら言う

「まぁ良いぜ!いつものことだしなぁ!」

 ヴェインは少しでも涼しくなろうと服をパタパタさせながら聞いてきた

「本当に今日は暑いね……」

 そうなんだよなぁ、ぶっ倒れそうだぜ……

「装備脱ぎたくなるよなぁ、まぁけどこれから依頼だから仕方ねぇか」

「そうだね、こればっかりは命を守るためだし……」

 ミフュは、今日も頑張るか!と頬をペチンとたたき、気合いをいれる

 そして2人はいつものように依頼を受ける酒場の扉を開けた

「こんにちは、依頼を受けに来ました」

「よぉ、受付嬢ぉ!今日は良い依頼あるかぁ?」

 俺らはいつものように挨拶をする

 奥のカウンターにいる受付嬢が、うるさいわね、とでも言いたそうな顔で俺の方を向く

「そこのご依頼板を見たら良いじゃないですか、あなたの目は飾り物なんでしょうか?」

 毒舌な受付嬢がいつもどうりの返事を返す

「なんも言わねぇのもむずがゆいしよぉ、そんなこと言うなよな」

 ミフュは依頼板の所へ歩いていく

「ご依頼板見ることくらいわかってるぜぇ、この仕事何年続けてると思ってんだぁ?」

「あの受付嬢いつも毒舌だね」

 ミフュはそうだなぁ、と返事をしながらご依頼板をまじまじと見る

「ミフュこの依頼とかどう?小型魔物の討伐だって」

 小型魔物のかぁ、地上か……今日はあちぃからなぁ

「今日のところは涼しいとこに行こうぜ、すげぇ暑いしよぉ」

 小型魔物の討伐は明日残ってたらやろう、とヴェインと話し合っている、その時酒場のドアがバンッと音をたて開いた

「お前ら、緊急召集だ!王からのお達しだ!」

 周囲で酒を飲み話していた人々が一斉に静まり返る

「マスター、詳細を」

 すぐに受付嬢が場を作りマスターが台の上に立つ

「街の外れのダンジョンから膨大なエネルギーが王宮魔術師により感知された、それにより周囲の全ハンターを集め遺物と思われる物を手に入れろとのことだ」

 マスターの言葉に周囲のハンターもざわめきだし、ミフュも衝撃が走ったのか目を見開いたまま表情が固まる

「なぁヴェイン、遺物って願いが叶う物もあったよなぁ?」

 ヴェインがその言葉に返す

「あぁ、そういう物もあると聞いているよ」

 それなら、両親の手がかりが見つけられるんじゃねぇか?

「ヴェイン、遺物があればさ……」

 2人が話していると、マスターが続けて発言する

「その遺物なのだが、余程危険な遺物でなければ、手に入れた者に所有権が渡るそうだ」

 周囲は遺物が手に入る可能性を知り、俺が手に入れる!など興奮した声がしだし、マスターは唾をのみ続きを言う

「だから……バトロワレイドと言うことになる、お前ら!遺物は欲しいか!俺も欲しい!誰が手に入れるか競争だ!」

 酒場内が下品た笑い声やお互いに睨み合うもので溢れた

「ミフュ、この依頼行かないか?!」

 ヴェインはどこか興奮した様子で聞く

「おぉ、そうだなぁ!」

 人の位置を特定できる遺物なら……俺の両親が見つけられる!

「ダンジョン開門は14時30分だ、皆、準備するように!」

 時刻は14時になろうとしている

「ねぇミフュ、武器とか準備は済んでる?」

「あぁ、元々依頼受けたらすぐ行くつもりだったからなぁ、済んでるぜ」

 ミフュは続けてヴェインに伝える

「ただ、一度家に戻ってルーナに行ってくるって言ってこようかなって思ってよぉ」

 ダンジョン攻略は時間がかかる時があるから、ちゃんとご飯食べるんだぞって言っとかねぇと

「分かったよ、時間までには戻ってきてねミフュ」

 あぁ、と返事をしミフュは家へ急ぐ


 ミフュは家のドアをガチャッと開け中へ入る

「ルーナいるかぁ?」

 家の奥から少女が出てきた

「ん~?もう帰ってきたの?ミフュお兄ちゃん」

 ルーナが俺の前まで走ってきた

「いやぁ、実はな?今日の依頼はダンジョン攻略でよぉ」

 ルーナは驚いたような顔をした

「え?!ダンジョン!危ないよ」

 ルーナはミフュの服を掴み行かないでと言わんばかりに引っ張った

「ルーナ、でもな?王からのお達しでここら周辺の全ハンターが集められちゃってよぉ」

 ルーナは心底心配そうな顔をする

「お兄ちゃん、行かなきゃだめ?」

 ミフュはルーナの頭を撫でながら、名残惜しそうに言う

「絶対行かなきゃ行けないわけではねぇんだけどよ、もしかしたら両親の手がかりが手に入る遺物かもしれなくてよぉ」

 ルーナは両親を恋しがっていたのか、自分もついていく!と言い出した

「だめだって、ルーナは家にいてくれよ、兄ちゃんが行ってくるから、な?」

「いやいや!ついてくの!」

 ミフュは綺麗な魔石を持って帰ってくるから、とルーナをなだめた

「わかった……待ってる」

 良かった……聞き入れてくれた、時間も近付いてきたしそろそろ行かねぇと

「ルーナ、なら兄ちゃん行ってくるからなぁ」

 ルーナの見送りのもと、ミフュは家を出てダンジョン待機場に向かった、が、後からついてくる影があった

「さっきは我慢したけど、ついていくもんね~」

 その影はミフュを追うようについていった


「やっと着いた……待機場」

 少し離れたところからヴェインが呼び掛ける

「まったくもう、ミフュ、遅いじゃないか、もう開門してしまうよ」

「あぁ、ごめんルーナを宥めるのにてこずっちまった」

 ヴェインが呆れたような顔をしていると、門の近くで大きな声が響いた

「魔石回収班、戦闘班、各自準備はできたか!これより門を開く!お前ら覚悟はできたか!」

 マスターの能力により拡張された声がビリビリと場に響き、門の前に集まったハンター達は一斉にやるぞ!と大声をあげ、拳を高く掲げた

「行くぞ!相棒!」

「了解、行こうか!」

 2人は覚悟を決め、拳を交えた、そしてマスターの号令で門が開かれ、ハンター達が続々と中へ走っていく

「なぁ、マスターってまだ入ってかないのか?最後尾に行くつもりなのか?」

「そうなのかな、てっきり先頭に立つかと思ってた」

 2人はそう口にしながら、ダンジョンに入ろうと進んでいった

 ミフュがダンジョンの門を潜ろうとした時、マスターがミフュの肩をポンっと叩いた

「生きろよ……」

 マスターのその声は小さかったが確かにそう言い、ミフュは、あぁ、と返事を返しヴェインと一緒にダンジョン内へ入る


「おぉ~、なんか今までのダンジョンとは様子が違う?ような、それに、奥からか?鼻につく臭いもするぞ……」

 ダンジョン内は暗く、じめじめとした空気だ

「すごい、驚ろ驚ろしい雰囲気だね」

 そう2人は呆気に取られていると、早くも前方から戦闘音がし始めた

「空気が震えてきたなぁ、先頭で音も聞こえてくるし、魔物のおでましかぁ!」

「そのようだね、早く合流しよう!」

 2人が先頭に向かうのも束の間、脇の洞穴から魔物が襲いかかってきた

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(*´▽`)

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