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貞操逆転世界で裏垢に性癖を呟いたら、クラスの美少女たちがなぜか本気で再現してきた 〜俺の裏垢がクラスの美少女たちに監視されている件について〜  作者: 月城メロン
第3章 文化祭

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第21話 スカートの中って真っ暗だよ

 どうしてこうなった。


 クラスメイトがいるのに、なんで俺は小野寺さんのそこを触っているのだろう。


「も、もうやめようよ……小野寺さん」


「琥珀、だよ♡」


「……琥珀……さすがに見られたらまずいよ」


「これなら、どうかな♡」


 何があった?


 いや、分かっている。


 小野寺さんは俺の頭をスカートの中に押し込んだのだ。

 視界が一瞬で暗くなった。


 布越しの光だけが、ぼんやりと揺れている。


 近い。


 近すぎる。


 呼吸のたびに、やわらかい布がわずかに触れてきて、頭の中が一気に真っ白になった。


「ちょ、ちょっと……!?」


「しーっ♡」


 上から落ちてくる声は、いつもよりずっと近くて。

 耳元で囁かれているみたいだった。


「ほら、これなら誰にも見えないでしょ?♡」


「そ、そういう問題じゃ――」


 言い返そうとした瞬間、言葉が止まる。


 周りのざわめきが、やけに遠くに感じた。


 ここだけ、切り離されたみたいに現実感が薄れていく。


「綾人くん、ちゃんと静かにしてね♡」


 くすっと、小さく笑う気配。


 その一言で、余計に意識してしまう。


 こんな状況で、平常心でいられるわけがない。


 心臓の音がうるさい。


 絶対に、外まで聞こえてるんじゃないかって思うくらい。


「ねぇ……♡」


 少しだけ、小野寺さんの声のトーンが変わった。

 さっきまでの軽さとは違う、どこか俺を試すような響き。


「逃げないよね?♡」


「……っ」


 答えられない。


 でも、逃げられないのは事実だった。


 物理的にも、状況的にも。


 そして何より――


 自分の意思が、もう完全に追いついていなかった。

 だから俺は、ただその場で息を止めることしかできなかった。


 しかし、それだけでは小野寺さんは俺を許さない。


「綾人くん……舐めて♡」


『………………っ!?』


 生存本能がやけにうるさい。


 でも、ここで小野寺さんに逆らうわけにはいかない。


 俺は小さく舌を出して、指で触れていた場所を舐める。

 舌を伸ばした、その瞬間――


 びくり、と。


 はっきりとした反応が、すぐに返ってきた。


「んっ……♡」


 押し殺したような声。


 でも、それが逆に耳に残る。


 やばい。


 ほんとにやばい。


 もう、どこまでが現実で、どこからが違うのか分からなくなっていた。


 ただ――


 触れている場所と、


 そこから伝わってくる感触と、


 小野寺さんの反応だけが、やけに鮮明だった。


「ふふっ……♡」


 上から落ちてくる笑い声。


 小野寺さんは完全に今の状況を楽しんでる。


「ちゃんとできてるよ、綾人くん♡」


 その一言で、背筋がぞくりと震えた。


 褒められているはずなのに、逃げ場がない。

 むしろ、もっと深く引き込まれていくような気がした。


 周りの声はもうほとんど聞こえない。

 ここだけが、閉じた空間みたいだった。


「ねぇ……もっと、できるよね?♡」


 また俺を試すような声。


 でも、もう拒否する理由なんて、どこにもなかった。


 俺の憧れているハイレグのラインと鼠径部の間の部分。

 そこを指だけでなく、舌で感じている。


 そう思うと全身の血が滾るような感覚に包まれた。


 やばい、このままだとほんとに止まれない。


 頭の中では「やめろ」って声がずっと鳴ってるのに、体がまったく言うことを聞かない。

 さっきまで冗談みたいに思ってたのに、もう完全にそういう空気じゃなくなってる。


「……っ」


 どうしよう。


 ほんとにどうしよう。


 ここでやめないとまずいって分かってるのに、小野寺さんの声が頭に残って離れない。


「ねぇ、綾人くん♡」


 まただ。


 さっきより少しだけ低い声。


 遊んでるだけじゃない、みたいな。


「すごくきもちいいよぉ♡」


「……っ」


 それ、今言うなよ。


 余計おかしくなるだろう。


 こっちはもう限界なのに。


 でも、小野寺さんはそんなのお構いなしで、


「じゃあ、ご褒美あげよっか♡」


「ご、ご褒美って……」


 なんだそれ。


 いや、聞くのも怖いんだけど。


 でも聞かないわけにもいかないし。


「いいよ、もう出てきて♡」


「え……?」


 一瞬、意味が分からなかった。


 出てきて?


 どこから?


 いや、考えるまでもない。


 今いる場所からに決まってる。


「ほら♡」


 くい、と軽く引かれる。


 そのまま、ゆっくりと視界が明るくなった。

 教室の光が一気に戻ってきて、現実に引き戻される。


「っ……!」


 反射的に周りを見る。


 誰もこっちを見てない。


 ……よかった。


 いや、ほんとによかった。


 心臓止まるかと思った。


「どう?♡」


 目の前には、いつも通りの顔をした小野寺さん。

 でも、さっきまでのことが嘘みたいに感じるくらい、普通に笑ってる。


「……どうって……」


 こっちは全然普通じゃないんだけど。


 頭も体もぐちゃぐちゃで、まともに言葉出てこないし。


「ちゃんと練習になったでしょ?♡」


「どこがだよ……」


 思わずツッコんでしまった。


 でも、小野寺さんはくすくす笑うだけで、


「綾人くん、顔まだ赤いよ♡」


「うるさい……」


 絶対分かってて言ってる。


 ほんとにタチが悪い。


 でも――


 さっきの感覚が、まだ指と舌に残ってる。


 頭のどこかが熱くて、変に意識してしまう。


「ふふっ♡」


 そんな俺を見て、小野寺さんは満足そうに笑った。


 そして、


「じゃあ次は、ちゃんと接客の練習しよっか♡」


 なんて、何事もなかったみたいに言ってくる。


「……もう十分だろう」


「だーめ♡」


 即答だった。


 しかも、さっきよりちょっとだけ楽しそうな声で。


 その時、俺はようやく気づいた。


 これは、終わりではない。






 むしろ――


 まだ始まったばかりなんだって。

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