777【ピンホールカメラ型印刷機?撮影機?】
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今話は、少し短めです。
ピンホールカメラ型の印刷機というか、撮影機の構想はまとまった。実験用の印画紙も数枚作った。あとは乾くのを待つだけ。
撮影機については、一定の光量が必要なので、魔導具になる。作成は、明日にした。
ちなみに印画紙は、作業小屋の中で作成した。これは光に感光してしまうため、暗室での作業が必要だったのだ。
暗室作業は、撮影後の現像にも必要だ。
これは、フィルムカメラと同じだ。というか、その前の明治時代のカメラと同じ作業になる。
テスト用の現像用薬液も用意したので、そっちは準備万端だ。
作業小屋から出ると、マナミが待っていた。
「お疲れ様でした」とお茶を淹れてくれる。
「ありがとう。カメラ部分は明日作るよ」
「なんか小屋の扉の内側に黒幕が下がってましたけど?」
「光を嫌う作業だからね。中でも赤い明かりで作業してたし」
「なぜです?」
「フィルムってわかる?」
「スマホに貼るフィルム?」
「あ〜、そっちか。一眼レフカメラはわかる? デジカメじゃないカメラ」
「大きいカメラです?」と両手で大きさを示す彼女。
「それそれ。デジカメのヤツもあるけど、フィルム式もあってね。そのフィルムは、光に反応するんだよ。今、用意しているのもそれと似たもの」
「そういえば、デジカメの前は、どういう仕組みで撮影してたんです?」
「スマホカメラも基本的には同じ仕組み。光を受け取るところが、フィルムかセンサーかの違い。どちらもメリット・デメリットがあるけど、便利さからデジカメだね。フィルム式は撮影枚数が少ないけど、独特の味がある。それがいいという人は結構いるみたいだね」
「そのフィルムを作っているんですか?」
「そう。とはいっても、テスト用のフィルムだけどね」
「フィルムで撮影したら、すぐに見られるんです?」
「いや。現像という作業を暗いところでしなくちゃいけない。完全に明治時代のカメラと同じだね」
「あっ、木箱の前にレンズがある?」
「それそれ」
「あれって、確か、魂を奪われるくらい待たないといけないんですよね?」
「そう。魂が奪われるってのは、迷信というか単なる噂だね。その後、フラッシュが発明されて、撮影時間は短縮された」
「つまり、強い光が必要だった?」
「そう。今回はさすがにフラッシュは使わないけどね」
「じゃぁ、長い時間を掛けるんです?」
「いや。一ページに三十秒から一分になる予定。このへんは、テストしてみないとわからないね」
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