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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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245/749

245【騎士団】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


少し長いため、2話連続投稿します(2話目)

 王都冒険者ギルドから、王城の返事が来た。

「ベルタルク辺境伯様が軍隊を送ってくれるそうだ」とランドルフ。「だが、距離の問題がある。到着は十日はかかるだろう。できるだけ、エルゲン国軍の進軍速度を落としてくれ、だと」とその獣皮紙をテーブルに放る。

「やるしかありませんか」

「そういうことだな」

 そこからできることをやっていく。

 ちなみに、エルゲン国の工作員ふたりは、訓練場の地面に、頭だけ出した状態で、逃げられないようにした。


 すぐさま行動に移した。

 ケルガン村は、確かに魔獣が豊かな土地だった。あちこちに魔獣の集落があり、けもの道も多数あった。

 街道に丸太を組んで、封鎖する。

 街道の方は、準備完了している。

 丸太近くに作業小屋を出す。

 彼らに対峙するのは、オレだけだが、みんながそばにいる。


 来た。みんなを散らす。

 オレは作業をしているフリ。

 しばらくすると、声を掛けられる。

「おい! 誰かいるか!」横柄な口調。

 小屋から顔を出す。

 馬に乗った騎士様だ。後方には同じ格好の騎士たちがずらりと揃っている。

「はいはい。おや、金属甲冑とは(いかめ)しい。何かありましたか?」

「なぜ、街道を封鎖しているか! 撤去せよ!」

「すみません。現在、この街道は封鎖しており、私が通さぬように見張っている次第でして」

「理由を聞こう!」

「煉獄の実をご存知で?」

「なんだ?」

「その実を割ると、地獄に落とされる、というものです。それがこの先で大量に発生しまして。それで封鎖となったわけです」

「信じられぬ!」

「ご存知の方もいらっしゃるかと。確認はしてみても良いのでは?」

 彼は逡巡し、馬の手綱を引いて、後続の方へと戻っていく。


 しばらくして、もうひとりと戻ってきた。

 そのひとりが口を開く。

「本当に煉獄の実なのか!」

「はい。赤い粉で目が潰れ、鼻は効かず、ノドも焼ける、と。冒険者のひとりが被害に遭いました」

「オレの知っている内容と同じだ」と最初の騎士に小声で伝える。

「進みたいのだが」と最初の騎士。「どうすれば良い!」

「馬車は通れませんが、そちらのけもの道を進めば、多少時間はかかりますが、向こうに抜けられます」とけもの道を示す。

 二番目の騎士と話す最初の騎士。どうやらオレの言っていることを信じていないようす。


 二番目の騎士がうなずく。

 最初の騎士が馬を進ませる。

「旦那! あんたの俠気(おとこぎ)は認めますがね。それは無謀というもので」

 彼は進む。

「わかったよ、旦那。街道の真ん中を歩いてくだせぇ。歩かせるように。ちょっとした刺激で割れるかもしれんからね」

 彼は一度、うなずいて、馬を進ませる。


 百メートルほど先で、変化が起こった。

 叫びとともに、顔を覆う騎士。

 実は、彼の横で、マナミが粉末を撒いたのだ。

「旦那! こっちこっち! ほら、こっちに来るんだ!」

 馬が走って戻ってくる。

 手綱を引いて、馬を落ち着かせ、騎士に降りるように言う。大人しく降りる騎士。

「ほら、旦那、樽に水を張ってあるから、顔を洗って」

 樽の水に顔を付ける騎士。

「だから言ったのに。お宅もやってみる?」

 ブルブルと首を振る二番目。

「その方がいいよ。そこの道ね。後ろからも来るのかい?」

「いや。我々の隊だけだ」

「よかった。また、この旦那みたいなことはごめんだからさ。旦那、人の忠告は聞くもんだよ」

 その旦那が樽から顔を上げた。

「目は見えるが、痛い」

「しばらくは目を閉じておくといいよ。とりあえず、一日くらいは。こまめに目を洗う必要はあるけどね。潰れたりはしないから。もっともここから見えるくらいに粉末が見えてたら、ダメだけどね」と肩を叩いてやる。

「助言、感謝する」騎士は、目を閉じて、そう言った。

 その騎士は、二番目さんに馬に乗せられ、手綱を引かれて、隊に戻っていった。


 その隊が、けもの道を馬に乗って進む。殿(しんがり)の騎士が森に入るのを見届けた。総勢百名ほど。

 後続はない、と言っていたが、実はこの部隊は先遣隊であり、後方に部隊が待機していた。今は動いていない。

 オレは作業小屋をしまった。封鎖の柵もしまう。


 けもの道の先には、オーガの集落があった。そこへ馬に乗った騎士たちが到着。オーガに発見されて、すぐさま戦闘になった。次から次に棍棒で殴り倒される騎士たち。騎士たちも馬を駆って、果敢にオーガに攻めかかる。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価、リアクションをお願いします。励みになりますので(汗)

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