28 AIロボット刑事
ある田舎町。
そこで若い女性の殺人事件が起き、被疑者として捜査線上に一人の男が浮上した。
彼女をストーカーしていた者である。
警察は男の身辺を調べた。
男はしつこく女性につきまとっており、捜査の結果この男の犯行にほぼまちがいないと判断した。
男を任意で呼んで事情聴取をする。
男は黙秘を続けた。
自白だけが頼みの綱、凶器など犯行の決め手となる物証はない。
捜査は行き詰まりを見せた。
そんなとき。
AIロボット刑事が捜査の応援にやってきた。手詰まりとなった署長が、本庁の科学捜査部に派遣の依頼をしたのである。
このAIロボット刑事。
過去の数十万件の犯罪データを記憶しており、これにより科学的に真相を追求する。さらには犯人の特徴や心理までを読み取り、最善な方法で自白を引き出すテクニックも備えていた。
「おまかせください」
AIロボット刑事は一人で犯人の待つ取調室に入った。
刑事たちは廊下で待機した。
三分後。
取調室のドアが開いて、AIロボット刑事がゆうゆうと出てきた。
「自白しました」
「やったぞ!」
「さすがだ!」
署長をはじめ、刑事たちはAIロボット刑事を取り囲んだ。
所長が問う。
「どうやって白状させたのかね?」
AIロボット刑事は笑顔で答えた。
「頑固でなまいきなヤツだったんで、首をしめて白状させてやりました」




