45:最終決戦前夜Ⅱ
―現在:テータの部屋
映像はここで途切れた。
「後にこいつは授業中に我の契約書を消毒液をかけて文字を消して書き換えて、そこの男に契約させたんじゃ」
そう言い、サタナキアは呆れるような声で答えた。
言い切った後に徐々に点灯して、テータの部屋は瞬く間に元に戻った。
「それと、主が死んだ時生き返せたのも我の契約上の理由じゃ。 まぁ、それは見抜いとったらしいがな」
サタナキアは生き返らせた理由と契約にしか従えないということを3人に映像と共に教えたのだ。
「じゃあ、今度から僕が被るってのはどうかな?」
テータはサタナキアとナキアに気を利かすように答えた。
「それは無理なことじゃ、仮面を一度被った者から他の者へ移す場合は被った者が死なない限り破棄できんからの。」
そうサタナキアは返答した。
「じゃあ、ウチの正義の先にはお嬢ちゃんを殺さなきゃ行けないってことなんか。」
リトは目線を下ろして顔を曇らせたまま呟いた。
「ごめんね。2人とも」
ナキアは映像での出来事に対して、サタナキアのルールを破ったことに対して謝罪をした。
「いや、ナキアは僕を生かしたいが為にルールを破ったんでしょ。むしろありがとうだよ」
そう言って、テータはナキアを励ました。
「これから、これの打開策を考えなきゃ行けへんな。」
リトは何かが吹っ切れたような声で2人とサタナキアに語りかけた。
「兎にも角にも問題は悪魔の暴走化だな。」
テータはそう言いながら頭を抱えた。
「我は悪くないぞ!」
サタナキアは声を荒らげながらテータに対して誤解を解こうと必死になりながら宙をふらふらしている。
そのサタナキアの発言にナキアは少し罪悪感に顔を俯いてしまった。
「はいはい!どっちが悪いとかは今はどっちでもいいんや」
今の空気を流すようにリトは二人の間に入った。
「そう、だよね」
ナキアは少しだけ顔色を取り戻し、呟いた。
「まぁ、そうだな…。暴走を抑える力さえ僕にあればな」
そう言いながらテータは自分の左手をグーパーした。
「とは言うが、主が前みたいに死ぬリスクを背負ってまで能力をかけるのは危険じゃ。」
サタナキアはテータに心配そうに声をかけた。
テータはそんな感じで心配するサタナキアを悪魔とは言われるが、ちゃんと感情はあるんだなと、少し感心した。
「それに、なんでも能力を出せるって訳やないんやろ?」
リトはテータの能力を詳しくは知らないが、何となくそんな感じして質問をした。
「そうだね。僕の能力はあくまで、異常態だから、身体の異常を発生できるだけであって、例えば物を出すとか、ハンテや、リトみたいに周り全体を巻き込む事は出来ないね。」
テータは自分の能力のことを淡々と語った。
(テータ君はなんでこんなに他人目線で、能力を語れるんだろ。)
ナキアは自分の能力だから当然ではあるがまるで誰かに教えてもらったように喋るテータに少し疑問を抱いたが、その疑問は口に出さず心に留めた。
「まぁ、だから…制御とか制限とか出来れば楽なんだよね…。」
テータは頬を指で掻きながらそう呟いた。
「…ん?制限?」
ナキアはその発言にふと声を漏らした。
「「あー!!制限!!」」
テータとナキアは同時にそう叫びながらリトを指さした。
ありくらげ。です
めちゃくちゃ誤字しやすいので、おやと思ったら教えてもらえると嬉しいです!
ちなみに感想くれるとめちゃくちゃ喜びます。
ストーリーに干渉しない程度の質問にはお答えします。
ではまた。




