33:最終決戦前夜
―テータの部屋内
食事を終わらせた一同はテータの部屋に来た。
何気に、部屋に人を入れるのが初めてだったテータは少し見られる恥ずかしさを持ちながら、よくナキアの部屋に入ってた時、ナキアもこんな気持ちだったのかと実感していた。
「こんなに綺麗なの意外やな。」
そういいながらリトはジロジロと部屋を見つめる。
テータの部屋は丁寧に整えられている本棚に悪魔の辞典や、黒魔術の唱え方、他にも伝説の能力保持者の等色々な知識のある本が揃っている。
勉強机にはシャーペンと『サタナキアについて』って書いてあるノートが置かれていた。
「ジロジロ見るなよ!」
テータは恥じらいながら、勉強机を見つめているナキアとリトの目線を隠すようにドタバタと目の前で暴れる。
「わかったわかった!」
今まで見た事ないほど、暴れるテータに少し笑みを零しながら、ナキアはテータを落ち着かせるように促した。
「なら、目線を外して、そこに座ってくれ!」
テータは勉強机から距離を置かせるため、2人を振り返らせて、自分の部屋の真ん中にあるふたつのクッションがあるところまで背中を押した。
「おっとと、堪忍してや」
押されたことにより転びそうになりながらリトは傷だらけの身体をゆっくりと下げ、クッションに座った。
ナキアも続くようにクッションに身体を下ろした。
テータはノートを見られないように勉強机のタンスに閉まって、そのまま勉強机に備えられてある椅子に座り込んだ。
「それで、どうするよ。これから」
テータは呟いた。
この現状、わかってることはナキアを倒すことを目標にしているMOJと戦っていた、2人組
その中にMOJを方向性の違いで裏切った男が泣き寝入りしてこちら側に来た。
相手はそれほど、でかい傷を負ってる訳でもなくむしろ万全と言ってもいいぐらいの気分で明日の決闘を待っているのだろう。
問題はこちら側の方だ。戦えるが暴走してしまう少女
戦うことが怖くなっている少年
先程の戦いで癒えてない傷を背負ってる少年
という、誰が聞いてもわかるほどボロボロなチームだ。
「あっち側の女の子…えっと、ハンデちゃんだっけ?」
ナキアは首を傾げながらリトの方を向きながら質問した。
「ハンテ…な」
リトはMOJの仲間の名前を聞いたことにより裏切ったことによる罪悪感に押しつぶされかけながら、制服の胸の思われる部分を掴み握りながら返した。
「その子の能力はなにかわかったりするの?」
「ハンテの能力は【INVERT】、要は簡単に言うと逆転や。」
リトは少しだけ目を瞑った後、話す覚悟を持った。
「MOJのことについて、話したる。長くなるがええか?」
リトはそういいながらテータとナキアを見つめた。
テータ小さく頷き、それを見たナキアもブンブンと首を縦に振った。
「あれは、ウチが中学生の頃の話や。」
ありくらげ。です
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ではまた。




