確かに現実……
※とあるミステリーの真相について触れています。未読の方は先に進まないでください。
確かに現実……
確かにこのフィクションは現実……
現実にリンクしている。
しかし、その現実とは何だろう?
現実に起こった殺人事件……
あの別荘で起こった凄惨な……
斬首……
確かにあの事件は実際に起きた!
そして、その犯人は私!
それは紛れもない現実!
しかし……
その現実とは……
記憶だ! 私の記憶!
記憶……
……に……すぎない……
それが、もし……
生成されたものだったら……
いや、現実だ! 紛れもない現実だ!
記憶ではない現実――それは現在!
記憶は過去だ!
確固たる現在の――今、叩いているパソコンのキーボード!
それだけは紛れもない現実!
私の眼の前に、あの戸籍謄本もある!
それを眼の前にして、パソコンのキーボードを叩いている――それは現実だ!
しかし、それさえも……
それも生成されたものだったら……
ネットに繋がっているパソコン……
イスラエルで検索してみると……
「米がイスラエルのイラン石油施設攻撃に失望 攻撃映像で市場の動揺懸念」と米メディア
今朝 8時42分に配信されているニュース……
アメリカも絡んだイスラエルとイランの戦争……
過去いろいろあったとしても今回仕掛けたのはイスラエル……
いや、アメリカなのか?
とにかく この戦争は現実だ!
悲惨な状況だが、紛れもない現実!
そういえば、唐突にどこかでイスラエルが云々と鹿野信吾が言っていたな!
殺人事件ライラック……
第三部 世界のすべて
尾崎凌駕と鹿野信吾の会話
「フワちゃんとやすこの騒動をどう思うね? いや、それより長崎の平和祈念式典にイスラエルを呼ばなかったことをどう思うかね?」唐突に鹿野が問う。
そうある! 確かに唐突すぎる!
そこへ来て、現実のこの戦争!
できすぎだ!
できすぎた現実!
しかし……
私の周りは平和だ……
アメリカとイスラエルが仕掛けて始まったイランとの戦争!
しかし、私にとって、それは……
ネット上にある……
やはり、そういうことか……
私にとって、私以外の現実は……
ネット上に存在する!




