六杯目
「ねえ凛ちゃん、私さっきなんかノート拾ったんだけど……」
「え? 何その黒いノート。既視感」
「えっと…… であてぃーえいち…… のて?」
「デ○スノートでしょ」
「多分そう! てか何これ。燃やそうかな?」
「燃やしていいっけ……」
「知らないよ!」
「私も~…… うーん、幾つか質問していい?」
「どうぞ! 凛ちゃんからの質問なら包み隠さす話すよ!」
「こっ………… まあいいや。悪魔見える?」
「遂に壊れた?」
「壊れてない!」
「うん、見えるよ。なんか翼生えた黒いの…… ってうわあああああああ! 気持ち悪っ! キモッ!」
「……ページ開いてくれる?」
「うん」
「このノートについての説明は書いてないわね…… 悪魔が見えるのは不思議だけど、まあ偽物よね」
「このノート、何かに使えないかな…… って! 私今日現代文のノート忘れてきちゃった!」
「代わりに使うのはいいけど、これ自分のってことで名前とか書かないでね……?」
「美少女っと」
「よし、あーちゃんは美少女ではなく程よく可愛い星人だからセ―……」
「うっ…… 胸が………… 苦しいでござるよおじゃる○丸………… やばい死んじゃう、美少女死んじゃう……」
「あーちゃん!? え、何で!?」
「ゥッ…………」
「あーちゃん!! そんな…… 何で死ぬのよ…… というかなんで違う世界にあるノートがこの世界に存在するのよ……」
「かかったな!」
「うわあああああああああああああ!!!!!!!!」
「ふっふっふっ、凛ちゃん、私がこうも簡単に死ぬわけないに決まってるでしょ!」
「あのねぇ……」
「あれ? あ、ごめん! 怒らせる気はなかったんだけど……」
「演技上手すぎかー!!」
「てへっ」
わんこそびゃ!
噛んだ!