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いふ話~もしも喜美子がちゃんと卒業したら~ 前編

後編がいつになるかわかりません。なのでそういう中途半端なの嫌いよ!って方は見ない方がいいです。

 目が覚めて、最初に見るのが無防備な先生の顔だと、私はとても幸せな気持ちになるの―――


 なぁんて、乙女チックなこと考えたりしてね☆いや、幸せなのは本当だけど!お察しの通り、リア充です。すんません。爆発はしません。ほら、前世はカワイソウな感じだったからいいでしょ?


 私、有田喜美子は無事、そう!無事に高校を卒業しました!先生と付き合い出した時はどうなることかとドキドキしたけど、なんとかバレずに修了しましたよ!なので、花の大学生です!

 もっちろん、先生ともお付き合い続行中ですよ?らっぶらぶの、いっちゃいちゃです!多分すごい鬱陶しいと思う。

 高校を卒業した日、私と先生は初めて一つになった。嬉し恥ずかしと、不安とが混ざりあって『3月までは高校生です!』って言っちゃったけど、『大丈夫、バレる心配ないから』とか何とかにっこり笑顔で言いくるめて結局イタしました。しかも最初で最後だからという意味のわからない理屈で制服のまま。先生マニアック……。ま、いいけど。もー最初は痛いし苦しいしで泣いちゃったけど、その度に先生は気遣ってくれるし、耳元で色気たっぷりのエロ声で囁いてくれるしで、意外と役得でした!ムフッ。


 先生はいい大人なのに、結構甘えたがりの寂しん坊だ。隙さえあれば引っ付いてくるし、なるべく自分の傍にいてほしいからって家にもあまり帰してくれない。なので実家と先生の家とを行ったり来たりしてる。

 お父さんはあまりいい顔をしないけど、お母さんがノリノリなのも困りもんだ。『お母さんも一時期先生と付き合っててねぇ~。良いわよね、禁断の恋って!』とか言って最近では『今日はお父さんとデートするから帰ってこないでね☆』って追い出す始末。両親がラブラブなのはいいけど、娘としては複雑だよ……。

 そんな訳で先生と半同棲中です!でもこの3日は、先生が合宿の付き添いで家を空けてたから久しぶりなんだよねぇ。しかも離れていた分、とかで昨日散々イタしたから、疲れてぐっすり寝てるみたい。いつものキリッとした顔も好きだけど、ちょっと幼い寝顔もかわいい~!そこに寝言とか入れるとね?また萌え萌えなわけですけど。……なんか言わないかな。あ、ボイスレコーダー準備しとかなくちゃ!


 先生の寝言を録るためにカバンの中を漁ってると、携帯に着信の跡が。

 誰だろ?

 確認しようと思ったら、


 ブー、ブー


 携帯がバイブで着信を知らせる。マナーモードだけど、静かな部屋には響き渡るから慌てて出て私は後悔した。


『おっつー!今ヒマジン?ヒマジンでしょ?』

「ちょ、待ってください!」


 電話してきたのは短期でやってるバイト先の先輩(男)だった。声がおっきいのなんのって、先生が起きちゃったらどーすんのよ!

 幸い先生の眠りは深いみたいで、身動ぎ一つしてなかったけど、一応部屋の外に出て話始めた。


「お待たせしました。暇人じゃないので早速切ってもいいですか?」

『ひで~!キミちゃんし・ん・ら』


 ブチ


 あ、ウザくて本当に切っちゃった。まぁいいかなぁ……また掛かってきたよ。


『ほんとに切ることないじゃん!センパイ泣いちゃうんだからね!』

「すみません、あまりにも鬱陶しくて……で、何のようですか?」

『そうそう!じ・つ・はぁ~、シフト変わって欲しいなって☆しかも今日なんだけど!』

「今日ですか!?ムリですよ、先…彼氏いるし」

『そこを何とか!ダメ?』

「ダメです。今日行ったらバレちゃいますもん」

『そっか~、彼氏くんに内緒なんだもんねぇ~。う~ん、わかった!他を当たってみるよ!』

「すみません、彼氏がいないときならいつでも大丈夫なので」

『ううん!こっちこそごめんね!…とこ・ろ・で!本当に彼氏くんのこと好きなんだね~。らぶらぶなのぉ?』

「そりゃあもちろん!す、好きですよ?」

『キミちゃん萌え!萌え萌えぇぇ~!!』

「……うるさいです。もう本当に切りますよ?彼氏が起きてきちゃうので」

『さりげなく朝帰りぶっちゃけられた!リア充め!わけろ!』

「ハイハイ。じゃあ切ります。お疲れ様でした~」

『またバイトでね~』


 ブチ


「はぁ~~~~」


 思わずおっきいため息吐いちゃった。でも仕方ないと思うの。だって、私……


 先輩の声すごく苦手


 だから。いや、すんごいダミ声とかがらがら声とかじゃないんだよ?なんかこう、鼻が詰まったような声というか、鼻にかかる声というか……。とにかく、好きではない部類の声なのだ。いい人だし別にバイト先だと気にならないんだけど、電話だとね。うん、鳥肌が立った。我ながらヒドイと思う。

 あ~先生のイケボイスでお耳直しをしたい。でもまだ寝てるだろうしなぁ~。しょうがない、後でいっぱい囁いてもらお!


 もうすぐ起きてくるであろう先生のために朝ごはんを作る。イケメンなのに先生は和食派だから、ご飯と味噌汁は必須なんだ。そうそう、先生と付き合い出してから料理もやるようになった。お母さん曰く、『料理の出来ない嫁はいらないのよ!』だって。まだ嫁に行く気はないんだけどね。まぁやってて損はないってことで。

 粗方準備が終わったところで、先生を起こしに向かう。そうだ!あれ、あれやろう!ド定番の、『起きて(ハート)』『ん~もうちょっと……』ってやつ!寝起きの掠れ声がまたいい感じだよね!もちろんボイスレコーダー完備でねっ!

 よし、そうと決まったら早速……


「珍しいな、俺より喜美子の方が先に起きてるなんて」


 ノォーーーー!!

 なんで起きてきちゃうの!せっかくのチャンスだったのに!


「どうした?項垂れて」

「……なんでもないです。せん…恵一さん、おはようございます。」

「おはよ、喜美子」


 うぅ~そのセクシーボイスを録らせてくれれば……

 私は先生を呼ぶとき、『恵一さん』と呼んでいる。じゃないと滅茶苦茶拗ねるんだもん。『俺はもうお前の先生じゃない』って。でも2年近くも『先生』で通してたから、今でもついつい『先生』って呼びそうになるんだよね。あぁそういえば、まだ『恵一さん』呼びが恥ずかしくて言えなかった頃、名前を呼ぶまで焦らしプレイをされたなぁ~。あれは辛かった。本気で頭がおかしくなるかと思った。

 私の身体は意外と快感に従順らしくて、どうにも我慢が出来ない。これは先生が2年近くも私にイヤラシイことをしてたからだと思う。だから弱くなっちゃったの!決して私のせいじゃない!

 その弱さのせいか、焦らしに焦らされまくった時は泣いて縋った。もうダメだと。なんでも言うこときくからお願い!と。

 あとのことはご想像にお任せしますよ。ただし、もうあんなことは口走らないと心に誓ったことだけは言っておく!


「?何一人で赤くなってんだ?熱でもあるのか?」

「いえいえいえっ!熱なんかこれっぽっちもございませんよ!それより!朝ごはん、食べますよね?」

「あぁ」


 あれ?ここでいつもの先生なら『さてはいやらしいこと考えてたな?いいだろう。いやらしいことしてやるよ。』とかなんとか言ってピンクーな雰囲気に持ってくと思ったんだけど。でもまぁ昨日散々シタしね。流石に先生でも朝からはしないか。よし、ご飯の準備~♪

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