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COOL LOVER  作者:
1/1

COOL LOVER


俺は古谷麗。


17歳で184cm。


見た目は多分普通だ。

告白はたまにされるけど、全部断ってる。



俺には大事な子がいるから。


「…………麗…。」


そう。

この子が大事な子。


名前は笹川由良で、俺と同じ17歳。



小さくて(確か156cmくらいって言ってた)色が白くて髪は栗色に近い茶色。


大きすぎない茶色の瞳に高めの鼻、薄い唇。



あまり感情が出ないけど、たまに見る笑顔はほんと可愛い。


「…帰るか。」


「………ん。」


手を差し出せばちょっと遠慮がちに握る小さな手。

よく見たら少し赤くなってる由良の頬。


でも無表情なのはいつも通り。



由良の表情の変化は俺だけわかればいい。


「………麗の手…あったかい。」


「暑くないか?」


今は夏に差し掛かる季節。


夕方とはいえまだ蒸し暑い。



「………へーき。」


そう言いながら握る手に少し力を込めた由良。



―――――可愛い。


「そっか。」


「………ん。」


彼女は感情が表情に出ない分行動に出る。


二人きりだと常に俺と一緒にいたがる。


だから毎日が理性との戦いでもあるんだ…。



「今日もうち来るか?」


「行く。」



これを聞くとき、由良は絶対即答する。


前に理由を聞いたら、


「………早く麗と二人になりたい。」


って顔を赤く染めながら答えてくれた。


彼女にそんなことを言われた俺は我慢出来ず抱きしめちゃいました。



すぐ逃げ出されたけど。




「着替えるから待って……って由良?」


家に着いた俺は着替える為に自室にむかった。


………はずが、後ろにはぴったり抱き着く由良が。


「………私もいく。」



いやいやいやいや。


「………。」



呆然としてる俺を上目遣いで見てる由良。



「………だめ…?」



…………由良さん。その上目遣いは反則です。


「部屋にいてもいいけど後ろ向いてろよ?」


さすがに彼女の前で着替えるのは恥ずかしいからな。



「…………………わかった。」



間が長すぎ。

後ろ向く気ないな…。




部屋に入り適当に服を選んで制服を脱ぎはじめる。



じーーーーっ。



………やっぱり見てるよ。


上の服だから別に問題ないんだけど…。


「楽しい?」


「………筋肉…。」


珍しいのか、小さな手で俺の体を触る由良。


―――無意識なのか?


好きな子に体を触られて何も感じない男なんていない。

由良の手を掴み抱き上げてベットに座る。


「悪戯しちゃだめ。」


「………ごめんなさい…。」



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