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期限!

「ついつい 興奮して喋り過ぎてしまった様です。挨拶だけのつもりでしたが。。ルナマリア あなたが手を貸したので つい私も。ですが今日はこの辺りで失礼するよ」

フローベがそう言いつつ続ける。


「私の目的はね。矛盾していますが2つあります。1つは竜と対等に闘える。いや竜をも圧倒出来る強い人族の創造です。それは ルナマリアや他の五色達を見ていると成功している様に感じました。上手くいっている様で何よりです。私自身の肯定になりますね。そしてもう1つは デンタリュード王国というか世界中の人族への呪い!私を侮辱し蔑んだ人族への呪いです!それには まだまだ足りません。世界中の人族に 人族の苦しむ姿を どうしようも無い無念をもっと感じて欲しいのです。私の怒り! つまり神の怒りを!」


そう言うとフローベは 身体全体から闇黒色のオーラを発して 一瞬眩いばかりに光る。世界中に何かが撒かれた感じがした。

「何をしたの?」

「世界中の多くの人族に呪いを!私の怒りを授けました。そして呪いを受けている人族に期限を設ける事にしました。恐怖と絶望を授けたのですよ」


「えっ!? 呪いを授けたの。。期限って?」

「まぁ 今迄は優し過ぎました。世界中のかなりの人族に呪いを授けましたよ」

「かなりの人族に、、」


「期限とは。。そもそも教会での呪いの浄化はエバーンスゾンがコントロールしていたに過ぎません。吸い取る装置も私の意志次第なのです。それを人族が 教会が出来ると思わせていただけなのですよ」

「やっぱり。おかしいと思っていた。だってアルジンネード様ですら 呪いの浄化は出来無いっておっしゃっておられた。教会で人族が呪いをコントロール出来るなんておかしいと思ってた」


「そこで 今後それを止めます。どうなると思いますか?」

「・・・普通に考えればわかる。呪いは進み続けるだけで 吸い取る事も浄化も出来無い。。」

「そうです! 呪いの竜が身体を下からどんどんと昇って来て 身体全体を覆う。死が迫って来る事を目で見て感じる。素晴らしい恐怖ですよ。それを妨げる事が出来る方法が全く無い。素晴らしい絶望ですよ。毎日昇って来る身体の竜を見て 色が失われていく右腕を見て。いかがでしょうか?」


「非道い! そんな事をして 何になるの?」

「非道い? はははは 16年前に私が受けた屈辱。蔑み。辛さ。に比べたらなんて事無いですよ。勝手に期待を寄せ 勝手に裏切られたと言い 勝手に蔑む。自分達にはそもそも出来無い事なのに。。人族なんて生き物は いつもそうだ!集団で行動し 誰かに頼ってしか生きる事が出来無い。自分の存在意義も見出せない。多数の意見に流される。神愛に頼る。神に縋る。そのくせ横柄で我儘で自分勝手。集団でしか生きる事が出来無いのに、、個を主張する。ならば 私が勝手に呪いをくれてやり 勝手に死を渡す。自分達には出来無い事だと諦めて またいつもの様に神に縋ればいい。私がどれ程苦しんだのか。少しでも感じる事が出来たなら 人の痛みを知れて、、良い機会を与えているのですよ。私はね」


「フローベさん。あなたの苦しみはわからない。でも何の関係も無い多くの人族が苦しむ事になる」

「ルナマリアは 何を言っているのですか? 意味がわからない。それこそが私の願い。それこそが私の望み。それこそが私!『闇黒神』の存在意義ですよ! ははははは」


「私はどうすれば、、」

『ど、どうすれば。。おそらく今の私では 勝てない。でもこのまま放っては置けない』


「私は しばらく人族が苦しむのを楽しませて貰うよ! ははははは」


「この場で フローベ! あなたを倒す!何としても。。」

「まぁ 私もあなたと雌雄を決する必要性は感じておりますよ。ですが それは今日では無い。今のあなたでは私に勝てない。だが私とて無傷で勝てると自惚れる程 あなたは弱く無い。というか想定以上に強い。私も失う物が多くては人族が苦しむ姿を純粋に楽しめ無い。それは正直面白く無い。リクシキ 無色 帰りますよ」

「はいはい、、ちょっと残念です。これからでしたのに」

「帰りますが、、こいつら 必ず殲滅してやりますよ」


「ま、待って!まだ終わった訳では無い」

『この3人とエバーンスゾン様 神竜達 ワイバーンも多数居る。それに比べて 私だけが満足に闘える。でも殿下達は負傷している。バイクリ妃は空中戦に不向き。圧倒的に状況は不利だけど、、』


「焦らずとも良いです。私は ステイキーワ国を既に掌握しております。逃げも隠れもしませんよ。純粋に人族の恐怖と絶望を楽しんでいますよ。ルナマリア あなたが私に勝てると思ったなら いつでもどうぞ!おそらく 私に勝てるとしたら あなただけでしょう。ですから あなたが焦って私に負ける様な事になれば 世界中の人族の希望は全く無くなり 多くの人族が呪いで死ぬでしょう。かと言って 呪いの進行は止まりません。あなたが私に挑まなければ それはそれで多くの人族が呪いで死ぬでしょう。正にそれこそが『期限』です」


「き、、期限。。」

『直ぐだと 私が死ぬ。私が死ねば フローベさんの好き勝手により 多くの人族が死ぬ。だが 時間を掛け過ぎると 呪いの進行した多くの人族が、、死ぬ。それが期限になるという事。。』


「私は あなた達に倒されたとしても 私の理論 研究 実験が証明される事になるのですから あなた達のセンスで言うところの『私の勝ち』。私があなた達を倒して 世界中の人族から希望が消えて 人族が苦しみ恐怖し絶望しても『私の勝ち』。私が魂を転生させた時点で この世界は私の手のひらの上に在るのですよ。どちらに転んでも 私が勝つ様にしか 出来ていないのです」


「ただ 苦しむ人族がいなくなると困りますし 面倒な事も嫌いですから 世界征服とか 人族の滅亡などといった 下衆で野蛮な事は考えておりませんので ご安心下さい。人族が在ってこその楽しみですからね」

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