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破片の落下ポイントー3個目の破片ー

「所でニンゲン、お前達はなにをしに来たんだ?」

「俺達は───」


 北の民に説明した内容を伝えた。


「───ああ、少し前に降ってきたエネルギー結晶体のことか」

「えっ、知ってるんですか?」

「まあな。イレギュラー要素だったからな。もっとも観測して後で現地に行ってみたが何もなかった。───お前たちも何か観測する方法はないのか?」


 正直に言うかちょっと逡巡する。理屈は分からんけど、断片的に雪の女王も追跡出来てるみたいだしあんまり隠す意味がない。


「ええ、あります。───イリア、お願い出来るか?」

「分かった」


 ドラゴンレーダーを起動するとダコタさんは驚き、雪の女王は興味深そうにイリアを見る。

 次第にドラゴンレーダーの光が止む。


「南西、壊れた塔、灰色の姿」


 南西は現在地から見てという話だろう。壊れた塔とは額面通りだろうか。灰色の姿は検討がさっぱりつかない。


「お二人は心当たりありますか?」

「雪の女王様、南西ということは・・・」

「ああ、廃墟群だな。ここと同じような建物が林立していた地域だ。今はミュータント───お前達で言うところの化け物が根城にしている」


 モンスターがいると考えればいいわけか。


「廃墟群でしたら、村にガイドとして適任の者がおります。その者を同行させるとよいでしょう───少々変わり者ですが」

「よろしくお願いします」


 こうして破片回収のための段取りが決まってゆく。不安はなくはないが概ね順調だ。


◇ ◇ ◇ ◇


 要件を済ませて北の村に帰還した俺達。

 雪の女王のお陰か、道中の天候は晴天で無風。終始穏やかだった。やっと例年通りの天候に戻ったらしく、道中でダコタさんが心底ホッとしたように笑っていたのが印象的だった。


 ダコタさんから村の人々に事情を説明してもらった。道中で雪男に遭遇し俺達が撃退したと強調ヨイショした上で雪の女王との謁見を果たし天候不順を解決出来たと伝えると吉報で村が沸きかえる。

 俺達に向かって口々に『ありがとう』『疑ってすまなかった』『モフモフかわいい』などの声を頂戴した。

 村人からやっと解放されダコタさん宅に戻った次第である。


「アークさん、イリアちゃん、お疲れ様です」

「コリーありがとう」


 留守番をしていたコリー。配ってくれた温かいお茶をいただくとじんわり体が温まる。お茶は山岳の村でいただいたマテ茶だ。

山越えで使う機会はなかったがこうして役立っている。


「これでアークさん達に反対するものはいないでしょう。やっとご恩に報いることが出来ます」

「ダコタさん、ガイドの方ってどんな方なんですか?」

「コリーの姉です」

「へー、コリーは姉がいるんだ」

「はい、───ちょっと変わった所ありますが自慢の姉です」


 何とも言えない困ったような笑顔をしている。

 ────ん?何だその間は?


「ただいまー」


 コリーより少し大きな女の子が入ってきた。

 髪の色がピンクで頭にゴーグルつけいる。青毛のコリーと対象的だ。リュックを背負っていて中はパンパンになっている。


「あっ、お姉ちゃんおりかえりなさい」


 お姉ちゃんと目線が会うと途端に表情が曇る。


「何でニンゲンがいるの?」


 お姉ちゃん?は俺達を視認した途端、不機嫌になる。警戒心丸出しで隠す気がない。


「オリバ、初対面の方にそんな邪険な態度をするんじゃない。この人達は信用出来る方々だ」

「はぁ?おじ(義父)さん、ニンゲンに信用出来る奴なんているわけないじゃん。なに日和ってるの?」

「この方々は───」


 ダコタさんが雪の女王に謁見し天候不順を解決した件を伝えてくれた。


「だからオリバ、アークさん達の力になってくれるな?」

「やだ」

「「えっ!?」」


 驚きの表情を浮かべるダコタさんとコリー。勿論俺も驚いた。こうもはっきり拒否られるとは・・・。

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