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第三王子レオニス・アルヴェインは、結婚というものにまるで興味がなかった。
外交上有益なところへ婿養子として出される予定だったが、婚約者に軒並み不幸が訪れたのだった。
不幸といっても深刻なものではなく、婚約者打診のお茶会が大雨どころか嵐で王妃様自慢の庭が見るも無惨な有様になったり。
打診のお手紙が吹き飛んで消えたり、ペットが食べてしまったり、突然別の大物貴族と運命の出会いを果たしたり。
国内の有益な家がだめなら、国外こそ第三王子の婿入り先だ!
今度は無事に手紙は届き、返事も使者も無事に戻ってきた。旅路は晴天だったそうだ。
今までの苦労はなんだったのか。運命の人に出会うためだったのか。年下の、成長すれば大層美しくなるだろう王女と縁づくことになった。
女性も王位継承権を持つ隣国──といっても、険しい山々が間にある──の、王太女だった。つまりレオニスはゆくゆくは王配となる、かもしれない。
年若い王女を支える、執務能力のある年上の王子を探していたところに突如出現したレオニスは、臣籍降下ではなく王配になることになったのだ。
今度は話が順調に進み、絵姿も交換し、あとは本人たちが相まみえるだけ! という段階でお相手の国は革命が起きて王女様は白亜の城と一緒に燃えた。
これが決定打だった。
手紙の代わりに婚約者と国が燃えたことが、第三王子の心の傷になったのだ。
……そういうことにしている。
それ以降、すっかり結婚からは遠ざかり、一生気楽な独身貴族を貫くのだと思っていた。
兄たち二人が亡くなるまでは。
まさか今更三番目にお鉢が回ってくるとは、誰も考えていなかっただろう。
当の本人、レオニスが一番そう思っている。
外に出される前提の王子と、一国を率いる王太子では教育も矜持も何もかもが異なる。
まあでも、今まで王族として生かされてきた責任を果たす時と、頭の片隅に箱に詰めて片付けておいた「責任感」を久しぶりに開けて、前向きに引き継ぎに取り組んでいるところだ。
「さて殿下。今年で二十六になられますね」
「知っている」
寝起きの気怠さのまま返事をして、もう一度目を閉じた。
それなのに執事が無情にもカーテンを開けてしまったものだから、眩しくて仕方ない。
「王太子殿下に婚約者がいないのは、外交上たいへんよろしくありません」
「それも知っている」
朝から棒読みの台詞は聞きたくない。
逃げるように身体を丸めたが、押されてごろりとひっくり返されてしまった。
石の裏でのびのびしていた哀れな虫のようだ。そんなことを考えながら、もぞもぞクッションの裏に隠れ影から襲撃犯に恨めしい視線をおくる。
「シエル、寝室に入ってくるな。あと眠っているときに話しかけないでくれ」
「もう起きていますでしょう。おはようございます」
いつもの朝に、いつもの無表情。
襲撃犯、もとい執事は仕立てのよい黒の執事服を、寸分の隙もなく着こなしていた。
名を、シエルという。
二年前、まだ放蕩……傷心の王子だった頃に雇い入れた執事である。
年齢は現在二十歳半ばらしいが、小柄なので年齢詐称を疑っている。
だが、仕事は完璧。料理から事務処理、馬の世話、暗号文の解読、毒味、剣術、魔法による結界構築まで何でもこなすため、まあ経歴や出自はどうでもよかった。
なにせ放蕩の王子だったのだ。
素晴らしい経歴より、何が出来るかが重要。
石の裏から引っ張り出された王太子になっても、まだシエルを使う理由は有能だからだ。
「そろそろ本気でお考えください──と、宰相がくれぐれも説得するようにと」
「考えた結果、面倒だという結論に至ったと回答しておいてくれ」
レオニスは欠伸を噛み殺した。
「かしこまりました」
「お前も宰相の伝書鳩になんてしなくていい。適当にかわしておけ。まだ婚約者を失った時の傷が癒えてないとかなんとか」
「もうそろそろ通じませんよ。レオニス様のお遊びもご存じでした」
「あーそれはー、悪夢を見るから独り寝が……いや、シエルが来てから眠れているな」
誰に言うでもない独り言のつもりだったが、しっかりシエルには聞こえていたらしく視線が合った。
「……っ、とにかく。宰相殿も殿下のためを思っておっしゃっておいでです」
いつもはすぐ引き下がるのに、シエルは珍しく粘ってきた。
よほど宰相に強く言いくるめられたようだ。
シエルが宰相側についたらかなりやっかいであることは想像に難くない。
なにせ有能な執事だ。曲がり角から菓子を頬張った婚約者候補を出してくるかもしれない。
枕をポスンと落とし、頬杖をついてシエルの黒い瞳を見た。
おや?朝日を浴びた瞳は紫にも紺にも見える。目を凝らしたが、すぐに女のように長い睫毛が震え、瞳を隠してしまった。
そのほんの少しの仕草に、首の後ろのが泡立つ。
またこの感覚だ。
なぜだろう。最近、この男を見ていると妙に落ち着かない。
「……殿下?」
「いや、何でもない」
シエルが首を傾げた。それだけの仕草で、妙に心臓が跳ねる。
レオニスはすぐ視線を逸らした。
おかしい。どう考えてもおかしい。
シエルは男だ。男のはずだ。それなのに男にしては妙に細い腰だとか。伏せた睫毛が長いだとか。喉仏があまり目立たないだとか。
そういうことを観察してしまっている自分のほうが、圧倒的におかしい。
男の、それも執事を変に意識しはじめてしまった今、新しく婚約者を決めろ? もし女じゃだめになってしまったことがわかってしまったら、どうするんだ!
「まだ目が覚めないなら風呂に入りますか?熱湯は頭が活性化するかと」
「いらん」
「では頭を冷やしますか。氷魔法で包めば一瞬で目が覚めましょう」
「極端だな」
ベッドの中にいては、とんでもない目にあいそうだ。
目にぐっと力を入れて、寝ぼけているわけではないことをアピールしておく。
「これはシエルのためでもあるんだ。王妃候補が俺の周囲にいることになったら、側近は経歴を洗われるだろう。そこら辺で拾ったシエルは暇を出されるぞ」
困るだろう? そう問いかけたが、反応はいまいちだ。
「それは困りますが……独身のままというのも……」
まさか、俺を王宮に置いて一人で逃げるつもりじゃないだろうな。
「俺は困る。シエルがいなかったら、俺は、困る」
「ご自身の仕事が増えるからでしょう」
有能な執事にはお見通しらしい。
それもある。正直。だけど……
「お前は俺の執事だろう?そばにいる方法を考えてくれないか」
しょぼんと眉を下げ、気弱な声で言ってみる。
シエルはぐっと言葉に詰まり間を置いて、かしこまりましたといつものように頷いた。
ふ。これは勝った。
まあ、別にどれも嘘じゃない。
シエルの代わりに同様の能力をもった人間を集めたら何人も必要になるし、今は全員を信用できるわけでもない。
石の裏にいた第三王子よりも、公爵筋の有能な坊ちゃんを王にしたい貴族は大勢いるのだから。
それだけじゃないような気もするが、まあ説得は成功した。
以後、有能な執事は同じことを朝から言ってくることはないだろう。そう確信し、やっとベッドから立ち上がった。
****
「──殿下が面倒かどうかではなく、国家の問題なのです」
宰相は頭痛を堪えるように眉間を押さえた。
執務室にやってきて半刻。宰相はシエルという防波堤を超えて、直談判にでたらしい。
「では、父上がもう一人子を作ればいい」
「陛下は五十八です」
「まだいけるだろう」
「王妃陛下に同じことを申し上げてみますか?」
「やめておこう。俺はまだ死にたくない」
そこへ、静かに紅茶が置かれた。
シエルは紅茶を出したらさっさと自分だけ退出しようとしている。
「シエル、宰相が俺に結婚しろとうるさいんだ」
そうはさせるか。一緒に抵抗する仲間だろう?と圧を込めて呼び止めた。
なんだその文句がありそうな目は。
(おい、防波堤はどうした)
(私が了承したのは、方法を考えるという部分ですよ)
(主人のかゆいところに届けよ。もう少し)
しばらく無言でやりあっていると、間にずいっと宰相が出てきた。
「殿下が王位を継承なさる以上、婚姻は避けられません!」
「避けたいんだが」
「では王位を捨てますか?」
「それはもっと面倒だ」
命の保証があるなら辞退させてもらいたいが、周囲は血気盛んな候補者だらけだ。
死ぬぐらいならば、大事に玉座にしがみつく。
「でしたら結婚なさるべきです」
容赦がない。
レオニスは恨めしげにシエルを見るが、自分は関係ないとばかりの無表情で静かに立っている。
その横顔は、やはり美しい。年齢詐称の少年だと思っていたが、年を重ねて徐々に大人の女性に見えてくるのは、やはり俺がおかしいからだろうか。
シエルは、本当に何も気づいていない。それが腹立たしくもあり、レオニスにとって救いでもあった。
有能な執事に、レオニスの本心を少しでも気づかれたら、即どこかに逃げてしまうだろう。
この妙な一時の気の迷いで、有能な執事を失うのは絶対に避けたい。どうしてもだ。
長くそばに置きすぎたせいで、距離感がおかしくなったのだろう。
レオニスは深い深いため息を吐いた。全部を出しきるように。
――結婚すればいい。
そうすれば、この得体の知れない感情も消える。有能な執事を妙に意識することもなく、ずっとそばに置ける。
いずれ政略結婚をするのだから、年貢の納め時だ。
「……分かった」
レオニスの言葉に、まだプレゼンをしようとしていた宰相が目を瞬く。
「婚約者を選ぶ」
「殿下が!?」
「声が大きい」
「し、しかし、あれほど嫌がっておられたのに」
「気が変わった」
ちらりとシエルを見たが、有能な執事は無表情のままだった。
残念そうでもない。動揺もしない。何の感情も見えない。
胸の奥に、針で刺されたような小さな痛みが走った。
――何を期待しているんだ、俺は。
「ただし」
レオニスは苛立ちを隠すように言う。
「適当に決める気はない。王太子妃になる以上、最低限の能力は見せてもらう」
「承知しました。では茶会や舞踏会を!」
「いや──」
宰相は晴れ晴れしい顔になっているが、そんなつまらないことで決めるわけがない。
なにせ、俺の婚約者は不幸に見舞われがちな運命なのだ。
茶会や舞踏会で上手く立ち回ったからといって、燃えないとは限らない。
「──試験にする。有能な王妃候補を選んでくれ、シエル」
カチリと珍しく、シエルが茶器をぶつけて音を立てた。
ちらりとそちらを見れば、あのなんの感情もなかった黒い目が丸くなっている。
どうやら、やっと驚いたらしい。いい気味だ。
「……私がですか?」
「ああ。雑事は有能な執事に頼みたい」
こうして。
アルヴェイン王国始まって以来となる、王太子妃選抜試験の開催が決定した。
そしてこの決定が、後に令嬢たちから《春の大惨事》と呼ばれることになるとは。
このときのレオニスは、まだ知らなかった。
◇
まあ執事一人で政局を左右する大一番を決めるわけにはいかないだろう。
こういうものはやかましい宰相や宮廷貴族たちと会議に調整に事前審査……とにかくかなりの時間を稼ぐことができるものだ。
まあこれでしばらくは静かに過ごせる、そうレオニスは考えていたのだが。
堆く積まれた令嬢の絵姿と身上書。その向こうではシエルが書類をまくっている。
「第一試験は、教養と礼儀作法、第二試験は、領地経営についての筆記、第三試験は……」
シエルは資料を見ながら告げた。
「──俺の執事がッ、有能すぎる!」
仕事の早い執事は、冷たい黒の目をチラリともこちらに向けず「続けても?」と言った。
こちらは良いとも言っていないが、次は魔法適性および危機対応能力をはかるらしい。
魔法適性はまぁ、わからないでもないが危機対応能力???
「まてまて。令嬢に危機対応能力を求めるのか?」
「当然です。毒殺、暗殺、誘拐、政変、戦争……王族は狙われやすいのですから。王太子妃とはレオニス様の最も近くに立つということ。最悪の場合には最後の砦ともなります」
シエルは珍しく力強く言いきった。
その勢いにのまれ、言葉が続かなかったことを了承だと受け取ったようだ。
「続きまして、第四試験は殿下との茶会」
「確かに、相性は重要だな」
そうだよこれこれ。こういうのでいいんだよ。
「──最終試験は、生存訓練」
「まてまてまて! それは本当に必要か!?この試験、誰も残らないのではないか?」
「最低限、単独で三日間ほど森を生き延びられる能力は必要かと」
いや、絶対に不要な最終試験だ。
そもそも貴族のご令嬢に最強の護衛のようなことを求めて、最後はサバイバル能力と来た。
俺の妻は傭兵か?
シエルは逸脱する能力を認識していないのか、時折おかしい。
彼には、穏やかな王都で生まれ育った人間にはない緊張感がある。
扉を開けるとき、必ず一瞬気配を探る。
初めて口にする料理には、必ず匂いを確認する癖がある。
眠るときも窓際を避けて、大きな音には反応しないくせに、背後から人に近づかれることだけは極端に嫌う。
以前、突如王太子に担ぎ出された邪魔者を消そうと、刺客が寝室へ侵入したことがある。
魔法剣士が二人に暗殺専門の短剣使いが一人。
レオニスが物音に気づき起きたときには、三人とも床に転がっていた。
月明かりの中、伏した刺客を見下ろすシエルは血に濡れた白手袋を外しながら『お目覚めですか。まだ夜明け前ですので、お休みください』と言った。
あの光景を思い出すたびに、レオニスは思う。
――シエルは、絶対にただの執事じゃない。
だからこそ、こんな王太子妃選抜試験を思いつくんだろう。
「これでも必要最低限なのですが……レオニス様は王太子妃に何をお求めですか?」
「色々考えたんだな、嬉しいよ。確かに、王太子妃という立場に立つ人には多く求められる。だが、俺からは多くを求めるつもりはないんだよ。そうだな、長生きしそうな人がいい」
「ではやはり私の考えた試験内容で問題ありませんね」
「あるだろう!」
シエルは本当にわからないとでも言いたげに、頭を傾げた。
その様子を見て、なんだか肩から力が抜ける。
だから、つい口が軽くなったに違いない。
「これでは試験に残るのは、シエルしかいない。いっそシエルが王太子妃となればいい」
すぐ失言に気づきハッと口を隠すが、もう遅い。
おかしい、俺は何を口走った。
シエルはポカンとした無表情でこちらを見返していた。
そう、いつもの無表情だ。
きっと次に来るのは『何を馬鹿なことをおっしゃっているのですか』とか『お疲れですか?電気マッサージをしましょう』と電撃を浴びせてくるにちがいない。
そう思っていたのに。
シエルの顔が徐々に桃色に染まって、ついには頭の先まで色が変わってしまった。
なんだ、その反応は。
つられてレオニスも顔が赤くなるのだった。
◇
現在、レオニスが最も信用する執事・シエルにとって、今回の課題はそれはそれはとても難しいものだった。
どれも王族には本当に必要な能力だと思っていたからだ。
だから、逆にレオニスが望んだ『長生きする人』という条件にピンと来ない。
結果論ではないか。
シエル──本名を、シエリエラ・フォン・ラシュタードという。
かつて北方に存在した、小国ラシュタード王国の王女。
ただし、王妃の実子ではなく、王妃の侍女が極秘出産した王女である。
側室より先に子を産まなければならないと悩んだ王妃の代わりに、忠義に篤かった侍女が王の寝室に忍び込んだとか、なんとか。実の母は早くに死んだらしいので本当のことはわからない。
王妃は私を実子として育てたし、教育も十分にほどこしてくれた。
そう、十分なほどに。
姫としての行儀作法は基本。そこに加え剣術、魔法、政治学、軍略、馬術、毒物学。
時には雪山に置き去りにされたこともあった。
そして、王妃の実子が産まれた頃から教育は過激さを増し、弟が十分に育った頃には命を狙われる実地訓練だった。
王妃が実子のように十分にほどこしてくれた"教育"のおかげで、シエリエラの女王としての資質は培われた。
だがそんな日々も突然終わる。
三年前。
王妃の力を抑え込む、十分な力をつけた十六の年。
王配候補も決まり、いよいよ王太女として立つ前日。
ラシュタード王国の宮殿に火が放たれた。
一番信頼していた、婚約者の手によって。
隣国の第三王子だという人が王宮に攻め入り、シエリエラの寝所に押し入り剣を突きつけたのだ。
絵姿で見た姿より病的でひ弱な印象な婚約者殿は、シエリエラの書いた手紙を読み上げ嘲笑った。
心が安まる相手をやっと見つけたと思ったのに。
婚約者殿にも命を狙われるなんて、自分は王の器ではない。
シエリエラは絶望し、燃えさかる王宮の自室のバルコニーから身を投げたのだった。
──というのは見せかけで、シエリエラは死んだように見せかけて追手から逃れた。
婚約者殿に復讐するためだ。
裏切られた乙女心に報いるため、名をシエラと改め、男として隣国を目指した。
絶対に、許さないと。
死線をくぐり抜けてきた資質と、煮え滾る復讐心で険しい山々を超え、すんなり婚約者であったレオニスの別宅へとたどり着く。
さっとレオニスの寝室に潜り込み、寝首をかこうかと思ったがそれでは芸がない。
レオニスには絶望を味あわせてやらなければならないからだ。
自分とおなじように。
だがどうだ。
夜も更け、夜風に当たるためなのかバルコニーに出てきたレオニスは、あの日の男とは別人であった。
……なんというか、気だるげなペルシャ猫のような男だった。
絵姿では王子然とした、爽やかで慎ましい微笑みをしていたのに。
シエラの教育は偏っていた。
恋愛経験に乏しく、絵姿は信じるし、甘い手紙も信じてしまう質だったのだ。
暗殺を試みた自称婚約者殿は面差しは違うが、シエラというものがありながら寝室に女を連れ込んでいる。
婚約者が死んでまだ一年も経っていないのに、ひどい!と、やっぱり初心なシエラは裏切られた気分になった。
やっぱり殺そう、と屋根に駆け上がったシエラは短剣を構えた。
「──シエリエラ」
今にも飛び降りようとしていた身体をピタリと止める。
レオニスが、自分の本当の名前を呟いたからだ。
レオニスは物思いにふけったように、ふうと一つため息をついて部屋へと戻っていった。
シエラはそれをじっと見届けるしかできなかった。
だって、なんだか、レオニスが自分のことを忘れていないように感じたから。
まあでも、女のいる寝室に戻っていったのだけれど。
やっぱり腹が立ったシエラは、レオニスのことや母国の現状を調べるために執事として、大国アルヴェインの第三王子の元に隠れることにした。
なぜか今では執事として、殺そうとしていた元婚約者殿の世話を焼いているのだけれど。
そして、今、その元婚約者殿に『お前が王太子妃になればいい』と言われたのだけれど──
◇
レオニスはまだ知らない。
有能な執事が実は女で。元婚約者で。自分を暗殺しようとしていたことなんて。
それを知るのは、もう少し先の話である。
そして数か月後の王宮の大階段に、見覚えのある息を呑むほど美しい黒髪の令嬢が現れた瞬間。
王太子レオニスが生まれて初めて、手にしていた酒杯を取り落とすことになるのだが。
それは、また別のお話。
次ページにAIに入力したプロンプト(未満)と、出してもらった1次原稿を全部載せています。
そちらを人力で加筆修正したものがこちらです。
生活の合間にやったので4日ぐらいかかってます。人力だと一時間で2500文字書けるので(思いつけばね!)夢のAI無限城生活は夢破れました。私のAI使役能力が低すぎて。。
こちらは頭を使った部分が大半なので、AIに食べさせないでください。
ぜひ次の原文と見比べてみてください。
(kindleで出版されているAI小説ってどうやって出してるの、アレ)




