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俺は望んで来た訳じゃない  作者: 下の蠍
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余韻に浸るやつ

「ほぇーエルフってほんとに大樹に住まうんだ」

「そうよ、一説によるとエルフは樹の精霊と言われその木が枯れるまでが寿命なんてね」

「ふむ、少し鑑定しますか」

(【生命の樹】:樹齢100億、基本世界の終わりまで育ち続けると言われている。)

「ふぇっ?!スゴすぎる」

「どーしたの?あら、ほんとね」

「でしょ!っていったァァ」

(足怪我してるの忘れてたわ……)

「あ、そうだ治療しなきゃね?ほらこっち」

ラミに引っ張られ大樹の中に入ってゆく

「あれ?お店とか無いんですね」

「エルフはちょっと特殊でね、みんなが生きる為にする事が娯楽なんだよ」

「食事とかいらないって事ですか!」

「そーそー、だから味を楽しむ時は遠い街までわざわざ行くのよね」

「ほほぅ」

「さぁ、ここに足を付けて」

「足湯?」

「足湯?多分そんなところよ。これはね大樹が汲み取った地下水で、ここの窪みに溜まるんだけど」

「もしかして再生効果があるとか?」

「正解!この水を貰うだけに来る種族が居たくらいだわ」

「人種が来るの珍しいって言ってましたけどもしかしてなんかあったんですか?」

「いや?治療技術が発展したのよ」

「そうですか、安心しました」

「まぁーほら!暗い話は良しとして浸かりなさい」

(【生命の水】:長い年月をかけ大地に染み込んだ水が長い年月をかけ大樹に吸い取られる事により大樹の生命力を受け継いだ。効果は長寿、血流改善、死に関わる病気、怪我にも効果あり)

「うゅっ、なんかこうねっとりしてるというかなんというか」

「でも心地良いでしょ」

「うん!いやーこの水ならずっと浸かっててもいいかも」

「なら下に行く?ここじゃ足しかつかれないし」

「ほんとですか!」

「宴まで時間あるからゆっくり休んじゃえ!」

「あ、宴はいいですよー」

「まっいいからいいから」


「くぅー体が軽すぎて空に消えそう」

「はぁ私もあそこまで浸かったのは久々で軽いわ」

「おー2人とも丁度いいとこに!さー宴だ!こっちへ」

丁度上に行く階段からカイさんが手を振っている

「さぁっミウネ!今夜は飲み明かすぞ!!」

「あ、はい」

宴の席には沢山のエルフ達が座っていた。

みんながお酒と木の実だけなのに対して明らかに誕生席で料理の盛り付けられている空席がある。

「あのーミラさん?」

「はい!ミウネはここね!」

(あ、ですよね)

「皆の者席に着いたか!」

長老らしきエルフのおじいさんが声を上げた。

「「「おぉ!!」」」

「本日は久々に、しかも勇者がこの地に参られた!」

「「「「「「おおぉ!!!」」」」」」

「勇者よ、自己紹介を頼もう」

「えっ?あっ!はい見定( みさだめ)観売値(みうね )です!勇者らしいです!」

「「「「「「「「「おぉ!!!」」」」」」」」」

「あー、さて、勇者がこの地に舞い降りた事を記念しかんぱーい!!!」

「「「「かんぱーーい!」」」」

「かんぱーい」

(エルフって気品があるイメージだったんだけど)

「よっす!みうねちゃん。俺はドアーってんだけどこれを機会に御付き合いを!!」

「おい!!ドアー先駆けはずるいぞ!!」

ガヤガヤとゲストを囲むエルフ達。

「あんたらねぇ……みうねは積極的なのは嫌いだってさ」

「「「「ひぃ、ラミが切れた!!」」」」

食事の最中なのに走り回ったりするあたり人間よりも幼い頭なのかもしれない

「ごめんねーみうね、あいつら他の種の女の子に目がなくねぇ」

「アハハ……」

(これが猫から見た人間感覚か?)

「どうよ?俺特製料理は」

カイが隣に椅子を置いて座り込んだ

「えっ!カイさんが作ったんですか」

「そうよ、カイは数十年前に王都で料理屋さんしてたくらいの腕なのよ」

「今回は勇者降臨の宴ともあって王都の知り合いからいい物取り寄せました!」

「ほほぅではまずはこの魚から味見を、ぱくっ」

「どうですか?」

「おいひぃです!こう!脂のノリが良くって少し冷めちゃったけどそれでも旨みがしっかり残ってる」

「ありがとうございますっ!みんな食事取らないから中々作る機会無くって腕が落ちてるかもしれないけどこっちの料理も!」

「おいしぃ!!」

「はっはっは!!どうじゃ勇者よ楽しんどるかい?」

「あ!長老さんどうもです!」

「しかしこんな愛らしい子が勇者とは、神も残酷よのぅ」

「ほへ?」

「もぅ!おじいちゃん!こんな時にそんな話は良くないでしょ!」

「えっ?勇者って生贄の事とか?!」

「いや、ここ数百年間魔王討伐に向かった勇者は帰ってきて無いのじゃ」

「あーなんだそんな、こと、かァァァァ。えっとつまり」

「全滅じゃ」

「あぁあぁ!全滅、ぜんめつ」

(あ、でも私は非戦闘員だし)

「まぁでも無理に行く必要はないがのぅ」

「デスヨねー」

「おじいちゃん!おじいちゃんがいるとお酒が不味くなるから席外して!!」

「え、ラミ……反抗期かの?」

「ちっがっうっ!!」

長老はしょぼんと奥の集団の所へ紛れて行った

「みうねなんかごめんね?」

「ん?気にしてないからいいよ」

「おじいちゃん心配性なんだけどそれが毎回裏目に出てるだけだから」

気付けば寝始めてるエルフも居る。

少し飲み騒いでるのが居るくらいだ

「いいってば!ほら!ご飯終わったし飲も!」

「そうね、この不思議な出会いに乾杯!」

「乾杯!!」

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