開けれねぇ鍵はないっ!ってやつ
不解 錠の場合
小さい頃から鍵が好きだった
最初はなんだ?父親が書斎にこもって出て来なくなった時に開けたんだっけか。
鍵が俺に問いかけるんだよ。
『開けたいか?』ってね
だから開けたいって念じたらあいていた。
それが初めてだったと思う、そこから鍵が好きになった。
イタズラも出来た。
例えばトイレの鍵に『開けちゃダメだよ』って言うとトイレの鍵は僕がいいよと言うまで開かなくなる。
それを活かして鍵屋をやってたんだ。
僕が『持ち主以外の使用を禁ず』的なことを言えば泥棒とかが鍵を持っていても開けれないって訳だ。
まぁそんな経緯があったからこんなところ呼ばれるのも納得だね。
「そうね、前兆がそんな前から」
僕の担当者といえばいいかな?紫髪に赤い目、そして何より筋肉質な肉体。
ペラナさんというらしいが、その人曰く僕の鍵に対する能力の関係でここに呼ばれたと。
「能力って言われてもあんまピンとこないけど」
「貴方の能力は正確には【セキリュティ】これは物体、空間を含む全ての物に対し特定の制限をかけたりできる能力だ」
「簡単に言ってくれ」
「例えばここのタイルの間を踏むと爆発する。と定めればその通りになる」
「セキリュティというより改変者の方が合うのでは」
「いえ、特定の条件でが付くのでそうなりません」
「ま、まぁよく分からんがそういう事なんだな」
「はい。さてでは移送させますね」
「ん、あっ待って!なんか持ち物とかないの?」
「そうですね、どうやら携帯が地図に、財布の中身があちらの世界対応くらいですかね」
「あーだァァァ!なんか持っとけばよかった」
「では餞別とは言いませんが私から、冒険者カバンでも差し上げましょう」
ペラナさんはどこからとも無くパンパンのリュックを取り出した
「うおっ意外と軽いな」
「色々入ってますが特殊な効果で軽量なんです」
「いやーすまないね」
「では、こちらのゲートから。用意は出来ましたので」
「ん、じゃっまた縁があったら」
「っっ……ここは、うげっっ墓場じゃねぇか」
十字架が無数に這う草原
「墓場、確かにそうかもですね。でもこれは全て剣ですよ」
不意に声をかけられ身構えたがどうやら騎士のようだ
「というと?」
「幾千もの兵が衝突した後です。墓場ではないけどここに骨が埋まってる人もいるから墓場かもしれませんが」
「そ、それはホトケさんに悪い事した」
「いえ、多分彼らは気にしてませんよ。何よりも戦いを好んだもの達でしたから」
「失礼、君は何者なんだ」
「あー、名乗ってなかったね。『この地に舞いし者を見定めよ』って神託を受けた、地産勇者のユークリッドだよ」
「地産勇者?」
「つまり召喚や転生の勇者ではなく。この世界で神の命を受けた勇者だよ」
「で、その神に今回くる他世界の勇者がこの世界に相応しいか見てこいと言われてここに居たと」
「そうなるね」
「はぁ、そーゆーのはこまるぞ。俺は強くないから」
「大丈夫だよ加減するから」
「はぁ、まぁ多分この世界なら死なないし」
「だね、一応死んでも3日以内ならどうにかなるから」
「一応聞くが、もし俺が期待外れだったら?」
「殺すよ?」
「ま、まじかよ」
「ジョークだよ!もちろん強くなるように僕が鍛えるよ」
「はははは、異世界ジョークは怖いな」
「では勇者ユークリッドここに参る」
「俺も名乗るのか?まぁいいや。不解錠ってんだ」
「よーし最初は弱めに!」
剣道しかやった事ねぇぞ?!!っと、まだ読める範囲か
「だァ!武器使うのかよ」
「え?」
「えって、素手に勝って嬉しいのか?」
「じゃあ君はオークとか相手に素手で戦うのかい?強力な魔物相手に素手で戦うのかい?」
「へっ、サイコパスかよ」
「僕はね!全力で勝てれば嬉しんだよ」
「なら全力で来いよ」
よし、能力で『この付近の剣に触れると電流が流れる』と定める!
「じゃあ全力で行くね!疾走!!」
「さぁこい!!」
ここで避けて、と
キンっ!!バチバチっ
ユークリッドの剣が地面に刺さっている剣と触れ合いそこに電気が生まれユークリッドを電気で包んだ。
「はぁはぁ、なんだ?!魔法?」
「ま、まぁそんなところだ」
おっと、危ねぇ。まともに斬撃を食らったら死んでたぞ
錆びてるとはいえ剣を真っ二つに切れる剣さばき。さすが勇者だそれに……
目に見える電流を食らって平気とは……
『この空間にある装備全ては俺の許可無しでは使えない』と定めて
「まぁ奇妙な魔法を使われたところで僕は魔耐性が高いから意味が無いんだけどねっ!!」
ブンっ!カンっ!バチバチっ
ユークリッドは空振り剣に触れ感電を繰り返すがさっきの能力が効いてないのか武器を使えている
「ちっ、何度もは使えないのか」
「 なんだい?もう魔力切れか?」
いや、待てよ?さっきは切れてた剣が今回は切れてない
つまり使えないは使用できないでは無く剣として使えないって事か。まぁどちらにしよあれで殴られたら痛いから近付きたくは無いが
「いや、そういえば勇者さんなんか違和感感じないか?」
「あ、もしかして剣自体に何か細工をしたのかな?」
「正解だ、斬る事は出来ないぞ」
「そうだね、でもいいよ。この剣は鞘にしまっておこう」
「で?どう戦うんだ」
「魔法でここいらの剣を浮かせればいいやってね?」
おいおい、それって触れると
「さぁ!この程度でくたばってくれたら期待外れ所じゃないよ!!!」
剣が浮き地面に刺さる
「んー、避けてばっかはつまんないぞ!!」
「ぐぁっ」
腕にかすっただけで痺れる程の電流
「はっは!!当たった」
『解除!!』
「はぁはぁ……」
まてよ?セキリュティは何も作るだけじゃない分解もあるんだよな?人間のリミッターくらい解除できるだろ
『リミッター解除』
「さぁどう足掻くかな!!」
「こう足掻くんだよっ!」
ドゴッ!!
「かはっ……つっっ、いいパンチだ」
「肉弾戦なら勝てそうだなってな」
「いいよ、僕もそうしてあげよう」
浮いていた剣が元の場所に戻っていく
「うぉぉぉ!!」
ガシッ!!
「ふっ!甘いね」
ドンッ!
「さすが剣を振り回すだけあってすごい重いな」
「君こそさすが勇者、人間とは思えない程の攻撃だよ」
「あ、今勇者って認めたな」
「いや?見定めはまだ続くよ!!」
「ちょっ」
ドゴォォォンッッ
強烈なかかと落としにより地面と激しく衝突した
「ぐはっっ」
「どうかな?空中で回ると勢いが付くんだよ」
ダメだ、こいつ訳が分からない、どうすれば?
「はぁ、危なかった死にかけたぞ」
「死んだら生き返らせるよちゃんと。だってそうしないとまた戦えないし」
「サイコやろうが!!」
立ち上がり後ろへ下がりながら構え直した
「はっは!!威勢がいいのは好きだよ!」
「うぉぉぉ!!!」
ゴンッ!!
「あ、あぅあ……あ、うぐっ……」
ドサッ
「え?」
ユークリッド急所を押さえて倒れた。
どうやら地面の剣の柄に急所をぶつけたようだ。
どうやらさっきの全ての装備にってやつのセキリュティのせいで鎧が機能しないようだ。
なんとも哀れな




