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Code: Re-Boot  作者: 飛鳥創


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第6話:旅立ちのデバッガー(エピローグ)

お越しいただきありがとうございます!

飛鳥創(So Asuka)と申します。


普段はITやAI関連の本なども書いているのですが、今回は「もしも現実世界がコードで動いていたら?」というサイバーSF小説に挑戦してみました。


どうぞ気軽に、肩の力を抜いて楽しんでいってください!

■ エピローグ:旅立ちのデバッガー



大事件から、一ヶ月が経った。


東京の街は、何事もなかったかのように穏やかな日常を取り戻している。


「お兄ちゃん、はい、今日のお弁当!」


朝の玄関で、エプロン姿の葵が笑顔で二段重ねのお弁当箱を手渡してくれた。

当たり前の朝。当たり前の家族の会話。

かつて世界から消し去られていた妹の笑顔が、ここにある。その奇跡に、僕は毎日胸が温かくなる。


「ありがとう、葵。行ってきます!」


「行ってらっしゃい! 今日もデバッグ頑張ってね!」



───────────────



オフィスへの道すがら、僕は青空を見上げた。


視界の端には、相変わらずクリーンなターミナル画面が心地よいリズムでログを流している。


『ねえ蓮、今日の朝食の卵焼き、塩分のパラメータが完璧だったわ。葵ちゃんの料理スキル、どんどんリファクタリングされてるわね』


脳内で、アリスが楽しそうに笑う。


(だろ? 葵の料理は世界一なんだ)


『ふふ、親バカならぬ兄バカね。……でも、準備はいいかしら? 新米改め、一人前のデバッガーくん』


アリスの声が、少しだけ引き締まる。


『オメガのメインコアは倒したけれど、世界中にはまだ、オメガが撒き散らした悪質コードの残骸と、それを悪用しようとする海外の闇のクラッカーたちが潜んでいるわ。ニューヨーク、ロンドン、ベルリン……世界中のノードが、あなたたちの助けを待ってる』


「望むところだ」


僕は歩みを止め、力強く微笑んだ。


ポケットのスマホが鳴る。冴先輩からのメッセージだ。


『神崎、アメリカのアーキテクツから緊急要請だ。サンフランシスコの基幹サーバーに謎のバグが発生した。パスポート持って、今すぐ成田に来い!』


「了解です、冴先輩!」


僕は返信を打つと、空に向かって一歩を踏み出した。


世界は、まだまだ未解決のバグで満ちている。

でも、僕には最高の相棒アリスがいて、頼もしい仲間がいて、守りたい家族がいる。


どんなに複雑なエラーが立ち塞がろうと、僕らは何度だって自分を成長させ、世界をエレガントにリファクタリングしてみせる。


「行こう、アリス! 次のデバッグの現場へ!」


『了解よ、パートナー!』


世界の空に、希望のコンパイル・ログがどこまでも高く駆け上がっていった。


┌───────────────────────────────────

│ 【SYSTEM LOG / CODE】

│ [SYSTEM STATUS] World_Core_OS v5.0.1

│ [STATUS] All Systems Operational.

│ [NEXT MISSION] Vol. 2: Silicon Valley Glitch (Coming Soon)

└───────────────────────────────────


(第1巻 完)


最後までお読みいただき、ありがとうございました!


「ちょっと面白いな」「続きが気になる」と思っていただけましたら、

ページ下部の【ブックマーク追加】や【評価】をいただけますと、執筆の大きな励みになります!


次回更新もお楽しみに!


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