第18話:世界のルート権限(Root Privilege)
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飛鳥創(So Asuka)と申します。
普段はITやAI関連の本なども書いているのですが、今回は「もしも現実世界がコードで動いていたら?」というサイバーSF小説に挑戦してみました。
どうぞ気軽に、肩の力を抜いて楽しんでいってください!
スイスCERN地下の暗黒サーバーが正常化し、ヨーロッパに穏やかな太陽の光が戻ってきた。
「ふぅ……間一髪だったな、神崎」
冴先輩が汗を拭いながら、満足そうに笑う。
「はい! 冴先輩とアリスのおかげです!」
その時だった。
僕の脳内で、これまでにない眩しい光が弾けた。
┌───────────────────────────────────
│ [SYSTEM ADVANCEMENT] World_Core_OS Level-Up!
│ [USER] Kanzaki_Ren (Level 85 Debugger)
│ [GRANTED] Root Privilege (最高管理者権限) Unlocked!
│ [CAPABILITY] Full Kernel Access / Global Memory Patch
└───────────────────────────────────
『蓮……! すごいわ!』
アリスの驚喜の声が響く。
『あなたの脳内コンパイル能力が、ついに世界システムの最高管理者権限……ルート権限《Root Privilege》に到達したのよ!』
「ルート権限《Root Privilege》……! 世界の基幹カーネルに直接アクセスできる権限か!」
僕が手をかざすと、地球全域の `World Core OS` のシステム構造が、手のひらの上に立体のホログラムとして展開された。
東京、サンフランシスコ、ロンドン、パリ……世界中の街が美しいコードのネットワークで繋がっている。
だが——その地球ホログラムの遥か上空。
地球軌道上の宇宙空間に、禍々しい漆黒のデータ衛星が明滅しているのが見えた。
「あれは……!?」
『間違いないわ、蓮……!』アリスの顔が引き締まる。
『敵組織“カルテル”の真の支配者……プロトコル・オメガの本拠地! 宇宙データステーション“オメガ・サテライト”よ!』
「宇宙……! やつらは宇宙から地球全域のシステムを支配しようとしてるのか!」
冴先輩が豪快にニヤリと笑った。
「へっ、上等じゃねえか。東京、シリコンバレー、ヨーロッパと救ってきたんだ。最後は宇宙まで行って、黒幕の首を上げてやろうぜ!」
「はい、冴先輩!」
僕は、胸の中の熱い情熱と、脳内の『Root Privilege』の光を強く噛み締めた。
「待ってろよ、プロトコル・オメガ! 世界中のどんなバグも、僕たちが絶対にデバッグしてみせる!」
僕たちの戦いは、ついに世界の命運を賭けた宇宙決戦(第4巻)へ——!
(第3巻 完)
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