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Code: Re-Boot  作者: 飛鳥創


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16/20

第16話:敵幹部『ヌル』の絶縁プロトコル

お越しいただきありがとうございます!

飛鳥創(So Asuka)と申します。


普段はITやAI関連の本なども書いているのですが、今回は「もしも現実世界がコードで動いていたら?」というサイバーSF小説に挑戦してみました。


どうぞ気軽に、肩の力を抜いて楽しんでいってください!

スイスCERN地下の暗黒サーバー前。


「死ね、デバッガー共。お前たちの『絆』という非効率なデータ参照から消去してやろう」


ヌルが手を掲げた瞬間、漆黒の絶縁フィールドが僕と冴先輩、そしてアリスの間を切り裂いた。


┌───────────────────────────────────

│ // ヌルの絶縁プロトコル:DisconnectAll()

│ foreach (var connection in KanzakiRen.Relationships) {

│ connection.Reference = null; // 感情・信頼・記憶の切断

│ connection.Dispose();

│ }

└───────────────────────────────────


——ズバババババッ!!


「ぐあああぁぁぁぁっ!!」


僕の脳内に、耐え難い激痛が走った。


頭の中から、冴先輩の顔が、声が、一緒に戦ってきた記憶が急速に薄れていく。


「神崎……! おい、神崎! あたしの顔が分からねえのか!?」

冴先輩が必死に叫んでいるが、その声が遠く歪んで聞こえる。


さらに——僕の脳内で、ずっと僕を支えてくれたアリスの姿が消えかけていた。


『蓮……! ダメ……! 私たちの同期シグナルが……切断されていくわ……!』


「アリス……!? 冴先輩……!? 嫌だ……忘れたくない……!」


「無駄だ神崎蓮」

ヌルが冷たく言い放つ。


「人間関係や信頼など、ただの過剰なポインタ参照に過ぎない。参照を切断すれば、人間はただの孤独な孤立オブジェクトだ。誰もお前を助けないし、お前も誰も救えない!」


僕の膝が、冷たい金属の床についた。


視界が真っ黒に染まり、孤独の暗闇が僕を飲み込もうとしていた。


(僕は……また一人になるのか……? あの頃みたいに……誰とも繋がれず……冷たいデバッグ機械として……)


その時だった。


暗闇の向こうから、冴先輩の怒声が響き渡った。


「ふざけるなよ……新参のクソクラッカーがぁぁぁぁっ!!!」


冴先輩が、自身の脳内ネットワーク帯域を全開にして僕の手を強く掴んだ。


「神崎! お前は冷血な機械なんかじゃねえ! あたしの最高の相棒で、世界一のデバッガーだ!! 忘れさせてなるかよぉぉぉっ!!」


冴先輩の手の温もりが、僕の麻痺した脳神経に電撃のように走った。


「冴……先輩……!」


『蓮……! 立ち上がりなさい!!』

脳内で、アリスの光が力強く再点火した。


「そうだ……! 僕たちの絆は……そんな一行のコードで消せるほど、安っぽくない!!!」

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


「ちょっと面白いな」「続きが気になる」と思っていただけましたら、

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次回更新もお楽しみに!


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