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冬の間の村の護衛  作者: ナロースタンス


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 日が落ち始める前に村の入り口へ移動する。冒険者と護衛の交代のために。交代する際に水鉄砲魚の串焼きを食べるか聞くと食べると言うので<アイテムボックス>から水鉄砲魚の串焼きを人数分出して渡す。<料理>スキルを持っていて条件を満たしているので上がる肉体の能力値は2になっているはず。後50個ほど食べれば先日の森に仕掛けられていた罠術<串刺しの罠>をくらっても死ぬことはなくなるだろうし、手足を失うこともないだろう。

 それに<料理>スキルのレベルが高ければ高いほど味も美味しくなる。直接的な戦闘に使えるものではないがコンディションを整えるといい意味ではなかなか侮れないスキルだ。

 いつも通りに村から歩いて半日ほどの場所で焚き火をする。<感知結界>を張ってあるので村に近づくものはわかる。 

 <セカンドサイト>のスキルを発動し俯瞰で見つつ近づくモンスターを倒していると、森からではなく反対の川沿いの道付近に夜営する馬車を発見した。村から馬車で1日ほどの距離にいて見た目は行商人と数人の護衛のように見える。あまり見ていると相手の感知の能力値が高いと気付かれる可能性がある。数が多ければ運良く見つける個体もいるかもしれない。

 そこで見るのはそこまでにして、村の入口まで移動し付近を警戒している自警団に馬車の件を伝えた。

 すると、この時期には行商人が塩を運んできて壺売りしたり塩漬けの肉や魚などを売り、小麦や野菜などと交換して都市部で売って利鞘で儲けていると言われた。小麦と塩のレートは例年通りなら1対1程度。主な商品は塩だが服なども持ってくることもあるらしい。背格好も似ているのでおそらくその行商人であろうということらしかった。

 宿屋でも塩で味付けした料理をようやく食べられると嬉しそうに話す自警団からしてあの野菜スープや豆スープは普段は味付けするらしいということがわかった。値段は変わらないらしい。

 用は済んだので再び所定の位置につき村の護衛を続ける。<牛乳作製>で作った牛乳を飲む。

 行商人は村から1日程度の距離にいることから強行軍で明日か休みを入れて明後日辺りに行商人は村に到着するだろうが取引は村長や村人くらいで冒険者相手の商品は期待しないほうが良いだろうし、邪魔にならないように大人しくしていたほうが良さそうだ。

 つまり、いつも通りに村の護衛に神経を使えばいい。そう結論つけたので思考を護衛に割く。

 <感知結界>に入ってきたものを<セカンドサイト>でモンスターか確認してから<魔術の矢>で倒す。人間を攻撃すると面倒くさいことになるので一々確認してからになる。モンスターが闊歩する場所でこんな夜更けに出歩く物好きはいないとはずだが、念には念を入れる。

 出てくるモンスターに変わりはなく歩く草や歩く木が中心で、たまに走る草や走る木が出てくる。森に新しく出来たであろうダンジョンはまだ森や村に影響を与える段階ではないようだ。

 今の段階では脅威にはならないが成長するとどうなるかわからない。どのような成長をするのかも千差万別。今は地道にモンスターを倒し魂を食らい霊格を上げモンスターの肉体を食べて能力値を上げ続けていくのが良いだろう。

 他の冒険者や自警団が強くなればそれだけ村の防衛力も増すので村の護衛依頼の成功率も上がる。

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