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【Aランク魔物エルダーオーガ】

一方…ラ・ジール王国

王の間の椅子に腰掛ける男

この国の王 この世界には

国と呼べるのは主に4つしかない

中央大陸のアルクレティア帝国

東大陸のフラン・ト・リヒータ王国

南大陸にあるノストコード王国

この三国は規模も大きく

表面上は友好的だった

一方ラ・ジール王国は

規模も小さく実質帝国の

属国と言ってもいい立場にあった。


「以上我が王からの要求だ

速やかに実行して貰いたい」


と言って去っていく

黒い鎧を着た兵士風の男。


「ふぅ 相変わらず無理な要求ばかり

してくる…」


「陛下 帝国に逆らうのは危険ですぞ

要求さえのんでおけばそれ以上は

何もしてこないようなので…」


「わかっておる 攻め込まれでもしたらと

考えただけでも」


そこへ入ってくるラ・ジール騎士

入ってくるなり敬礼をし

報告をしている。


「よい 罪人は皆処刑せよ」


「しかし軽度の者までとなると

民衆が」


「よい と言ったのだ何度も言わせるな」


「はっ ではそのように」


と足早に去っていく。


ラ・ジール王国地下

城の地下には大規模な収容所があった

罪の重さにかかわらず

相当な数の人が収容されていた。


「私どうなるんだろう いつ出れるのかな」


「お嬢さん 何やってんだい?」


「…」


囚われているのは老若男女様々だ

毎日数人何処かに連れて行かれるが

出所されてるとは思えなかった。


場所は戻り エルゼとテラ

あれから歩き続け

広い広場にでる。


「うわあ 何ここ」


だだっ広い空間だ

天井から落ちる水滴の音が不気味に

反響している

中央には水溜まりがある

周囲には巨大な足跡

その奥になにかいる…。


「グルルルル」


Aランク魔物エルダーオーガ

凄まじい身体能力をもつ

鬼の亜種だ ちなみに斧持ち。


巨大な足が地面を踏む度に

水溜まりが波打つ

鬼のような赤黒い皮膚

人間など簡単に叩き潰せそうな巨体だった。


「何あれ」


有無を言わさず襲ってくる

ドドドドド… 大型だが動きは相当速い。


「テラ離れてて」


と剣を構える が斧の斬撃で吹き飛ばされる

壁に激突し崩れ落ちる壁。


斧が床を砕く

直撃していれば身体ごと潰れていただろう

ドン ドン ドン さらに近づいてくる。


瓦礫を押しのけて起き上がるエルゼ

剣で防いだか手は痺れているようだ。


「腕力強化かけても力じゃ勝てないわね」


と脚力強化 視覚強化 柔軟強化をかけていく。


(まあ それが正解だな 動きで翻弄するしか

勝ち目はない)


幸い新たなスキル身影動作が役立ちそうだ

魔物の周りを猛スピードで走り回る。


「せめて手の痺れが回復しないと」


腕力強化も初めにかけてたが

手が痺れて今は剣を持っているので

精一杯だった。


なので走り回って時間を稼ぐしか無かったのだ

もし速さも向こうが上だったのなら…。


そうこうしてる間に手の感覚が戻ってくる

と同時に魔物に近寄り斬りかかる。


「はぁぁー」


だが斧で防がれる

カキン そのまま押し返される。


後ろに下がり今度は横から斬りかかるが立て続けに防がれる 動きだけならエルゼの方が

上だが反射神経はかなり高いようだ。


即座に対応してくるので

ダメージを与えることができないでいた。


スタミナ切れが近い。

(不味いな このままだと体力尽きれば…)


(大丈夫よ)


とエルゼが言う 何か考えがあるのか。


そのまま正面に近寄り

魔物の直前で斬りかかる。


反応するオーガだが

次の瞬間 後ろに回り込む

だがまだ振り返って反応するオーガ。


「短距離転移」


さらにオーガの横に移動するエルゼ。


「身影動作」を発動させる

今までいた場所にエルゼの影が現れる

影2体が記録した斬りかかりを実行する

と同時にエルゼ自身も斬りかかる。


「流石に三方向から斬られたら

防げないでしょ」


(おぉ 便利だなそれ)


一箇所は防いだが残り2箇所から切られ

怯む間もなく エルゼが連続で斬り込む

ズバッ ズバッ ズバッ。


「問題は腕力強化+質量変化しても

威力がイマイチなのよね」


エルゼは動きに重点をおいていた為

現時点で攻撃力は貧弱でしかなかった。


(まあ そのうち考えたらいいさ)


素材を回収しテラの所に戻る

とテラが抱きついてくる。


「お姉ちゃん 無事でよかった」


泣きながらしがみつくテラ。


微笑み返すエルゼ。


(さて で、ここ行き止まりか?)


(通路がないようだが)


「ちょっと探してみるわね」


テラにも手伝ってもらい探すが

通路らしいものは見当たらなかった。


(お手あげか 戻るしかないかな)


そんな中エルゼがなにかに気づく

中央にあった水溜りに近寄る。


(ねぇ悠人 ここから何処かにいけそうな気が)


(行ってみるか 行けそうもなかったら

すぐ戻れよ)


(うん!)



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