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【孤独な救出戦】

ギルドに着いたエルゼだが

受け付けには誰もいない

近くの冒険者に尋ねる。


「ミラベルなら奥で王国騎士副団長と

話をしてるぜ」


と言われ奥に入ろうとしたが止められる。


「ここから先は関係者以外入れません

あなたは冒険者登録もしてないのですから」


「まいったわね」


(知ってる人も他にいないからな)


しかたないからギルド内の

イスに座って待つエルゼ。


近くの冒険者が

話しかけてくるが。


「君可愛いね 一緒に食事しない?」


とか


「お嬢さんよかったらお酌してよ」


等と言ってるので琴音には無視するように言っておいた あんなのに関わるとろくなことにならないからな。


しばらくして

奥から王国騎士副団長が出てきた

そのまま外へ出ていく。


(今は行かなくていい 理由も知らないまま

何を言った所で意味はない)


そこへミラベルかやってきた。


「やっぱり来てたねエルゼちゃん」


「ミラベルさん ヘレナが」


言い切る前に答えるミラベル。


「分かってるよ ちょっと奥まで来なさい」


と奥に連れて行かれる。


奥の部屋の扉の前に立つ

トントン。


「入れ」


部屋に入った瞬間、空気が変わった。

両目が見えないのだろう眼帯を着けている綺麗な女の人がいた

目は見えていないはずなのに、こちらを見透かされているような感覚にエルゼは息を呑む


「この人がルナルロッカのギルマス

アリアンネ・クロスウィンドさんだよ」


と紹介されたのでエルゼも応える。


「始めましてエルゼ・リリーコーラルと

申します」


「あなたがエルゼ 話は聞いてるわ」


「あなたがいなかったらこの街は

どうなっていたか」


「ギルマスとして自分の力不足は否めなかった

そして街を救ってくれてありがとう」


「ギルマスはね 今は… 戦えないんだ」


「いえ たぶんこれからも」


今も戦えるならきっと昨日も戦ってただろう

でもそれもできなかった。


目が見えないだけでなく

体も何らかの影響で弱体化されてるとのことだ。


「元はSランク冒険者だったんだよ」


と言われ驚くエルゼ。


(どれだけ強かったんだろうな 戦ったら

負けるかな?)


(さすがにSランクは勝てないでしょ)


「それよりヘレナの事だけど」


「まて」


止めるギルマス。


「悪いがこの件についてはギルドは手を引くことにさせてもらう」


「それはヘレナを見捨てるって事でしょうか?」


エルゼか問う。


「すまないがラ・ジール王国に

逆らうことは出来ない」


「そんな…」


部屋から飛び出すエルゼ。


「あの事言わなくていいんでしょうか?」


「言えばあの子をもっと悲しませるだけだよ」



一方エルゼは宿屋に戻っていた。


(琴音どうする気だ)


(決まってるよ 私1人でも助けに行く)


(…1人じゃないだろ? 俺もいるんだから)


(悠人?)


(とにかくまずは装備を整えないとな)


(うん)


2人は街の武具屋へ向かう。


(ギルドには行かないほうがいいな)


きっと1人で助けに行くと知られたら止められる

悠人はそう思った。


武具屋に着くと装備を見る2人。


(うーん そう言えば素材交換してないから

魔物から手に入れたのしかないな)


今2人が持っているのはリーフアントと

ストーンスケイルのドロップ品だけであった。

 

有るのは素材と銅貨2枚と銀貨1枚…。


(1番安い武器だけにしとこう)


「いらっしゃい 何をお探しかな?」


色々見てエルゼが指差す。


武具屋の隅に置いてあった

安そうな剣を。


「この街を救った英雄様から

お代なんか貰わないよ ちょっと待ってな」


と奥へ行く武具屋の店主。


(所持金ほぼ無いのバレてるみたいだな)


店主が戻って来た。


一般的な剣と装備一式持ってきてくれたようだ。


「普通のサイズだとお嬢さんには

ぶかぶかだろうから小さいサイズのを

用意しといたよ」


「全身はきついだろうからこれの中から

好きな部位だけ使いなよ」


と言われそれなりの感じで選ばせてもらった。


(まあ 琴音なら質量変化があるから

問題ないんだろうけどな)


「おじさん ありがとうございます!」


お礼を言って外に出る。


(さて たしか南西の方だったかな)


(ヘレナちゃん絶対助けるからね)


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