表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編、対話体小説

君がいなけりゃ、意味がない



「……今日からお世話になります。神崎です」


「はじめまして。
研修担当の高宮です。よろしくね」


「イキナリですけど。
この資料て、誰が作ったんですか?」


「私だよ?良い資料が無かったから、
今回初めて作ってみたんだ。何かあった?」


「はい。
あ、先言うときますけど、
俺、配慮ある言動とか無理なんで。
思ったこと、そのまま言いますね」


「え?うん」


「まずこの部分。
そもそも何が言いたいかわかんないです。
『だからこう』っていう、重要な結論が欠けてますよね」


「えっ」


「ほんでここ。
理由もなく『こうするべき』とだけ書かれても。
納得も理解もできないっす。俺らロボットちゃうんで。
何のために必要なんか書いてくれんと」


「あ……」


「そんでここ、文法おかしい上に誤字ってます。」


「…………」


「それから…………って。
あー……もしかして、泣きそうやったりする?
だから先言うたのに」


「…………神崎くん、」


「あ、それか説教ですか?
それやったら別に、担当外れてくれても——」


「すっっっっごいね!!
もう全部、目を通してくれたの!?
しかも、そんな細かいところまで!!」


「え」


「ごめんね、そうだよね。
あんまり理屈を書くと、わからなくなるかな、
なんて勝手に思って。失礼だったよね」


「…………」


「はっきり教えてもらえて、助かる!し、
すっごく……すっごく嬉しい!
よーし。待ってて!すぐ作り直して明日には渡すから!
今日は別の部分から教えるねっ」


「な……何なん、この人。予想外すぎ」

countdown
2024/10/11 12:00
12
2024/10/11 12:00
12’
2024/10/11 12:00
11
2024/10/12 12:00
11'
2024/10/12 12:00
10
2024/10/12 12:00
10'
2024/10/12 12:00
9
2024/10/12 12:00
9'
2024/10/13 12:00
8
2024/10/13 12:00
8'
2024/10/13 12:00
7
2024/10/13 12:00
7'
2024/10/13 12:00
6
2024/10/15 12:00
6'
2024/10/15 12:00
5
2024/10/15 12:00
5'
2024/10/15 12:00
4
2024/10/16 12:00
4'
2024/10/17 12:00
3
2024/10/17 12:00
3'
2024/10/17 12:00
2
2024/10/17 20:00
2'
2024/10/18 12:00
1
2024/10/19 12:00
re-count
2024/10/20 12:00
info
2024/10/20 12:00
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ