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僕の友達はTS時間逆行拗らせ隠れ陰キャ幼馴染系巨乳美少女JKの前園さん  作者: ムラタカ


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41話 前園家に向けて その1

「はぁ…」



朝一番のため息を吐いたのは只野康太。

時間逆行という稀有な経験がある事以外はただの高校生を自称する平凡な少年だ。


平凡な彼には似つかわしくない悩みがある

しかもそれが女にまつわる事なのだからどうかしている

と自分でも思うのだ。

案外彼女持ちのリア充どもはこういった悩みに日々心労を感じてるのかと考え、今の僕はさしものリア充そのモノではないかと自惚れるがそんな康太に声がかけられる



「よお、朝からコロコロと忙しいヤツだな、康太」


「なんだ、笹木君か、僕の何処がコロコロしてるんだ?」


「顔だよ表情だよ、憂鬱そうな顔したと思ったら嬉しそうにニヤニヤ顔してはた目にはそうとうきしょいぞお前?」


「最近きしょいと良く言われる様になったよ」


「誰にだよ…、まさか前園さんか?」


「そのまさかだよ」


「あの子お前の前では割と口悪くなるのな、コレが所謂ギャップ萌と言うやつか、」


「なる程、その発想は無かった」


「近くだと気づかない事ってあるよな、」


「だね、目からウロコだよ」



なんて朝から馬鹿な話をしていると目の前に目を反らしたくなる程の光量をもった二人が現れる

別に本当に光ってる訳じゃない

そのくらい圧倒的な存在感を放つ二人が僕等の前に来ただけの事だ



「なんの話してんの?私達も混ぜてよ〜」


「康太の事だからどうせつまらない事を考えていたのでしょ?」




前園明と舞野瑠衣の二人だ

この学校に実在するチート級の美少女

二人共お前本当に高校生かと問いたくなるほどパイがデカい、そんなのが二人揃ってこんな平凡男二人の所にわざわざ来てくれてるのだ、コレを奇跡と呼ばずしてなんて呼ぶ?

まぁ僕の目下の悩みはこのチート級美少女の片方、前園明のせいなのだが



「悩み事があってね、その事で深いため息をついてたら笹木君に絡まれてたんだ」


「あと途中からニヤニヤし出してきしょいって言ったら凹んでやがんだよコイツ」


「まぁ康太はたまにきしょい時がありますからね」


「わぁ!只野君アキちゃんにきしょいって言われて御褒美だね!」


「ご無体な、僕にその様な趣味は有りませんのことよ、何処ぞのマゾメスとは違うんだよ」


「へー、誰の事かな〜それは~?」


「瑠衣ちゃんじゃね?クソマゾじゃん?」


「純一君ひど〜い」



椅子に座っている笹木君の頭をポカポカと叩く舞野さん

どっからどう見ても仲の良いカップルだ、

大変微笑ましい



この数ヶ月で陽キャ達の様子も刻々と変化していた。

前園明に引いた、幻滅した、飽きた、そう言った人達が増え始めているのに加え、僕と前園さんの間に割り込む事がバカらしく思う人達がかなり増えて来ている様に思えたのだ。


それに先のネトラレ事件で退学者が出たのだ

表向きには品行方正な男子生徒を演じていた先輩さんは裏ではテニス部で女子生徒を囲い疑似ハーレムを形成するという中々にエロゲみたいな事をしていたのが学内で二分される人気を持つ美少女の一人である舞野瑠衣の手によって明るみに出たのだ。

加えてある女子生徒を引き篭もりにまで追い込んだこともありその罪は看過できない物として扱われた


まぁ何が言いたいかと言えばこの事件が陽キャ達から気迫を奪ってしまったのだ。

ネトリ先輩は良くも悪くも反面教師としての役割を図らずも熟してくれた、そのお陰で僕等は今の生活を手に入れたのだ。


しかし一難去ってまた一難とはまさに今の現状をいっていて僕の悩みは重いため息として表に出ていた



「おそらく私の実家にお誘いする事を伝えたのが原因でしょうね?」


「実家!?」


「なんだよ、前園さんの家に遊びに行けるなんてハッピーな奴め」


「私の家に来るだけならそれ程大きな悩みにはならないと思うのですが、康太は私の両親の事が少々苦手でして…」


「なる程…」


「この様子だと只野君、少々どころかかなり苦手っぽいね!」


「はち切れんばかりの笑顔をありがとう舞野さん」


「どういたしまして〜」


「つーか普通彼女の実家に行くとか御褒美だろ?親なんかテキトーに相手して彼女の部屋にゴールームだろ」


「そういう訳にもいかないんだよ」


「私の両親は中々面倒くさい人達でして幼馴染として古くからあの人達と面識のある康太はその面倒くささを肌で実感してるのですよ」


「はい!アキちゃん先生、どのくらい面倒くさいのか聞いてもいい感じですか?」


「そうですねー、あ、」



キーンコーンカーンコーン


朝のホームルームの時間を告げるチャイムの鐘の音声が教室内に響く、一旦お預けのようだ


「続きはお昼休みの時ですかね?」


「そうだね、」


「センせ〜が来るよ!てっしゅー」



こうして朝の学校生活は始まった、

ホームルームでは先の退学者のはなしから始まり先生からの皆さんは節度ある学生としてのうんたらかんたらという有り難い話が始まる


それを華麗に聞き流しながら今後に付いて考える



思い出したくもない過去、

主に前回の人生についてだ


アキラ君は親を強く嫌っていた

彼が拗らせたキャラを作ったのは主にあの両親に対するためだと僕は考えている。

女になった今世でも彼女が前世の話し方、つまり男のような荒い話し方をするのは基本僕の前でだけ

実の親の前でも彼女は前園明を演じ続けている

まるで拗らせ厨二キャラで通していたあの頃の様に


僕が最も前園家の面々に会いたくないのは

そこからきてるのかも知れない


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