収束5
「急げ!頂上まで足を止めるな!進め!!」
「「イエッサー!」」
「とはいえ、走っても走ってもキリがない。この溝が上へ向かっているのはこの急な坂が示してるが、進んでも進んでも同じ道。今どのくらいの高さなんだろうか…。本当にこれで」
「シュガー殿!!アレを見てくだせぇ!」
「あれは!オイラ達のファームじゃないか!」
「煙で真っ黒になってる…あれじゃあもう…」
「オラの畑、もう2、3日で収穫だってのにあの火じゃあもう全部パーだぁ…」
「行くんだ。」
「「へ…?」」
「オイラ達が、行くしかないんだ!ファーム皆の思いや希望を無駄にしない為に…グランドツリーの天辺に!オイラ達の故郷に!!」
ギャーーーーーーー!!!!!!
「!!これは天龍だ!」
「下から聞こえた…下にはポテトが!!」
「タロ!待て!お、おい!!ヤムまで待」
「タロ!!」
「何だよ!離せヤム!オレはポテトの所に」
バフッン!!
「何すんだ!痛いだ」
「オラもだ…オラ、初めてラビットを叩いた…だけどな、タロ。叩いた手よりもずっと胸が痛いだぁ。タロもそうなんだろ?」
沢山の涙でヤムの泣き顔も燃えるファームもグランドツリーも全部歪んでボヤけた視界にポテトとの思い出が映る。一緒に遊んで笑って、コケて泣いて、ケンカして。でもアイツいつも
『タロ、ゴメン!オレっちが悪かった。でもオレっち達、ずっと友達だよな!』
大きな瞳でも抱えきれない涙が大粒となって滴り落ちる。
「あぁ、当たり前だろ。」
両手で涙を拭い払いながら、上り坂を必死に駆け出した。




