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孤独なワイバーン8
今度は少し抵抗を見せて暴れたが何とか飲み込ませる事が出来たようだ。その時、
ギャーーーーーーー!!!!
けたたましい鳴き声が何処からか響き渡ってきた。
この音聞き覚えがあるような。
体温が上がっていく。早くここから離れないと、今度は俺の身が危ない!
慌てて頭の下から膝を抜き出すと果実を拾って木の根まで走ろうとしたその時、
グワァウ!グルルル………
目の前に灰色のフサフサした毛とオレンジの大きな瞳、長い鼻からは大きな牙が輝いている。
ファーストウルフ…こんな時に!
グルルル…… ガウッ! グルルル……
既に周囲を囲まれている。木の根との間には1匹しかいない。なんとか交わしたとしても隙間に入って来られたら元の子もない。
入って来られなかったと仮定しても出入り口は1つだ、もしずっと張られていたら死を待つしかない。どうする…
牙を剥き出し涎を垂らしながら一歩ずつ着実に距離を詰めてくる。
時間が無いぞ、どうする、どうする
考えれば考える程頭の中が真っ白になっていく。
グワッ!!
前方の1匹が飛びかかってきた!
もうだめだ!
頭を腕で守るようにして体を小さく丸めた。




