中央の森3
シュガーの手をかりて大木のてっぺんから頭を出すとあまりの日光の眩しさに目が開けられない。
「ほら、あれがグランドツリーだ。ここで1番大きな木なんだぞ。」
目を細めて見ると恐ろしくでかい巨木が鎮座していた。
一体何億年かけたらあの姿になるのか。太い幹は壁の様に天高くそびえ立ち、頭の方には沢山の枝葉が入道雲のように青々と生い茂っている。
「木の周りを飛んでいるのが〈天龍〉だ。」
「飛龍というより龍そのものだな。龍ってあんな風に飛ぶんだな!」
「何喜んでんだ??オイラ怖いぞ…。」
「なぁ、あの数字はなんなんだ?」
丁度幹から枝が伸び始める少し下くらいにデジタル掲示板の様なものがはめ込まれていて、画面にはデジタル時計と同じ表示がなされている。
「数字?何の事かオイラ分かんないけど、あれはよく形が変わるんだ。ほら!また変わったぞ!」
確かに右側の数字が1つ減っている。
「まぁ変わったからって何か起きたって聞いたこと無いしな。ほっといても大丈夫だぞ。」
何かを示しているのは事実だろうが一体何を示しているのか分からない。減ったという事は時計ではない。何かの比率なのか?それとも
「ほら、さっきいたのが西の森。木が窮屈に生えてるだろ?ファーストウルフの縄張りだから地面には特に注意だ!グランドツリーの左側が北の森。ほとんど木が生えてないだろ?地面が凸凹していて崖地にワイバーンが巣食ってるから気をつけろよ。右側は南の森。切り株がいっぱいあってその上にオイラ達のファームがあるんだ。蔓の植物が多く育っていてそれを使ってファーム同士を行き来しているんだ!グランドツリーの向こう側は東の森。あそこには絶対に近づくなって昔から言われてるんだ。川があるんだけど、霧が多くて入ったら二度と帰れないって話だ。」
「なるほど。ありがとうシュガー助かるよ。」
「えへへ。ま、これでも鳥籠に来て長いからな!それぐらいは知ってるさな~。」
「ちょっと待て!ここは〈鳥籠〉って言うのか?」




