■12話■
ドワーフ達によって朝食が振舞われたが案の定酒がメインでおつまみのようなものが並んだ。
それを済ましたあと、ドワーフが造った武具を保管しているという、武器庫へ案内された。
「ほう、やはりドワーフの武具は質が良いな」
「うわーどれも奇麗ですね」
「芸術品って感じだな」
「洗練されたものは何でも美しく感じるものです。魔王様におほめ頂き光栄でございます。配下の方も気に行ったものがあればどれでもお持ち帰りください」
「え、私もいいんですか?」
「はい、ペルシーさんも魔王様の配下におなりですから、魔王様のお役にたてるように合ったものをお選びください。我々からの就任祝いということで」
「わーい、やったー!エッフェルさんありがとう!」
「武器って使ったことないんだよな。俺どんな武器が使えるんだろ。お、これ奇麗だなーちょっと持ってみよ…って重っ!」
「おぬしの細腕では普通の剣を扱うのは無理じゃろう。わらわと同じように杖にしたらどうじゃ?」
「うーむ、ところで杖ってどうやって使うんだ?」
「杖は普通敵を殴ってもよいし、荷物をひっかけてもよい。土の床なら魔法の陣も描けるのう」
「それってただの棒でもできるんじゃないか?」
「もちろん冗談じゃ、消耗する魔力を抑えたり、威力を上げたりしてくれるのう。あるいは難しい魔法を使うときに補助としての効果もあるのう」
「補助?」
「うむ、強い魔法ほど魔力の消耗は膨大になってくるがのう、ながったらしい呪文を唱えたり、たくさんの図形を思い浮かべたり、実際に図形を書いてみたり、生贄を用意したりすることで、消費する魔力を抑えたり、実力以上の魔法が使えたりするのじゃ。
杖にはこれらと同じような効果をもたらす細工がされておってな、魔法を使う者にとっては役立つ武器なのじゃ。わらわも本来なら杖の効果なぞ誤差にすぎんのじゃが、今は少しの魔力を無駄には出来ぬ身じゃからのう」
「じゃあ俺も杖にすっかな」
そういったロリコーンであったが、カッコイイ細身の剣を見つけて気に入ってしまい、杖を持つと嵩張るので結局その剣だけ貰うことにした。
ペルシーは短剣を、フレアは蝙蝠の羽のような装飾が先端に飾られてた杖を選んでいた。
「フレアはなんでそれにしたんだ?こっちの杖の方が大きな魔力を感じるぞ?」
「うむ、こっちの方がカッコイイからじゃ」
結局フレアも見た目で選んでいた。
「ペルシーは短剣か?」
「はい、お料理するのに今使っている刃物よりも扱いやすそうだったので」
「ペルシーは実用的だなぁ」
結局3人とも戦いの事はあまり考えていなかった。