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『菊理姫様!お導きを!』〜英雄の誕生〜  作者: ぽんぬ
第一章

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第一話 追悼式

本日から『菊理姫様!お導きを!』〜アラフォー領主ですが、引退したいので伝説の姫巫女を育てます〜の外伝を夕方18時に投稿します。


こちらもよろしくお願いします。


※アクションやヒストリカルを好む人は13話以降に動きます。

でも、この冒頭は私の中で必要なので根気よく読んでいただくと嬉しいです。

その日は、追悼式と言っておった。


うちは、櫻子に「わしも行く!」と伝えたのに「あかん」と即答された。


櫻子の夫(仮)のヒロにもおねだりしたが却下された。

解せぬ。うちは、未来の領主なのに!

その追悼式にも出席するのが筋ではないか!


そこで、うちは日取りを確認してこっそり行って出席することにした。



当日、追悼式の最寄りの駅に着いた瞬間。


そこは、異様な光景に包まれていた。


櫻子の写真に大きく赤でばつ印をつけ、「魔女は追放しろ!」というプラカード。

拡散器を使い。大永事変の黒幕は櫻子で民衆は騙されていると声高らかに発信する者。


魔法はいらない!魔法は邪教!


と太鼓を叩きながら発する者。


それに対して「お前らが、何かしてくれたんか!お前らがこの街を守る為に体張ったんか!」と怒号を飛ばす民衆。



「これをどうぞ。」と言われ渡されたチラシには、櫻子が神辺を好き勝手して贅沢している。


魔法を使い。民衆を惑わして、英雄になったと書かれていた。



「そんなはずない!」言葉が出た。



一緒に生活しているからわかる。


櫻子は、贅沢をしとらん。


かなりの倹約家だ。


必要な事は、殆ど自分で行う。


側使えを雇ったのも最近だ。



うちは、そんな華族を知らない。

150年前でも人を雇って身の回りをしていたのが普通だった。

輝夜に聞いたが、神辺の領主の給与は全国でも一番低く櫻子が多くを望まないらしい。

残りを追悼と事変で負傷した者に寄付していると聞いた。



それに‥。


「櫻子は子供殺し?」



意味がわからなかった。




追悼式は、被害者を多く出した小学校跡地と聞いている。建物は、慰霊の為にそのまま残してあり、教室の机には子供達の名前と写真が飾られていた。


荷物や私物をそのままにしているらしい。

今でも子供達の声が聞こえそうだ。

事変が突然起こった事をありありと感じさせる。


うちは、道中に書かれてる説明文を読む。

詠和(えいわ)2年(ステイツ歴2021年)7月21日。

神辺第一小学校では、一学期の終業式をしていた。

熱中症対策により、各教室でリモートで執り行われており、全校生徒は教室で校長の挨拶を聞いたいた。

そこに武装した、テロリスト達によって児童を次々に魔石に変えていき。

結果、教職員含め300人余りの人々が亡くなった。

生存者は、当時伝達者をしていた後神櫻子が担任していた教室に駆け込んだ児童28人のみである。


淡々と書かれた説明文を前に言葉をなくす。

どんな感情を持っていいのかわからない。


事変が悲惨というのは聞くが、実際に被害に遭ったものは、多くを語らない。


どう思っていいかわからず、式典がある会場にいく。


そこでもプラカードを持った民衆が櫻子の悪口を言いながら乱入してこようとしてきてる。

それを冒険者達が必死に抑えていた。


「人殺し!魔石を食ったのはお前だろう!娘を返せ!」怒号が響く。


その男の手には、少女の遺影がしっかりと抱きしめられていた。



『人の理は、よくわからないけど。誰かを憎まないと生きていけない時もあるようね。』鈴のような声と共に振り返る。


そこには、真っ白な馬がいた。



神秘的な白馬の目を見て息を呑む。

そして、気が付く。


プラカードを持った民衆。

必死に止めていた冒険者達。

先ほどまでの喧騒が嘘の様な静けさだ。


「時が止まっている?」


『行くぞ。姫様にお前を案内しろと仰せつかっている。我の背に乗れ。』白馬が前足を屈める。

白馬には、とても立派な馬具がついている。


うちは言われた通りに白馬に乗る。

高そうな馬具に腰を下ろすのが気が引けるが、言う通りにしなかったいけない気がした。

『手綱を握れ。行きたいところ見たい所見たいものが見れる。』

うちは、そっと手綱を握った。


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