表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
原 神太郎 短編集  作者: 原 神太郎
7/8

0文字目

僕はため息をつきながら、ひたすら真っ白いページを見つめている。

書かなければならない事がある。しかしそれを書く事ができない。

僕の中ではそれは完成している。しかし言葉にするとどうにもチープに感じてしまう。空白のページを閉じ画像フォルダを眺める。

一杯のコーヒーを飲みながら画像を噛み締める。ほろ苦い味を感じながら空白のフォルダを閉じた。

今日も僕のページは空白のままである。僕以外は、文字だけでなく美しい風景すら流れている。僕の世界には文字すら存在しない。白い世界から目を背けるために仮初の世界へと足を運んだ。他人によって着色された世界。しかし多くの人間がその色を受け入れ自分の色を加えていく。僕はその世界を受け入れず、いや受け入れられずにいる。

僕もかつてはこの世界の住人であった。僕自身もこの着色された世界を好み、僕自身も色を加えていった。この世界は僕と君の色があったはずだ。しかし今の僕には君の色も僕の色も感じる事は出来ない。色はいつだって上塗りされていく。だからこそ僕らは何度でも色を塗る。それが普通である。しかし僕の色は誰かと混ざって初めて色になる。

電話が鳴る。僕は慌てて電話に出た。あの世界へ僕は急いで戻った。白い世界には所々黒色の何かが加えられていた。



最近僕の世界にも沢山の風景が見える。着色された世界にも僕らの色がある。何度上塗りされても今度こそ僕はこの色を途切れさせない。何度だって塗りに行こう。



僕の世界とこの着色された世界にも新しい色が加わった。三色目の色は僕と君の色が混ざった色をしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ