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ルーキーヒーロー〈2話〉

久々の投稿です……‼コメント感想待ってます!

~二話 休暇~

レポート、報告書の作成。パトロール。特訓、自主トレ。緊急時の出動(最近は、喧嘩を止めたり高齢者を目的地に運んだりする謎の緊急連絡が多い)。他にも様々なことを行っている。

しかし、今日一日はそんな激務は無い。

「フリーだ‼」

「違うよ~」

えっ、と言いながらアレンはリンカの顔を見た。

「私と一緒に買い物だよ☆」

リンカが見せるいつものきれいな笑顔がアレンめがけて発射された。

まぶしいと心の中で呟き、歩きはじめたリンカの後をついていく。

一件目は着物店。

美しい紅色の着物や、鮮やかな蒼の着物が並んでいる。

「きれいだな~」

リンカは着物を見て、うっとりしている。

アレンも普段間近で見ることのできない着物の美しさにうっとりしている。

「綺麗……」

「ルーキー君、どんどん昇進していったら、私に美しい着物を買ってくださいな☆」

「分かりましたよ」

少しの沈黙。

「えっ⁉今、何て⁉」

リンカは驚きながらアレンの顔を除く。

「これでも感謝してるんですよ、先輩には」

アレンは顔をそらしながら言った。

何やあのカップルはと店員は思いながら、レジの整理をし始めた。

「ヒーローか」

店員の前に、一人の男が立っていた。

「えっ、あの人たちですか?」

店員は二人の顔をまじまじと見る。

「一人は知らんが、一人はレジェンドランク」

男はにやりと笑っている。

「レレレ、レジェンドランクゥ⁉」

店員の手は止まり、ポカーンとしている。

「ここで息の根を止めてやる。」

男は二人の方へ歩いていく。

「これはこれは、レジェンドランクのリンカさんじゃないですか‼」

二人の前で立ち止まり、店内に響き渡る声を出した。

「あはは、ど~も☆」

いつものリンカスマイルが男の人に向かって発射される。

「うわぁ、本物だ‼」

そういいながら男は何かを投げた。

「⁉」

急なことであり、アレンは投げられた何かを見ることしかできなかった。

「お店は守るよ☆」

一方、リンカは投げられた何かへ向かっていき、わずかに空いている窓へ物体を蹴り出した。

外ではガラスの割れた音と、爆発音がした。

「さすが最強のレジェンドランク。ビビっているのは、最低ランクのルーキーランクか」

男はにやりと笑ったままだ。

「ルーキー君が着物買ってくれるんだ」

「何を言ってるんだ?」

「外に出ろ」

「はぁ?」

「外に出やがれカス☆」

リンカは見えないスピードで男を店外に出した。

しかも、きちんとドアから。

「すげぇ……」

店員は相変わらずポカーンとしている。

『俺は何してるんだ?』

アレンは下をうつむき、握りこぶしを作った。

〈店外〉

「さすが、レジェンドランク」

男は立ち上がり、服のポケットから銃を取り出した。

それと同時に、

「変身」

そういって青い光がリンカを包み、リンカはヒーローへと変身した。

銃弾がリンカに向かって放たれる。

リンカはすべての銃弾を軽々とよけながら、男に距離を詰める。

「ざんね~ん☆」

リンカは男の目の前に行き、拳をぶつけた。

「ぐっ……」

男は後ろに吹っ飛ばされた。

辺りには、土埃が充満しており視界が悪い。

「やばば……」

リンカは珍しく焦っている。

土埃が消えた瞬間。

男の姿は無かった。

「やっちゃた」とため息と一緒に言葉を吐き、リンカは着物店に戻る。

「化け物‼」

街中で青年が叫んだ。

「やらせるか‼」

一人の勇ましい声が近づいてくる。

何度も聞いたことがある声。

だけど、初めてのような勇ましい声。

アレンだった。

アレンの方向にはスライムのようなモンスターが存在した。

「あのルーキーが……」

リンカはこの成長を見届けるような優しい目でアレンを見つめていた。

「どわっ!」

アレンは簡単に吹っ飛ばされていた。

「えぇ……」

リンカはぼやきながらモンスターの方へ走っていった。

「こいつ、能力値が300万……」

リンカはモンスターの生体情報をスキャンした。

能力値300万。これは、かなりの強敵である。このレベルのモンスターは都内には現れない。

ちなみにアレンの能力値は350万である。

これは、ルーキーランクではありえないほどの数値である。

「すぐに片付ける‼」

リンカの稲妻のようなパンチがモンスターに直撃し、モンスターはそのまま砕け散った。

ちなみにリンカの能力値は1000万である。

『また俺は、力になれなかった。』

アレンはただ倒されるモンスターの様子を見ることしかできなかった。

街中はリンカコールに包まれている。

この事態はすべてリンカが解決した。

『俺なんかいなくてもいいんだよ』

地面に拳をぶつける。

何度も、何度も。

この弱さを地面に。

「兄ちゃん、助けてくれてありがとな‼」

ふと、横から声が聞こえた。

アレンが顔を上げると、中年男性が笑顔で立っていた。

「兄ちゃんがいたから、けが人がゼロだったんだ‼」

目頭が熱い。

『俺、誰かを笑顔にすることできたんだ……』

頬には水が流れる。

パトカーのサイレン音が近づいてくる。

結局この日は事情聴取や、報告書を製作した。

〈事務所〉

「まだまだ、特訓が必要ね~」

リンカはアレンを見ながら言った。

「常に350万パワー出しますよ」

アレンは、リンカとは逆の方向を見ながら言った。

「次のお休みは、三人でスイーツを食べに行こうね☆」

リンカはアレンの肩に手を置いた。

「じゃあ、もうそろそろ戻るんだ」

「そうだよ☆」

次の言葉は揃っていた。

「リーダーが‼」


さて、次回はいよいよリーダーが‼

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