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7.

あの鳥は、どこへ行くのだろう。空の青を反射して宝石のように輝く海の上か。澄んだ空気の広がる大雪原の上か。はたまた人間たちがせわしなく地べたを這い回る大都会の上か。いずれにせよ楽しんで来いよと、私は手を振る。弾の無くなった散弾銃を、無人島の砂浜の上に投げ捨てて。 #twnovel




私は小さい頃に大きな鳥にさらわれて、孤島の洋館で鳥たちに育てられた。私の仕事は、鳥たちの餌を出す不思議な機械を毎日三回動かすこと。でも私は洋館の本で外の世界をこっそりと学び、ついに島を脱出した。島の外で私が見たもの。それは、勉学を忘れ、機械に育てられた人間の楽園だった。 #twnovel




かつて旅商人をしていた祖父と一緒に、焚火を囲んだことがある。祖父は言った。「わしは、夜の空に飛ぶ幻の鳥を見たことがあるんだ」「星座なら知っているよ」「そりゃ違うな」その時は答えが分からなかったが、ついに謎が解けた。今日は強い太陽風が吹き荒れる、全世界オーロラ発生デーだ。 #twnovel




姉の部屋の籠の中には、小鳥がいた。小鳥の純粋な丸い瞳が、私を見つめる。鍵を開けてやると、小鳥は嬉しそうに空の彼方へ飛んで行った。私はVRヘッドセットを外す。そして空っぽの籠の中に、捕まえてきた脱走者を戻す。鍵を閉めようとする私の瞳を、小鳥がじっと見つめている。 #twnovel




その日、プールの授業は中止になった。プールに満たされていたのは、塩素臭い水ではなく、一羽の巨大なカモだったからだ。みんなその場から逃げ出してしまい、残ったのは僕だけになった。どうして逃げるんだろうね。僕はカモの背中に登る。ふかふかの羽毛の上での日向ぼっこは格別だ。 #twnovel




SNSで最もいいねを獲得した鳥に世界一の称号が贈られることになりました。ワシはカッコいい写真でアピール。ペンギンは、ほのぼのした親子漫画を投稿。その結果、優勝者は、なんと鳥の格好をした柴犬。しかし鳥たちは賛辞を送り、名誉鳥類の称号を授与しました。なお柴犬は辞退しています。 #twnovel




深い森の中で、私は道に迷っていた。すると木々の間から銀色の鳥が姿を現した。鳥は、私を導くように宙を舞う。鳥の飛んだ跡には、氷の道ができていた。私の直感とは裏腹に、私は氷の道を辿り始める。気付けば私の腕も脚も氷と同化していた。私は、氷。森に咲く名もなき草花に嗤われる氷。 #twnovel

2019/06/03 初稿

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