第一話 対話
対話。幽霊だけど?
——第一話——対話——
幽霊を家に連れて帰る程に、私のメンタルはやられていた。それにこの幽霊は思った以上に理性があると言うか、マナーがある。靴も脱げないから浮こうか?と言ったり、お茶入れようか?と、言ったり、散らかってる部屋見て個性的なレイアウトだね。とか、優しい。期待してしまう優しさがその霊にはあった。何でもひかれそうになった人を助けて亡くなったらしい。お人好しが死を招く事もあるのだと、今更ながらに想う。亡くなってからだいぶ経つけど、やっぱり同じ幽霊でも怖くて人の目があるトコに居たら、視える人の私が——男は浮気する——など言っていたらしい。幽霊に気を使われる程ではないと思いたい。もっとも彼には元彼にサイコパスと言われ振られたのはいいけど、浮気してたのは許せないと言って八つ当たりしていた。なので、ガッツリ気を使わせて居る。幽霊は弱ってる人に乗り移ろうとする。だから、せめて乗っ取るならスッキリさせてからにしたかった。それに、彼は乗っ取る気はないらしく触っても入ろうとしなくて、触られた事に嬉しそうにしていた。だからかもしれない。油断していたのは……彼が、凶悪な殺人鬼で、警察に捕まりその後、逃走の末、捕まるのを嫌がり自決したと……そして、それが快楽的にやった事なのだと……彼に乗っ取られ始めた時には遅かった。愛どころではなく、私は……このあと……多くの人をあやめてゆく……そして、自決するのだとメモに書いた。あと、善人は幽霊にはならない。地獄で生まれ変わる為の家を教えられるのだとも書いた。そして、そのホラー小説を彼に見られて弱みを握られた。俺様男の彼に。そう……正確には……愛をテーマはカモフラージュでホントのタイトルは……
「あるじに待てと言いたくて」
という、俺様男との恋のきっかけの為のホラー作品なのだ。つまり、計算的出会いなのだ。だが、俺様男は妄想的に加工してる。あのクラスで一番爽やかな人がとかの加工だ。現実は厳しい。私には、友はいなかった。彼氏も。男関係には控えめで大胆でありたいと常に思ってて行動出来ない、控えめに言えば清楚。大胆に言ってしまえば——モブ——そんなモブの私は書く事は好きでこうして思いつく作品を書いては密かに一人笑ったりしていた。だから、女子もキモい私にいじめをしなかったし、男子も興味を持たず私は、一人で成人式に参加していた。笑いたきゃ笑えばいいさ。私には書く幸せがある。他人と比較していては良い作品など書けないものだ。そういう私は帰りに電車やバスは使わずに、タクシーで泣いて居た。タクシーのおじさんは義務的事しか言わなかった。それが、優しさか!世はつらいね!そうして家に帰った。一人暮らしにも慣れてしまった。作家を目指すと言っては書いて来た。でも、一人での成人式は中々厳しいものだった。今日も恋愛人形に話しかけた。
「ねぇ?ダーリン。ダーリンは浮気しないよね?もう話せないんだから。」
私は、殺人鬼ではない。単に、好きな人を愛していたからだ。ずっと恋した結果人形という形になってしまった過去の想い人。温かい身体はすぐ冷たくなってしまった。浮気は許せない。それが、私の愛なのだと知った。私は、愛する人を人形にしてしまう病気なのだ……——第2話——日常——
恐ろしい展開になってきたでしょ?アクセルとブレーキ押すとこうなる。




