涙の真相、ドンデン返し 【14】
「違う__」
テリジノは__お兄ちゃんは、ポツリと呟くように言った。
「違うんだ、レジェナ」
違う?
「違うんだ、レジェナ」
違うって、何?
「僕らが結ばれちゃいけない理由は__」
結ばれちゃいけない?
わたしには、咄嗟にその言葉の意味が判らなかった。
「レジェナ__」
掴み締めるようではなかったが、強い力の篭った、恰もそれは彼の決意の強さそのもののようにテリジノはわたしの肩に手を置いた。
「僕らは__レジェナ」
「お兄ちゃん__」
わたしの目を、覗き込むような彼の眼差しに、本能的に恐怖__とは違うが、何か言葉にならない恐れを抱いた。
「僕らは」
テリジノは、小さく息を呑んだ。
「僕達は、レジェナ。兄妹なんだ」
え?
なに?
どう言う事?
何が言いたいの、お兄ちゃん。
やっとそれだけを言って力が抜けたように、テリジノはがくっと肩を落した。
「__僕達は__」
なに?
何なの、一体__
「僕達は、血の繋がった本当の兄妹なんだ」
「__」
なに?
今、一体なんて言ったの?
「僕達は__」
私の心の声が聞こえたかのように、テリジノはもう一度今の言葉を繰り返した。
「本当の兄妹なんだよ、レジェナ」
兄妹?
どう言う事、それ?
「どう言う……事……?」
お兄ちゃんはわたしの前で、黙って立ち尽くしていた。
「それって……」
「__レジェナ」
お兄ちゃんの声は力無く、小石が落ちた時の音のように、硬く軽く、そして乾いていた。




