↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
68/90

涙の真相、ドンデン返し 【13】

違う。



「違うよ」


「レジェナ?」

「違うよ、お兄ちゃん__ううん、テリジノ」



わたしはお兄ちゃんの__テリジノの胸から顔を離すと、切ない想いで彼の顔を見詰めた。

テリジノは、困った、というか、辛そうな顔でわたしを見詰めた。



「わたし、テリジノの事が__」



言っちゃった。


遂にわたしはお兄ちゃんに、テリジノに、自分の思いを打ち明けたのだった。


しかし、それに対する彼の答えは。



「__駄目だよ、レジェナ」


出来るだけ、感情を抑えた声でテリジノは言った。


その、静かな一言が、わたしの胸の中を空っぽにしたように思えた。

全ての手応えを喪失した世界に、一人だけ取り残されたような想いでわたしはテリジノを見詰めた。


テリジノは、再び視線を外してわたしから目を反らした。



「それは、出来ない__」


「どうして?」

「それは__」


テリジノは目を閉じると、息を詰めるように押し黙った。

その姿を、わたしは見ていられなかった。


「あ、そうか__」

それでも、何かに負けまいとするようにわたしは懸命に声を振り絞った。


「テリジノ、好きな人居るんだよね、きっと」

彼は何も言わなかった。


「そっかあ、それじゃあ仕方ないか。幾ら血の繋がりは無いって言ったって、彼女が居るんじゃ、どうしようもないな__」

ちぐはぐな明るさで必死に自分を励まそうとするわたしの言葉に、テリジノは目を閉じたまま、まるで耐えているように見えた。


「こういうのは本人の意思が大事だもんね。ゴメンね、お兄ちゃん。それじゃ、わたし、妹として応援するから、今度その人紹介してね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。