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鳴かぬなら、ジッとガマンの女の子 【22】

ま、彼女の切ない胸の内は、同じ女の子同士、良く判ります。でも、ああ、気の毒だわ。


何てったって、マニってばこのわたしにゾッコンなんだもん。彼女の恋路を応援してあげたい私ではありますが、こればっかりはどうしようも、ね。


「重くないですか?」


大丈夫大丈夫。デカイ図体はダテじゃないんだから。見掛け倒しのデクの棒じゃないのよ、マニは。だから、アンタがそんなに気を使わなくても、何てね、彼女の本心くらいは充分察してるけどさ。


「ご心配無く。されど、お気遣い誠に有り難う御座います」

マニは、気遣ってくれるミアキスに対して丁寧に礼を述べた。

勿論、誰に対してもそうであるように。


だけど……


ナニよ、マニ。アンタ、妙に嬉しそうじゃない?ミアキスに気を使ってるのは判るけど、良く考えなさいよ。アンタが惚れてんのはこのわたしでしょうに。ここで中途半端に期待を持たせたりしたら後で余計に彼女が傷付くんだぞ。だから、そんなに思わせ振りな態度取るんじゃない!ちょっと、マニ?!


な、ナニよ、べ、別に、ヤキモチ焼いてるとかそんなじゃないんだからね。



「何だよ、ミアキス__」

わたしの横では、生意気ボウヤのスピノが、唇を尖ンがらせて小さく愚痴っていた。

あらあら、あんた、そう言う事だったの?


可愛いトコ有るじゃん、このコったら。コイツはカワイイ年下の男の子だわ。頑張んなさい、お姉さん、ボウヤの恋路を目一杯応援しちゃうから。


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