表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶欲モンスター  作者: ジラフ
7/111

紅蓮の聖者ー3


あわわわわ!? なんだありゃあ!?


未確認飛行物体か!?


「なんと眩い……!」

やたら光ってるう!


わー、よく見たらあれ天使じゃね?光の翼かー、V2ガ○ダムかなー


なんかギリシャの彫像みたい


『この千年間……お前ほど真摯に祈りを捧げた者はおらぬ…神は喜んでおられる。故に恩寵を与えてくださると仰せだ。受け取るが良い』


やっぱり謎言語ってなんか特別な力があるんだな


うーわー、空から光に包まれた剣が……地面に刺さった


『神が直々にお創りになった神剣だ。神剣の本質は刃ではない。使う者の心を表す剣として固有に能力を持つ。さあ、抜き放つが良い』


なんの飾りもねえな


ただのロングソードにしか見えん


とりあえず抜いてみるか


「ふんっ!!」ガチャッ!


んん?


「ふんぬっ!!」ガチャガチャ!!


んんん!?


「うおおおおおおおおお!!!!」ガチャガチャガチャガチャ!!!


抜けねえ……!


『おお……なんと言うことだ……。お前の魂は剣を持つことすら望んでいないと言うのか…』


「抜けないということは……私の魂はそう言っているということなのでしょう」

あれか……中身が俗物だから心を写す神剣が抜けねえのか


『気高き聖者よ……お前の聖性は疑いようもない。やがてお前が死す時が来たら私がお前を迎えに来よう……この第一天使の名に掛けて誓おう』


誓われても……その……困る、まず、死ねないのが悩みなんですけど!?


『剣は無用だな……ではさらばだ』バッサー!


これ以外のものをくれよ!!


なんかこう……あるだろ!?


もっと良いアイテムが、例えば回復アイテムとか、どんな扉でも宝箱でも開けられる鍵とか、武器以外でも有用なものなんていっぱいあるだろうに


ああ……剣が光に溶けて行く……


もったいねえなあ……絶対最強クラスの武器なのに


「これで良いのです」

ちくしょうが!!


「聖者様……!!」


メイリアの目がなんかもう崇拝?


尊敬を通り越している目を向けている気がする


「すごいです……!。まさか天使様が直々に……それに剣を抜くことすら魂が拒むなんて……!」


多分俺の俗物加減と不殺のせいで抜けないんだがな……


「敵などというものは存在しないのです。分かり合えなければ話し合えば良いのですよ」

敵をバッタバッタと切り倒したかったなー


「神は、私に言葉を授けてくれました。生まれた時に与えられたものだけで十分なのです」

全然足りねえ……言葉だけでどうにかなるわけねえだろうがぁ


「一生ついていきます!!。絶対に離れませんから!!」


また質量兵器を押し付けて……こいつ分かってやってんじゃねえかな?


「なんか降臨してたんだけど!?」


やっと戻ってきたか……


「滅多に出てこないにゃよアレ」


「アレが来たってことはなんかもらったんじゃないの?定番の神剣かしらね」


大正解、もらえなかったけどな


「私にはこの身だけで十分ですのでお返ししました」

欲しかったなー…神剣……


「え、そんなことしたらあんた……聖者テロされるわよ?」


「聖者テロ……ですか?」

なんだよそれ聞いたことねーよ


聖者テロってお前冒涜の塊みてえなこと言いやがって


「多分、死後迎えに来るって言われたでしょ?」


「はい」

そーだよ、死ねねえけど


「あっちゃー、今頃世界中の教会に神託が降ってるわね……聖者を保護せよって。実際には体良く飼い殺しにされるだけなんだけどね?」


「……それはまた…」

ファッ○!!ふざけんな!!これ以上束縛されてたまるか!!


「そのせいで聖性を捨て去った人まで居たから聖者テロって言ってんのよ。すごいわよ教会の保護はなんにも自分でやらせてもらえないんだから。何をするにもお供の人がつくし、外出なんてもってのほかだし、あとは権力争いに巻き込まれるし」


教会って言っても所詮組織か、しがらみマックスでストレスで寿命がマッハだ


「まあ、せいぜい頑張るにゃー。」


「いざとなったら助けてあげるわ」


「一個師団くらいなら灰にしてやるにゃ」


え、もしかして教会から追われる感じなの?


辞めてほしいんだけど冗談抜きで


「その時がきたら頼むこともあるかもしれません、私は飼い殺しになどされるわけにはいかないのです」


「ま、来るときは聖堂騎士団が大挙してやってくるから驚かないようにね」


「でも、最近では見ないからなまってるかもしれないにゃ」


「ところがね、なんかここ百年くらいで一気に強くなったらしいのよ。神童が現れたらしいのよね、なんかよく分からないけど「れべるあっぷ」とか「くらすちぇんじ」とかいう技で化け物じみた強さになってるみたい」


……そいつたぶん転生者だわ。絶対会いたくねえな……
























評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ